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Electronic Entertainment Expo 2001現地レポートあの“ハリー・ポッター”がゲームになった! |
会場:Los Angeles Convention Center
■ 世界で9000万部を売ったベストセラーがゲームに!
あのハリー・ポッターがゲームになった! シリーズ第1作「ハリー・ポッターと賢者の石」をベースに、プレイヤーがハリーとなってホグワーツの中などを冒険する、ポッターファンにはたまらないシングルプレイのアクションアドベンチャーがElectronic Artsより発表された。
「ハリー・ポッター」シリーズは、イギリスでうまれたベストセラー小説で、ある日、突然、自分が魔法使いだと知らされた少年ハリー・ポッターが、魔法学校ホグワーツに入学し、自分の両親を殺した悪の魔法使いの影を感じながら、出会った秘密を解き明かしていくという冒険味あふれるストーリーだ。
ハリーの影のある生い立ち(両親を殺され叔父の家で暮らしていた)や誠実で少年らしい性格が読む者の共感を呼び、魔法学校でのワクワクするような生活と、リアリティがあるのに奇天烈な魔法世界が、非常に魅力的な児童文学なのである。
ちなみに同シリーズは世界中で人気を集めたため(*注1)、今年秋をメドに映画も撮影されているのだが(*注2)、このたびさらにゲーム化までされることになった。ゲーム画面を見る限りでは、映画版の俳優たちに似せてキャラクター作成が行われているようだ。
ホグワーツ風にしつらえられた展示場所では、ハリーとハグリットの人形が飾られ、映画版の映像が流されていた |
E3の会場にあったプレイアブル・デモでは、疾走するトロッコらしきものに乗った場面や、魔法の箒に乗ってものすごい勢いで進んでいくスピード感あふれるシーンも確認でき、原作を知らない人でも、あっと吸い込まれるようなゲーム性と楽しげな雰囲気を持っていた。
ゲーム内のホグワーツ校は、イギリスの古いお城といった風情で、壁にかかったしゃべる肖像がパカッと開いて新しい通路が出現したり、隠された小部屋なども現れていた。謎解きアドベンチャーとしてのウェイトも大きいようなので、探索のしがいがありそう。
また、学校の授業シーンでは、室内にあるオブジェクト全てに、時間内に魔法をかけて浮かすといったものもあり、プレイヤーをボヤボヤさせない工夫もしている。
美しいグラフィックスがゲームの雰囲気をもり立てている |
ゲームの制作は、ハリー・ポッターの生地イギリスのEAスタジオなので、一種、ドミトリー小説の趣きもあるシリーズの舞台ホグワーツを、上手に再現しており、加えて原作者であるJ.K.ロリングが全面的に監修しているということで、原作の雰囲気の良さを壊さない、ポッターファンには非常に味わいのある内容となっている。
なお、このHarry Potter and the Philosopher's Stoneは、PCとPSでアクションアドベンチャーがでるほか、ゲームボーイアドバンスドでアクションパズルが、ゲームボーイカラーではRPGといった内容で発売される。
日本でのPC版の発売は2001年12月予定なので、6月に発売される原作日本語版の最新作「ハリーポッターとアズカバンの囚人」を読みながら、楽しみに待っていよう。
*注1:35カ国後に翻訳され、発売は9000万部を超えた。また、日本では静山社から発売された第1作「ハリーポッターと賢者の石」が170万部、第2作「ハリーポッターと秘密の部屋」が120万部を発売している
*注2:日本では2002年12月1日にワーナーブラザース配給
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□E3のホームページ
http://www.e3expo.com/
(2001年5月18日)
[Reported by 西尾ゆき]
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