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2002年にゲームボーイアドバンス版「ポケットモンスター」発売 |
ゲームボーイアドバンスにカードeリーダーを差し込んだところ |
任天堂株式会社はゲームボーイアドバンスの今後の展開の発表に合わせ、「ポケットモンスター」シリーズの今後についても発表を行なった。ポケットモンスターのプロデューサーを務める株式会社クリーチャーズの石原恒和氏はいきなりゲームボーイアドバンスとカードゲームとをリンクさせる新しい周辺機器「カードeリーダー (仮称) 」を発表した。
これは、オリンパス光学工業が開発した紙に音声データ、テキスト、映像などを2次元バーコード形式で印刷し、専用リーダーで読み込み再生する技術をベースにしている。カードeリーダー (仮称) はゲームボーイアドバンスのカートリッジ部に直接差し込み、データの記録されたカード「カードe (仮称) 」をこのリーダーで読みとることで、ゲームの幅を広げようとするもの (石原氏は「ペーパーロム」と呼んでいた) 。
「カードe」には、縦方向と横方向に向かって2つのバーコードが印刷されており、縦方向のバーコードには2,064バイト、横方向のバーコードには1,296バイトまで記録可能だという。利用方法としては、カードに描かれているポケモンの能力などのデータやゲームのルール、TIPSなどを収録する、サポート的な例などが公開された。また、小規模なプログラムを収録できるため、対戦相手がいないときの相手をしてくれたり、戦術を練ることできたり、全く新しいゲームを遊べたり可能となるという。
このほかにも、リーダー側にはゲームボーイアドバンス専用のマクロ言語を解析する機能を持っており、少量のデータで多量の表現を行なうことを可能としたという。収録データについては、1枚で完結しなくてもよく、何枚でもデータを連結することが可能だという。
参考概念図で公開された「カードeリーダー」と同じものが会場でも公開されたがこれはモックアップのようで、実際に読み取りをさせていたのは別の機械のようだった。発売時期は秋で、日本、米国、欧州での発売を予定している。
石原氏は「ゲームボーイがあったからこそポケモンが生まれた。ポケモンによりゲームボーイも拡張していった」とゲームボーイとの繋がりを強調。ゲームボーイアドバンスで発売が予定されているポケモンの次回作「ポケットモンスター ゲームボーイアドバンス版 (仮)」は発売が2002年を予定していると言うことで少々先となるが、同氏によれば「ゲームボーイで開発したときに実現できなかったアイディアや、面白いと思ったことを盛り込んでいく」としており、これまで以上のパワーアップが期待される。
会場ではこの夏公開される映画に登場し、「ポケットモンスター ゲームボーイアドバンス版 (仮)」でも登場する新ポケモンが3匹紹介された。一匹はカワイらしい「ルリリ」。なにやらマリルと関係があるらしい。もう一匹はカメレオンをベースとした「カクレオン」。最後の一匹はくじら (Whale) から名付けられたと思われる「ホエルコ」。公開されたイラストからはわからなかったのだが、大きいのだろうか? このほかにも謎の少年トレーナーが紹介され、ストーリーにも関わってくるという。
石原氏は最後に「ポケットモンスターの未来について我々は楽観視しているわけではない。しかし、我々がチャレンジし続けることで未来を切り開いていけると思う。ゲームボーイアドバンスによって、ポケモンは新次元に入っていくだろう」と語った。
【新ポケモン続々!】 | ||
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ルリリ。マリルというポケモンに似ているが、はたして…… | 「カクレオン」。カメレオンがベースとなっている | |
ホエルコ。こちらはくじらの“Whale”からきているとか | 謎の少年トレーナー。ストーリーに関わってくるとか |
□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□ゲームボーイアドバンスのページ
http://www.nintendo.co.jp/n08/index.html
(2001年3月7日)
[Reported by 船津稔]
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