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任天堂、ゲームボーイアドバンスの今後の展開を語る |
取締役副社長の浅田篤氏 |
任天堂株式会社は3月7日に都内で発表会を開催し、21日から発売が予定されている携帯型ゲーム機「ゲームボーイアドバンス」の今後の製品展開を発表した。
挨拶を行なった取締役副社長の浅田篤氏は「ゲームはたえず進化を遂げ、グラフィックも素晴らしいものになった。それに満足しているユーザーもたくさんいるが、同時に『複雑でわからない』といった意見や、『ゲームに割く時間がない』といったゲーム離れも進行している。ユーザーの驚きが少なくなった現在、こういった問題に対する解答がゲームボーイアドバンスだ」と語り、「冬の時代でも任天堂は安定した収益を上げている。この業界に必要なものがゲームボーイアドバンスだ」と自信たっぷりに語った。
また、同時発売ソフトが25本あることは前代未聞で、それだけ業界の期待が高いことを強調し、「これまで発売された4億本のゲームボーイ用ソフトのほとんどが遊べる点も指摘した。
さらに、7月に発売が予定されているニンテンドーゲームキューブとの連携について、単に繋がるだけでなく“連動する”ことで新しい遊びを提供できるとした。最後にこれからの販売計画について触れ、6月11日に米国で発売 (99.95ドル) 、米国と同時期に欧州・豪州でも発売し、全世界で2,400万台を販売する計画であることを明らかにした。
■ 「任天堂のポリシーは“面白いゲーム”」岩田聡氏
続いて壇上に立った岩田聡取締役経営企画室長は新しい遊びの提案として通信をこれまで以上に推し進めていくことを強調した。これはモバイルアダプタGBだけでなく、ゲームボーイアドバンスの一つの特徴とも言える1つのカセットで複数人数が遊ぶことができる機能を重要視しているという。これからのゲームは多人数プレイがキーワードとなり、ゲームをすることがコミュニケーションの場となると語った。
さらに同氏は「我々は従来のゲームを否定するわけではない。任天堂のポリシーはゲームとして面白ければいいというもの。我々はゲームのキャラクタをたくさん持っているので、それをシリーズ化していく」とし、今後発売を予定しているタイトルを挙げていった。
まず最初に登場したのがマニアックな人気が高いアクションゲーム「メトロイド FOR GAMEBOY ADVANCE」。詳しくは明らかにされなかったが、岩田氏によれば「新たな要素を盛り込んだ続編になる」という。また、発売と同時に発売される「スーパーマリオアドバンス」の続編となる「スーパーマリオアドバンス2」が2001年、さらに「スーパーマリオアドバンス3」まで予定されている (発売未定) 。マリオシリーズとしてはこのほかにも「ワリオランド4」が2001年の発売が予定されているほか、岩田氏によれば「ヨッシーストーリー」などもゲームボーイアドバンスに投入していくという。
これらについては「ゲームはアイディアが命なので、発売が先のものに関しては明らかにできない」と詳細については説明されなかったが、タイトル名だけでも楽しみなものがズラリと並んでいる。古くからのゲームファンにも支持されそうなラインナップだ。
(2001年3月7日)
[Reported by 船津稔]
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