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ケータイで3Dキャラが動く! |
J-フォングループ(J-フォン株式会社、J-フォン東日本株式会社)、バンダイネットワークス株式会社、株式会社エイチアイの3社は、携帯電話向け3Dポリゴンエンジンの事業に関して合意すると共に、J-フォンのプロトタイプ携帯電話への実装に成功したと発表した。
今回実装に成功したのは、バンダイネットワークスとエイチアイが共同開発したPC用の3DポリゴンエンジンをJ-フォン向けに最適化した「マスコットカプセルエンジン/Micro3D Editon For J-Phone(マスコットカプセルエンジン)」で、これにより携帯端末でも最大500ポリゴン、4~20フレームの3D描画が可能となった。簡単なキー操作で回転・拡大・縮小が行なえるほか、複数キャラクタを同時に表示させることもできる。
発表会では、スクリーンで3Dポリゴンキャラクタの動作実演が行なわれた |
3Dキャラクタのデータサイズは50KB~70KB。データ配信は「モデリングデータ」、「テクスチャデータ」、「アクションデータ」それぞれ別個に行なわれる。車や服の色など、一部だけを変えたい場合は「テクスチャデータ」のみを配信すれば良いといったふうに、データ転送量および課金の低減などにメリットがある。
なお、データはサーバー側から圧縮して配信される。同社によれば、50KBデータが約30KB程度に圧縮されることから、J-フォンの料金体系1KB=2円を適用すると1回あたり約60円という計算になる。
これらの3Dデータは「Animation・Master」、「SOFTIMAGE」、「3D Studio MAX」、「LightWave」などの市販3Dグラフィックツールで作成したものを、専用コンバータを介することで容易に変換することができる。専用コンバータは、J-フォン公認のコンテンツプロバイダに無料で配布される。
同社では将来的に「マスコットカプセルエンジン」の仕様をオープンにする方針で、ライセンス料の徴収などは考えていないという。
「マスコットカプセルエンジン」を実装した携帯電話は、J-フォンが6月に発売を予定している新機種が第1弾となる。同社広報によれば、サービス開始当初に予定されているコンテンツは、ゲームのキャラクタなどを使ったアクセサリ的なものになるとしている。
このガンダムで約400ポリゴン。ハード面などの課題はあるが、将来的にはアクションゲームなどの展開にも期待したい所だ |
□J-フォンのホームページ
http://game.watch.impress.co.jp/
□バンダイネットワークスのホームページ
http://www.bandai-net.com/
□エイチアイのホームページ
http://www.hicorp.co.jp/
□ニュースリリース(J-フォン)
http://www.j-phone-east.com/company/n/2000/010315.htm
(2001年3月15日)
[Reported by 北村孝和]
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