東京ゲームショウ2001春レポート
[プレイステーション/プレイステーション 2/ドリームキャスト編]



「ヤンヤカバジスタ」のコントローラ

 今回、プレイステーション、および2の作品は、各ブースごとの出展に加え、SCEIブースにほぼ出展タイトルが集結し、遊び応えに加え、チェックのしやすさが印象に残った。映像出展、プレイアブルともにかなりの数にのぼり、すべて追いかけるだけでも1日が過ぎてしまうほど。今までの未発表タイトルを中心に、GAME Watch的注目タイトルを紹介しよう。


プレイステーション 2

 発売が決定した「グランツーリスモ3 A-spec」を始め、SCEI、スクウェア、カプコン、ナムコなどなど、強力なタイトルが目白押し。タイトル数もかなり多い。ショウで初公開のタイトルもいくつか見かけられた。

  • ファイナルファンタジーX(スクウェア)

     6月に発売が予定されている「ファイナルファンタジー」シリーズ最新作。スクリーンでは美麗なデモが繰り返し上映されていたほか、スクウェアブース内ではプレイアブル状態で出展されていた。2種類のエピソードが選べ、戦闘で敵のパラメータの類が表示されず、切る、励ますなどのコマンドがあった。戦闘のテンポは早く、戦闘の進行具合によってイベントが発生。「FFVI」よりは「FFVIII」に近いフィーリングを感じたとは担当ライターの弁。イベントを戦闘でスピーディに繋いでいる感覚であった。試遊制限時間15分。

  • ふたりのFantavision(SCEI)

     6月7日発売予定。2000年3月4日にプレイステーション 2と同時発売された花火パズルゲームの続編で、対戦プレイが可能となった。
     SCEIブランドでは、「リモココロン(町内の住人たちの悩みにちょっかいを出し、反応を楽しむ)」「蚊(蚊となって人間の血を吸う蚊の視点が新鮮)」「SKY GUNNER(3D視点のシューティングゲーム)」「トロと休日(リアルな町並みをトロと散歩する)」「PHASE PARADOX(既報のSFアドベンチャー)」など、プレイアブル作品が大量に展示され、遊び応え満点。
     また、TGSにブース出展を見送ったメーカーのタイトルが集結しているのもポイント高し。アトラスの「魔剣爻」など、話題のタイトルも多く出展されている。

  • ヤンヤカバジスタ(コーエー)

     今夏発売予定のスケボーアクションゲーム。プレイステーション 2用のコントローラ「デュアルショック2」のアナログスティック2つに、ゴム製のキャップのついたボード型コントローラをかぶせるというアイデアが光る。さらにコントローラを縦に持ち、押すことでボードを「こぐ」。街中にいる住人「Gawoo」の前で、トリックを決めてポイントを稼げば次のステージへ移行できるというゲーム。
     コーエーは発売されたばかりの「決戦II」、アナログスティックを使った音楽ゲームのシングルカット版「ギタルマン ワン」など、定番ものから新機軸のものまで多数を用意。また、先日提携を発表したMidwayのゲームも展示していた。

  • ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079(バンダイ)

     今夏発売予定の「機動戦士ガンダム」におけるジオン軍に参加し、激戦地を戦い抜いていくというリアルタイムシミュレーション。アニメの史実をくつがえすという意味では、同社の「ジオンの野望」を思い起こすが、戦闘時におけるポリゴンで描かれたザクにピクッとくるビジュアルインパクトの強いゲーム。

  • Devil May cry(カプコン)(映像出展)

     既報だが、「バイオハザード」からの脱却が感じられる動きがすばらしいゲーム。2丁拳銃や大剣で悪魔をとにかく切る、打つという爽快感が感じられる。今夏発売予定。カプコンブースでは、映像出展のみだが「ジョジョの奇妙な冒険 第5部(仮)」などの映像も見ることが可能。

  • ACECOMBAT04 shattered skies(ナムコ)

     既出のフライトシューティングゲーム。GAME Watchでも公開したデモ(当然ながら高画質版)を大型スクリーンで上映しているほか、多数のプレイアブル版がプレイ可能。高画質版デモは新規にオープンした専用サイト「AC04.com」で入手できる。

  • シャドウ ハーツ(アルゼ)

     「ジャッジメントリング」によるタイミングを上手に使う戦闘システムが特徴的なRPG。アルゼブースに大量に展示してあり、すべてプレイ可能。ちょっとプレイしただけでも、戦闘システムの面白さが伝わってくる。6月28日発売予定。

  • 電車でGO! 新幹線 山陽新幹線編(タイトー)

     タイトーの定番シリーズ「電車でGO!」の最新版は新幹線を運転。視点変更など随所にパワーアップポイントが見出せる。高画質のグラフィックがなにより魅力。発売未定。

  • リリーのアトリエ(ガスト)

     錬金術師が主人公の「~のアトリエ」シリーズも3作めでついにPS2にプラットフォームを移した。高画質グラフィックで調合をじっくり楽しむのは短時間では難しいかもしれないが、雰囲気だけでも十分味わえる。6月発売予定。

  • 激写ボーイ2~特ダネ王国ニッポン~(アイレムソフトウェアエンジニアリング)

     PCエンジンで発売された、障害物を避けつつ、限られたフィルム枚数内で、スクープを追うアクションゲームの続編。ズーム機能などを駆使して、いかに困難なスクープ写真をゲットするかが報酬に跳ね返ってくるというゲーム。前作を覚えているという人はぜひプレイしてもらいたい。

  • タムタムパラダイス(グローバル・A・エンタテインメント)

     世界各国の民族楽器を「叩く」ゲーム。アナログ対応の専用コントローラ「タムタム」を同梱。曲と曲の合間にミニゲームが挿入されたり、対戦プレイも1つのコントローラで可能。



「ファイナルファンタジーX」(スクウェア) 「ふたりのFantavision」(SCEI) 「ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079」(バンダイ)
「リリーのアトリエ」(ガスト) 「ヤンヤカバジスタ」(コーエー) 「シャドウ ハーツ」(アルゼ) 「激写ボーイ2~特ダネ王国ニッポン~」(アイレムソフトウェアエンジニアリング)



プレイステーション

 メインストリームがPS2へ移動したため、出展量は圧倒的に少なかったが、佳作が目立った。

  • タイムクライシス プロジェクトタイタン(ナムコ)

     既報だが、「避ける」というアクションが特徴のガンシューティングゲーム。次から次へと出てくる敵に押し負けそうになったときは避ければいい安心感があるため、とてもプレイしやすかった。ナムコは「ワールドスタジアム5」も出展。

  • スタートリング アドベンチャーズ(カプコン)

     ACの「W3(ワンダー3)」を思い出させる1作で3つのストーリーが楽しめるアドベンチャーゲーム。5月24日、5,800円で発売予定。カプコンはこのほかに、「トゥームレイダー5:クロニクル」、「ワンピースマンション」(いずれも既報)を出展。気を吐いていた。

  • アフレイドギア・アナザ(アイディアファクトリー)

     ロボット開発とチューニングがメインのSLG。ロボット=メック本体と、武器のチューニング、戦術を考えていくというタイトル。6月7日発売予定。


ドリームキャスト

 セガの出展がなかったため、カプコンブース以外、出展数がほとんどなく、寂しかった。

  • HEAVY METAL Geomatrix(カプコン)

     4人同時タッグバトルを可能にした3D対戦アクション。AC版も登場する。カプコンはこのほか、彩京とのコラボレーションによる麻雀ゲーム「対戦ネットギミック カプコン&彩京オールスターズ」、連作ユニットRPG最新作「エルドラドゲート 第5巻」、プレイステーションと平行開発中のアクションノベル「バウンティハンターサラ ホーリーマウンテンの帝王」「CAPCOM VS.SNK MILLENNIUM FIGHT 2000 PRO」など、大量に新作を展示。



(2001年3月30日)

[Reported by 佐伯憲司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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