|
バンダイ、ワンダースワンとGPSを使った新しい遊びを提案 |
株式会社バンダイは、東京ゲームショウ2001春の同社ブース内において、ワンダースワン用GPSを参考展示した。低価格GPSユニットのほか、開発中のゲームも3点ほど展示されていた。
「ワンダースワンGPS」は、ナビゲーションシステムとしてはもちろん、ワンダースワンならではの試みとしてGPSを利用したこれまでにないゲームの制作が進められている。価格や発売時期については未定だが、技術的にはすでに完成しているという。価格は現在リサーチ中で、ワンダースワンカラー本体を含めても15,000円から20,000円程度を考えているという。
ただし、これとは別に地図データが必要となるが、地図データは膨大なため、一定の範囲のものをメモリカード (スマートメディアやメモリースティックなど) にダウンロードするなどの方法で対応する。
会場に展示されていたゲームは全てナムコと共同で制作が進められているもので、GPSを利用しているだけあってなかなか目新しいものばかりだ。
ひとつ目はロールプレイングゲーム「魔法陣WARS (仮称) 」。実際に歩いている場所に見合った魔物を召還。例えば、幕張ならば幕張でしか召還できない魔物がいる。それらの収集などを行ない、さらに合体させることで強力な魔物が登場することなども考えているという。シナリオやバトルも身近なものが用意される予定。
ふたつ目は「GPS超!!パックマン (仮称) 」。こちらは近所の地図データをパックマンのフィールドに見立てたもので、プレーヤーはパックマンとなって実際の道路を歩き、敵モンスターから逃げながら全てのドットを食べていく。さらにワンダーゲートと接続すれば、鬼ごっこのような遊び方も可能となってくる。
最後は「やったつもりゴルフ (仮称) 」。こちらはカートリッジに接続した加速度センサーを傘などに装着し、スイングするとGPS飛距離が計算され画面上でボールが飛んでいく。プレーヤーはボールのとんだ位置まで歩いていかなければならないが、これもGPSを使用し、実際に歩いていかなければならない。こんなゲームが発売されれば、あちこちの街角で傘などを振り回すおじさんゴルファーが増えてしまうかもしれない。
現状の問題点としては、子供達が遊びに夢中になり信号を無視して飛び出してしまう可能性もあるため、配慮が必要であるという点から発売を見合わせているという。個人的には大変面白いシステムだと思うので、早い時期にぜひとも発売して欲しいものだ。
GPSユニット。本体込みで20,000円程度と言うことでかなり安い | 「GPS超!!パックマン (仮称) 」。自分がパックマンとなりゲームを進めるが、ワンダーゲートを使用すれば他のユーザーは敵モンスターとなることも考えられる。バーチャルと現実が混ざり合った新しい“鬼ごっこ”だ | 「やったつもりゴルフ (仮称) 」。こちらは加速度センサーまで利用してバーチャルを演出している。いつどこでもゴルフができる |
バンダイのブースではこれ以外にも、目新しいワンダースワン関連の展示物がいくつか並んでいる。たとえばワンダースワンに接続するMP3プレーヤーやワンダースワンカラーの発表時から発表されていた汎用メモリ構想などで、なかなか注目度が高いブースだ。
ワンダースワン用MP3プレーヤー。実際に視聴することが可能 | カシオの腕時計型デジタルカメラとリストカメラリンク | ワンダースワンカラーの発表と同時に公開された汎用メモリカートリッジ |
(2001年3月31日)
[Reported by 船津稔]
|
GAME Watchホームページ |