コナミ株式会社は、コンシューマ向け野球ゲームの代表作として知られる「実況パワフルプロ野球」をPC向けに移植し、「実況パワフルプロ野球 オンライン対戦版」として6月28日より発売する。対応OSはWindows 95/98/Me/2000、価格は7,800円。

　「実況パワフルプロ野球 オンライン対戦版」は、そのサブタイトルが示しているとおり、シリーズ初となるネットワーク対戦に対応。対戦は同社が運営するゲームサーバー「KONAMI Online」を介して行なわれ、1対1の通常対戦のほか、6人参加のペナント戦なども楽しめる。対戦結果は、すべてサーバー側で管理され、対戦成績や個人ランキングなどを参照することができる仕組みとなっている。ペナントレースは、6人(6球団)でリーグをつくり、月、水、金、土の週4回、1カ月かけて争われる。ペナント勝利者は、「頂上ペナント」への参加資格を得られ、全国1位に挑戦することができる。

　そのほかにもサーバー上では、ユーザー同士のチャットが可能なほか、最新選手データのダウンロードなども可能となっている(バージョンアップで対応予定)。気になる利用料金については月額500円の定額制を予定しているとのこと。

グラフィックはすべてPC用に描き直されている。文字はくっきり読みやすく、選手はより丸っこくなって可愛さを増した

　以上の特徴を見る限りでは、まさしくネット対戦に特化した“ネット版パワプロ”といった印象の「オンライン対戦版」だが、従来のようにネットに繋がずシングルプレイで遊ぶことも出来る。プレイモードは、「対CPU戦」「ホームラン競争」「アレンジ(チームエディット)」「キャンプ」「観戦」などが用意されている。シリーズ最大の醍醐味である「サクセス」モードがないのは残念だが、あれば自作した超強力な選手を絶対ネット上で使いたくなるだろうから、バランス調整の意味でも、なくて正解だろう。

　さて、気になる選手データは2001年開幕時のものを使用。選手たちの操作はマイクロソフトのSideWinderシリーズを始めとしたゲームパッドに対応するほか、「マウスとキーボード」というパソコンならではのユニークな操作にも対応。以前、ゲームショウのコナミブースで、マウスによるバッティングを体験してみる機会があったが、予想以上に良好な操作性だった。なにより直感的で、ニンテンドウ64版やプレイステーション 2版を1から覚えるよりむしろ上達が早いのではないかという気がした。ともあれ、発売が非常に楽しみだ。

モードセレクト画面左上に見える「ネットで遊ぶ」モード。これを選ぶとネット上の相手と対戦プレイが楽しめる

サーバーには名うての猛者たちが多数集まるだろうから、シングルプレイでみっちり腕を磨いておきたい

（C）2001 KCEO 難波和宏プロデュース

□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「KONAMI Online」のホームページ
http://www.konamionline.com/

(2001年5月8日)

[Reported by 中村聖司]