アリカ、ネットワークでコンビ対局などが楽しめる
PS2「対局麻雀 ネットでロン!」

※画面は全て開発中のものです
夏 発売

価格:未定



同じ麻雀でも、オンラインとオフラインではゲームの内容が大きく異なるのが特長
 株式会社アリカは、プレイステーション 2用ソフト「対局麻雀 ネットでロン!」を今夏に発売する。価格は未定。PS2用USB接続モデム、PS2用ハードディスクユニットに対応している。現時点で動作確認済みのモデムは、株式会社アイ・オー・データ機器「P2GATE」、アイワ株式会社「PV-PS200」、オムロン株式会社「ME56PS2」、サン電子「OnlineStation」の4製品となっている。

 「対局麻雀 ネットでロン!」は、オンライン時とオフライン時ではゲームの内容が大きく異なっているのが特長。

■オンライン
~他プレーヤーとコミュニケーションを取りながら対局~

ネットワーク用メニュー画面
 「ネットでロン!」をオンラインでプレイする場合、まずはメインメニューから「ネットワークモード」を選択する。専用ネットワークサーバーへの接続が行なわれた後はネットワークモード用メニューが表示される。
 ここではサーバー管理者からメンテナンスや大会の開催日程などが告知される「ニュースコーナー」、通常の4人打ち対局「シングル対局」、2人対2人のチーム戦「コンビ対局」、パートナーや対局メンバーの募集、チャットが可能な「コミュニケーション」、ネットワークモードを設定する「ネットオプション」から任意のメニューを選ぶことができる。

 「シングル対局」は、通常の麻雀と同じように4人セットで行なわれる。用意されている基本ルールは3種類で、細かいカスタマイズも可能。チャット機能を搭載しており、対局中に他プレーヤーとコミュニケーションを取りながらプレイできる。
 対局中、何らかの理由で誰かの回線が切れてしまっても、よほど悪いタイミングでもない限りは、その場から対局を再開できる“リカバリーシステム”を搭載。そのまま戻ってこなかった場合については、コンピュータによる代打ち機能の導入などを検討しているという。

対局中はチャットなどでコミュニケーションが可能。メッセージ入力はソフトキーボードやUSBキーボードが使える

 「コンビ対局」は、2人対2人のチーム対局で勝敗を争う。パートナーは「コンビ登録」で事前に設定しておかなければならないが、ロビーチャットでその場で募集することも可能。ルールは“ウマ無し”以外はシングル対局と同様。パートナーとの合計点で勝敗が決定する。コンビ対局中に行なわれるチャットは、パートナー同士にしかメッセージが見えない「ひそひそチャット」になる。
 最大の特徴は「牌交換機能」で、これは各チームともパートナー同士“いつでも”牌交換が可能になるというもの。当然ながら相手チームの手の内は見えないが、パートナー同士は配牌からツモまで、全てが丸わかり。
 リーチ後の牌交換もOKで、ルールは殆ど無いも同然。一方のプレーヤーに有効牌を集めてひたすら高い手作りを狙ったり、相手の親を流すためにパートナー同士で安手を振り込むなど、さまざまな戦略が考えられるが、それ以上に“パートナー同士のコンビプレイがいかに円滑に行なわれるか”が重要になってくることは間違いないだろう。
 なお、「コンビ対局」中もリカバリーシステムは有効となっている。

コンビプレイは、麻雀の腕はもとより、パートナーとの“チームワーク”が重要になりそうだ

 「ニュースコーナー」では、サーバー管理者から、メンテナンス日程、ゲーム大会、ダウンロードデータ(後述)の告知などが行なわれる。最新ニュースはネットワークメニューのTOPでも告知が行なわれる。
 「コミュニケーション」では、チャットルームを作成しての「ルームチャット」やロビーでのチャットが行なえる。「ルームチャット」は、1部屋あたり12人までの参加が可能となっている。

ニュースコーナー画面。管理者から大会やメンテナンスなどの告知が行なわれる チャットはロビー以外にもルームを作成して1部屋あたり最大12人まで参加できる

■オフライン
~パズル的な対局が楽しめる「ストーリーモード」、「エキスパートモード」~

 オフラインでは、サウンドノベル形式のストーリーモード「彼女の事情」や、ストーリーモード中に登場する「透視対局詰め麻雀」のエキスパートバージョンがプレイできる「エキスパートチャレンジ」、ゲーム中の各場所で条件を満たして入手したグラフィックを閲覧できる。「オプションモード」では、モデムやプロバイダの設定、ゲーム設定が各モードごとに行なえる。

のぞみは大学の友だちに自分だと悟られないよう、バイト中は眼鏡をかけて変装している
 ストーリーモード「彼女の事情」は、“手の届く範囲だけ透視ができる”という特殊能力を持った女の子「桜木のぞみ」が主人公。
 故郷を離れて大学に入った「のぞみ」は、母親の親友が経営する麻雀喫茶「ぱれっと」でアルバイトを始める。仕事の内容は、スタッフとして麻雀をサポートすること。当初、あまり麻雀に詳しくない「のぞみ」は乗り気ではなかったが、店長は彼女の特殊能力に関する秘密を知っており「あんたの能力が、きっと役に立つはずだよ」と言う。
 否応なくバイトを始める「のぞみ」だが、お店が大学の近くにあるため、眼鏡で変装し名前を「睦月香」として、慣れない手つきながらもスタッフとして「他人を勝たせる麻雀」を打ち始める。
■登場人物■
【桜木 のぞみ】【睦月 香】【八神 さとえ】
本編主人公。明るい性格だが、多少内向的な面もある18歳。手の届く範囲にある物体を透視する能力を持つが、そのことは秘密にしている。同じ大学に通う八神しんじが気になって仕方がない 主人公のもうひとつの姿。麻雀喫茶「ぱれっと」のバイト中は、眼鏡と制服で変装。姿が変わるせいか、お店では一回り明るくなる。元気な看板娘としてお客さんの人気者 麻雀喫茶「ぱれっと」店長で、のぞみの母「光恵」とは学生時代からの親友。37歳。のぞみ(香)の透視能力を知る数少ない人物のひとり
【八神 しんじ】【沢田 俊夫】
さとえの一人息子で、のぞみと同じ大学に通う19歳。のぞみと仲が良いが、彼女とも知らず「香」のことも気になり始めている 「ぱれっと」常連。店でのトラブルを解決するなど、皆の兄貴分的存在。困った人を放っておけない優しい男

 ストーリーモードは、「シナリオパート」と「ゲームパート」から成り立っており、1話完結方式で進行する。「シナリオパート」はサウンドノベル形式になっており、ゲームパートの結果により話の内容が変化する。「ゲームパート」は主人公の特殊能力を使い、卓上の全牌を見通しながら“パートナーを勝たせろ!”、“流局させろ”といった風に、一定の条件を満たすように牌を打ち回していく。条件を満たせなくてもゲームオーバーにはならず、結果がシナリオパートに反映する形でストーリーが進行する。
 「ゲームパート」は最初からやり直すことも可能で、その場合は全ての配牌やツモの順番が前回と同じパターンで進行する。つまり、失敗したときと同じ手順で牌を切れば、同じ結末を迎えることになる。
 なお、麻雀に不慣れな人でもプレイできるよう、何を切ればいいのか「のぞみ」が簡単なアドバイスを与えてくれるヒント機能を搭載。ヒント機能はOFFにしておくことも可能となっている。

ストーリーモードは1話完結で進行。ゲームオーバーはないが、「ゲームパート」の結果は「シナリオパート」に影響する

麻雀に不慣れな人は、対局中にのぞみから簡単なアドバイスが受けられる。アドバイスが不要な人は機能をOFFにすることも可能

 「エキスパートモード」は、ストーリーモードの「ゲームパート」に該当する部分が独立したもので、プロ雀士が作成した30以上の難問に挑戦する「エキスパートチャレンジ」と、ネットワークから問題をダウンロードする「ダウンロードチャレンジ」のふたつが用意されている。ダウンロードしたデータは、メモリーカードやPS2用ハードディスクに保存することができる。

■6月頃にWIN用体験版の配布を予定
~約1万人のモニターを募集~

 アリカでは、本作のネットワーク対戦部分のみプレイが可能なWindows用体験版ソフト「Winで体験ソフト」を6月頃に配布する予定で、約1万人のモニターを募集するとしている。「Winで体験ソフト」は製品版の発売以後もしばらくの間はPS2版との通信対戦が行なえる。
 なお、Windows版の発売は予定されていない。

(C)2001ARIKA CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED. イラスト:小池定路(スケアクロウ)

□アリカのホームページ
http://www.arika.co.jp/
□製品情報
http://www.arika.co.jp/prod/ron_index.html
□関連情報
【3月6日】アリカ、PS2用製品版と対局できるWIN体験版を配布「対局麻雀 ネットでロン!」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010306/arika.htm

(2001年4月27日)

[Reported by 北村孝和]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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