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★ PCゲームレビュー ★
アンバランスの新しいゲームシリーズ「ザ・DATUSARA」の第1弾が4月12日に発売される。その名も「喫茶店始めちゃいました。」。脱サラした主人公が800万円を元手に喫茶店を開き、アルバイトの女の子ふたりと楽しく店を切り盛りしていく飲食店経営シミュレーションゲームだ。対応OSはWindows 95/98/Meで価格は5980円。 ■ 女の子のマネジメントが大事な経営SLG
「喫茶店始めちゃいました。」は、後者のタイプに当たる経営SLGだが、ふたりの女の子をアルバイトとして雇う要素を盛り込むことで、女の子との休憩時のちょっとした会話や、営業時間中に発生するイベント、仲良くなった女の子との休日のデートなど、自分が脱サラして喫茶店を始めたら「そうなるといいなぁ♪」と思える要素を丁寧に再現した、ある意味、すこぶる現実味の高い経営SLGである。 プレイ期間はあらかじめ3ヶ月と定められており、プレーヤーに課せられた使命は、ひと月に一度発表されるランキングで一位を獲得すること。もちろん、3ヶ月という限られた期間に、いかに女の子と仲良くなれるかという意味合いも含まれているわけだが、ランキングで一位になるためには、喫茶店としての経営方針うんぬんより、アルバイトの教育のほうが決定的に重要だったりするため、「経営SLG仕立ての恋愛シミュレーションゲーム」と思ってプレイすると痛い目に遭う。全体として「コンビニ」や「ザ・ファミレス」などを飽きるほどプレイしたという人でも、新鮮なおもしろさが味わえるゲーム内容になっている。
ゲームの進め方はかなりシンプル。喫茶店の準備は、800万円を元手に立地と内装を決め、次にコーヒーの淹れ方とそれ以外のメニューを決めるだけでいい。レジやキッチン、テーブル、イスの位置は完全固定となっており、その代わりにといってはおかしいが、アルバイトに応募してきた4人の女の子の中から雇う子をふたり決め、服装を選ぶ。あとは定休日と営業時間、女の子の1週間のローテーションを定めれば、いざ営業開始である。 プレーヤーが経営する喫茶店は、いかにも脱サラした人が開きそうなこぢんまりとしたもので、そのためか店の切り盛りはアルバイトの女の子ひとりだけで、レジ番からオーダー取り、料理、片づけまで何もかもやってしまう。オーナーであるプレーヤーが営業時間中にやる仕事は、女の子を「ほめる」か「しかる」だけ。しかると、女の子の能力が一時的に上がり、さらにマッハの速度で仕事を行なうようになる。その代わりにストレスがたまるので、ときどきほめて、下げてあげる。基本的にしかりっぱなしでいいが、ストレスがたまりすぎると、次第に女の子の元気がなくなってくるので、2択といえど意外と頭を悩ませてくれる。 ところで、1週間のローテーションを決める際に、「特訓」を挟むことができる。特訓には読書、そうじ、料理の3種類があり、それぞれ知力、体力、技術を養うことができる。どれも重要な要素なので、バランス良く上げていきたいところだ。
■ ゲーム後半はちょっぴり恋愛SLGの雰囲気
友好度がいよいよ高くなるとデートに誘うことができる。ただし、誘えるのは定休日の前日に入っている女の子のみ。デートでは、日常では見聞きできない女の子の無邪気な声や私服姿を見ることができる。こういったイベント映像は、「オプション」の「写真館」で見ることができる。1回のクリア時間は、ゲームスピードにもよるが2~3時間程度となっており、何度も繰り返し楽しめる。画面表示はフルスクリーン表示のほか、ウィンドウ表示にも対応しているので、何か別のことをしながら喫茶店を経営することも可能となっている。プレイするからには全員クリアするつもりで頑張りましょう。
(C)伊藤 岳史 (C)2001 UNBALANCE Corporation.
□アンバランスのホームページ http://www.unbalance.co.jp/ □「喫茶店はじめちゃいました」の公式ページ http://www.unbalance.co.jp/kissa/index.html (2000年3月29日)
[Reported by 中村聖司] |
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