セガ、「10SIX」の発売中止を決定

3月21日 発表

 セガは、ドリームキャストおよびPCで発売を予定していたサーバー接続型のリアルタイムストラテジー「10SIX」の発売を中止すると発表した。これに合わせて、2000年6月よりPC向けの体験版を用いて行なわれていた無償サービスも終了する。

 「10SIX」は、米国に本社を置くSEGA.comが、全米に展開している汎用ゲームサーバーHeat.net向けの1コンテンツとして開発した、サーバ接続型のリアルタイムストラテジー。タイトルが表しているように、100万人(10の6乗)同時プレイを前提とした懐の深いゲームシステムを最大のウリとしている。
 米国では2000年2月からHeat.netで運営が開始され、日本では2000年夏に発売を予定していたものの、日本語版の開発などで延び延びになり、ついに今回、発売中止が決まった。セガでは、「継続プレイを希望する方は、Heat.netを利用していただきたい」としている。こちらは英語版のみでプレイ可能で、1カ月あたり9.95ドルのサーバー接続料金がかかる。

 10SIXは、PCゲーム史上初の「サーバー接続型」のリアルタイムストラテジーとして、ネットゲームの未来を占う意味で世界規模で注目を集めた。事実、ひとつの惑星を100万のブロックに分け、プレーヤーはそのひとつに入植するという斬新なプレイスタイルや、プレーヤーが不在の際に、同ギルドメンバーに危機を知らせてくれるMDNシステムなど、未来のゲームデザインを先取りしたような要素も多々見られた。今回の発売中止は、10SIXが一般的な日本人のプレイスタイルに馴染めなかったという点にもありそうだが、主因が国内の通信事情の未熟さにあることは間違いなく、大変残念な決定である。



□セガのホームページ
http://www.sega.co.jp/
□製品情報
http://www.sega.co.jp/sega/pc/10six/frame.html

(2001年3月21日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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