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★ PCゲームレビュー ★
「ブレイクアウト」は、'76年に誕生し、米ATARIをたちまち世界的に有名な企業へと押し上げた、ゲーム史に名を刻む歴史的な名作タイトル。というとなんだか凄そうだが、要するに世界中であらゆる派生型が生まれた「ブロック崩し」の原型である。その「ブレイクアウト」がフル3D化して新しく生まれ変わった。「単なる焼き直しでしょ」と思ったら大間違い。これが凄まじいまでに新機軸満載のブロック崩しゲームなのだ。 ■ まるきり新しく生まれ変わった新生「ブレイクアウト」
このシングルプレイモードは、全部で5つのステージに分けられており、さらに1ステージごとに複数のゲームが用意されている。ゲームというのは、本編であるブロック崩しが大部分だが、このほかにも、迫ってくる猛獣から逃げるものや小さなイカダに乗って押しくらまんじゅうをしたりなど、ブロック崩しゲームの合間にちょっとしたミニゲームがたくさん用意されている。
本編であるブロック崩しは、3D化した強みを最大限活かしたユニークな演出が見られる。特にパドルの動きがおもしろく、ゲーム開始前にはぺたんと倒れ込んだり、ゲーム中にアイテムを取得すると滑らかに伸び縮みして形状を変えたり、また単にタマを打ち返す際も当たる位置によってさまざまに形を変えボヨボヨ震えながら打ち返してくれる。標的はブロックのような固形物ばかりではなく、攻撃してくる敵も存在し、攻撃を食らうとパドルが黒こげになって、一定時間移動速度が遅くなってしまうなど、とにかく楽しい趣向が盛りだくさんなのだ。 ゲームの視点はパドルを少し手前から見た3D視点と、真俯瞰から見下ろした疑似2D視点の2種類。言うまでもなくブロックは立体的に積まれており、タマをうまくブロックの隙間に打ち込むと、あたかも火山の噴火のような派手な演出でブロックがみるみる壊れていく。パドルをメインとしたポリゴンキャラクタのユニークな演出と、立体的に積まれたブロックの迫力ある大崩壊ぶりが、21世紀版「ブレイクアウト」の醍醐味といえる。
■ 1台のPCで対戦できるファミリー仕様のマルチプレイモード
「ブレイクアウト」は、昨年Hasbro Interactiveより発売された英語版タイトル。今回、日本で発売されるのは日本語マニュアル付き英語版。したがってゲームの中身は英語表記のままだが、シングルプレイでのストーリーの概要説明などは、読まずとも画面を見ればわかる程度の単純な内容になっているため、英語版だからという懸念は不要だ。日本では初出のタイトルだが、いきなり2,000円という破格のプライスなので、ぜひ手軽にプレイしていただきたい。
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□マイピックのホームページ http://www.mediaquest.co.jp/ □メディアカイトのホームページ http://www.media-kite.co.jp/home/ (2000年4月10日)
[Reported by 中村聖司] |
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