輝け! ベストコスチューム in 東京ゲームショウ2001春
鬼武者プロデューサのデザインで、カプコンがグランプリを獲得
そのほか全て見せます「東京ゲームショウ2001春」

3月30日~4月1日 開催

■ 鬼武者効果?! カプコンが雪辱を果たしグランプリを獲得

 ゲームショウ最終日はこれだけを観に会場へ……の定点観測員です。前回までは、会期初日のビジネスデーに催されていたベストコスチューム・コンテストが、最終日へと日程を変更。審査の方法もCESAの担当者やゲスト審査員を中心とした合議から、一般来場者による投票へと変更されました。この投票は会場内の二カ所で、初日から最終日の12時30分まで受け付けられていたものです。

 そして今回、もっとも来場者の票を集めグランプリを獲得したのは『カプコン』。受賞コメントによると、前回、惜しくも準グランプリにとどまったのが悔しかったそうで、今回はコスチュームのデザインに鬼武者のプロデューサーである稲船敬二氏を起用。虎視眈々とグランプリ獲得を狙っていたとのこと。まさに、してやったりという受賞です。

 準グランプリは、バンダイとマイクロソフト(発表順)が受賞。得票数の多いベスト3が表彰されるということでしたが、2位と3位については順位は公表せず、ともに準グランプリという形になったようです。バンダイはエントリーのなかでも唯一のコスプレ系衣装。ワンダースワンカラーの新作「スターハーツ」に登場する怠惰な悪魔を模したコスチュームとのこと。いっぽうのマイクロソフトも、ダンサーの衣装は胸のあたりがXbox本体を元にデザインされているユニークなもの。コンパニオンにはスレンダーかつナイスバディな娘をずらりと30人も揃えただけあって会場での人気も高く、会場内で焚かれたフラッシュの数はマイクロソフトブースが一番でしょう。もちろんXbox本体もバシバシ写真に撮られていて、硬軟とりまぜて写真撮られまくりという注目ぶりでした。

 既報のとおり総入場者数こそ減少しましたが、ベストコスチュームの人気は相変わらず。発表には多数の観客が詰めかけてました。隣に座った外国人プレスも「ワァーオ!!」を連発していたので国際的にも好評(笑)。出展社の皆さん、次回も期待しています。

ワンショルダー、大胆なカット、そして網タイツの組み合わせで、セクシー大三元とでもいうべきコスチューム。また、デザインの大胆さとはうらはらにポップな色の選択も人気の秘密でしょうか。グランプリ受賞おめでとう 受賞作であるコスプレさんは、怠惰な悪魔のポリシーにのっとって何もしないそうなので(笑)、記念の楯の授与やコメントのために普通のコンパニオンさんも同行。尻尾のヘビもどきも、腕に吊られてちょろちょろ動きます 黒い衣装のダンサーさんは、ステージ上の激しいダンスから宙乗りまでの大活躍。白い衣装はスタンダードなデザインが、逆にスタイルの良さを強烈にアピール。ブースでの人気がそのまま得票へと作用したのでしょう

受賞者がステージに勢揃い。撮影タイムのこの瞬間、ステージ前はプレスから一般来場者までカメラ所有者の押し合いへし合い。フラッシュがビシバシ飛び交ってます 今回の選考では、来場者による人気投票を集計。会場に用意された2カ所で自由に投票が行なえます。投票者へのプレゼントは、抽選で10名にCESAオリジナルグッズを進呈


■ こちらもカプコンが大暴れ。危険なクリエータートークバトル

 2日目のステージイベントは、これまた東京ゲームショウ恒例の「危険なクリエータートークバトル」。人気のゲームクリエーターが本音でトークする催しである。テーマは「2001年、新ハードと通信でゲームはどうなるの?」ということだったものの、『危険な』というだけあって、このテーマに入る前の、自社作品の紹介からすでに暴走気味。暴走の中心はカプコンの岡本吉起氏で、次々と関西ノリの突っ込みが炸裂した。

 岡本氏はいきなり、最新作の『デビル メイ クライ』は、本来バイオハザードシリーズとして担当者に任せていたつもりが、気が付いたら別のものになっていた……と内幕を披露。さらに、コナミの今村哲裕氏から最新作『サイレントヒル2』が、今秋の発売と発表されると「じゃぁバイオハザードの発売を合わせましょう(笑)」と牽制を入れるなど余裕綽々。参加者のなかでは最も若手で、寡黙な印象のある今村氏はさすがにたじたじという感じではあるが、作品の内容については随所で自信をのぞかせるコメントを見せた。

 もうひと組の参加者は、キャメロットの高橋宏之氏、秀五氏のご兄弟。こちらはさすがに業界歴が長いだけあって、岡本氏の突っ込みも巧みにかわしてみせる。ゲームボーイアドバンスの「モバイル・ゴルフ」については、今回のテーマに沿って、コースのダウンロードやデータの交換といった既存の概念にとらわれない、まったく新しい通信を使った楽しみ方を用意していると語った。

 90分にもおよぶトークバトルため、その内容をここですべて紹介することはできないが、参加したクリエーターからは、随所に今後の展望を思わせるコメントや意見が続出。これらの内容は、いずれ作品となってユーザーの手に届けられることだろう。

トークバトルには欠かせないカプコンの岡本吉起氏。ちなみにXbox向けのタイトルについては「作ってますよ、アレとアレ」とのこと。その他にも、未発表ハードの作品も手がけているそうだが…… わりと寡黙なコナミの今村哲裕氏だが、随所に自信を秘めたコメントを寄せる。ステージの最後に行なわれた観客からの質問にも、真剣に回答をしている様子が印象的だった 高橋宏之氏(左)と秀五氏(右)。ブロードバンドは確かに重要な通信インフラだが、広く考えれば、ゲームボーイの通信ケーブルや、フロッピーを使ったデータ交換だって立派な通信。インフラよりも、それをいかにゲームの楽しさに結びつけるかの方が大事、とコメント


■ 東京ゲームショウにおける幕張定点観測

 最後は東京ゲームショウ会場で撮影したスナップをいくつか紹介して締めよう。

携帯型ゲームゾーンと名付けられているが、事実上は任天堂によるブース。ゲームキューブの発売も予期される秋開催での本格的な出展が期待される。ちなみに任天堂によるゲームボーイアドバンス向け音ゲー「ポケットミュージック(仮)」に付属するポケットスピーカー(仮)はこんな具合か? あたかも別イベントのごときホール間の通路は、コスプレさんが大集合。二日目は雪、そして三日目も、春は名のみの……という感じで冷たい風が吹くなか、ごくろうさまです
幕張メッセをはじめ、周辺の飲食スペースにはこんな広告まで登場。しかも写真右上のコピーが微妙に違うものを用意されているという凝りようだ。初日に発見したのは「めずらしいところでお会いしましたね。」 (左) で、2日目に発見したのが「おいしいのは、どっちでしょう。……ファイナルアンサー?」 (中央) 、3日目が「ごいっしょにフライドポテトとXboxはいかがですか (ハートマーク)」 (右)
マイクロソフトブースのX-Babeコンテスト。30番にXboxマスクが乱入している(笑)。ちなみにコンテストの結果は、Xboxホームページにて、4月中旬に発表される デジタルエンタテインメントアカデミーがデモ展示していたレースゲーム「REAL RACER IX」。サーキットをレースクイーンがみずから走る。Dreamcastのマラカスコントローラーで操作するが結構難しい

□東京ゲームショウ2001春のホームページ
http://www.cesa.or.jp/tgs/index.html

(2001年4月2日)

[Reported by 矢作 晃 (akira-y@st.rim.or.jp)]

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