★ 最新スクリーンショット集 ★

ドラマ性をグッと深化させた
ファンタジー仕立ての「三國志」外伝

決戦II

  • ジャンル:歴史ドラマシミュレーションゲーム
  • 発売元:コーエー
  • 価格:7,800円
  • プラットフォーム:プレイステーション 2
  • 発売日:3月29日発売予定

掲載画面はすべて開発中のものです




 コーエーを代表するヒットメーカー、シブサワ・コウ自ら陣頭指揮を執る新シリーズ「決戦」に早くも続編が登場する。今度の決戦は、中国、三国志に舞台を移し、劉備、曹操の両雄の中国全土を股にかけた激闘ぶりが描かれる。それではさっそく新着画像とともにゲームの内容をたっぷりご紹介していこう。


「決戦II」を代表するヒロイン貂蝉。3Dモデル、声とも中山エミリさんが演じている
 「決戦II」は、「愛と戦い」をメインテーマに、大胆にも「三国志」そのものを丸ごとファンタジー化してしまうことで、従来の「三国志」物語では描くことができなかった、英雄たちのラブロマンスや愛する女性のために戦うといった人間味のある武将像を描き出している。物語の始まりからして三国志ファンの意表をつく展開で、地方領主の劉備が、恋人の貂蝉を救い出すために、曹操軍に戦いを挑むというのだから凄い。こう来られては、ラストなどはまるで予想がつかない。

 前作「決戦」では、実在が確認されている武将に関しては、おおむね歴史に従う形で登場したが、決戦IIでは、そのことすらも痛快なぐらいに無視していて、たとえば曹操の名軍師“荀イク”などは、荀郁と名が変わったばかりか性別まで異なっている。そのくせ役割は曹操の軍師なのだ。そればかりか、曹操軍には卑弥呼ならぬヒミコが妖術使いとして仕えている。天真爛漫な元気少女でキレたら手が付けられないという。こういった既成概念の徹底破壊は、曹操軍のみではなく、劉備軍にも張飛の娘として理理、美美、瑠瑠なる、前作における幸村配下のサスケ、サイゾウ、コスケ的マスコットキャラクラがいたり、孫権軍にも「呉の保守性に飽き飽き」と言い切る妹、孫麗がいたりする。決戦IIはむしろ三国志の名を借りた、まったく新しいストーリーで展開されるドラマチックなSLGといったほうが良さそうである。

メインテーマ「愛と戦い」らしいカットをムービーから選んでみた。右の両手から波動を発しているのが妖術使いヒミコ

「決戦II」には新兵器も満載。これは野戦用兵器「木獣」
 決戦からの改良点としては、前作で衆目を集めた「群れ制御エンジン」をさらに強化し、前作の5倍に相当する500人規模による大規模戦闘の実現がまずひとつ。決戦IIでは、これら大部隊をプレーヤーが直接操作することを可能にしており、決戦とはかなり異なる濃厚なゲーム性が魅力的だ。部隊の動かし方は、武将を直接操作することで群れが追随していくというもので、むろんプレーヤーが取れる行動は移動だけではなく、「集合」「拡散」「妖術発動」といった細かい制御も可能になっている。おもしろいのは、群れを構成する兵士ひとりひとりの位置関係によって、部隊の攻撃力や防御力が決定づけられるところ。従来の戦闘システムでは、敵味方が激突した際の陣や向きによって、システム的に強さが定められたが、決戦IIでは、敵とぶつかった際の“部隊の状況”が決定的に重要になる。部隊の戦力が時間の経過やタイミングによって内部的にめまぐるしく変わるため、双方の戦力差が読みにくくなりそうだが、リアルタイム戦闘を突き詰めて考えれば、妥当な進化といえるわけで、リアルな戦闘を楽しみたい人(妖術がリアルかどうかの話は別にして)には歓迎すべき戦闘システムである。

妖術のひとつ。雷撃の衝撃波で兵たちが吹き飛ばされている
 なお、戦場は、野戦を行なう大平原のほかに、攻城戦用の城郭や水上戦用の大河なども盛り込まれ、空間的な広さを感じさせる地域性に富んだ決戦が楽しめるようだ。また、兵科も、歩兵、槍兵、弓兵、騎兵の基本4兵科に加えて、弩兵、弓騎兵、象兵といった中華風兵科、それから嬢兵、弓嬢兵、騎嬢兵といった女性専用兵科も用意されるとのこと。兵科は全43種類で、さらに全兵科ともクラスチェンジが可能になっていて、それらの兵種も含めるとその数は110種類にも及ぶという。掲載画面を見て貰えばわかるが、グラフィックもさらに細かくリアルになり、質感も格段の向上が見られる。前作でも定評が高かったムービーは、今回、市川染五郎氏、中山エミリさんなど多数の有名俳優が顔出演していることもあって、いよいよ実写のような仕上がりだ。発売まであと10日、近々にもシブサワ・コウインタビューをお届けする予定。どうぞお楽しみに。

軍議中の画面。思わず豊満な胸に釘付けになるこの魅力的な女性は美三娘(ビサンジョウ)。劉備、関羽、張飛と古馴染みで、劉備の側近として仕える

有名顔をムービーよりピックアップ。孔明役の市川染五郎氏は檄似。かなり楽しませてくれそうなのが南蛮王、孟獲・祝融役の宮川大助・花子コンビ。中山エミリさん扮する貂蝉の性格付けが気になるところ

戦闘シーン。左は関羽対張遼の一騎打ちの様子。真ん中は南蛮の象兵と戦う美三娘隊。右は船で水上を進んでいる孫権隊の様子だ

(C)2001 KOEI CO,LTD.All Rights Reserved.

□コーエーのホームページ
http://www.gamecity.ne.jp/
□「決戦II」のページ
http://www.gamecity.ne.jp/products/products/ee/new/kessen2/index.htm

(2001年3月19日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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