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PCCWジャパン、ネットワークに強いVR・1を買収 |
左がPCCWのJ・トッド・ボナー氏、右がVR・1のトニー・ハーマン氏 |
パシフィック・センチュリー・サイバーワークス・ジャパン株式会社 (PCCW) は、ナローバンドでも千人以上のユーザーが楽しめるネットワークゲーム関連技術を有するVR・1エンターテインメント事業部を買収すると発表した。
PCCWは元々はジャレコだが、サイバーワークス・インターナショナル・ビー・ヴィーの資本が入り、2000年11月1日に社名を変更。現在はブロードバンド環境下においてコンテンツを提供、戦略的事業提携/投資/買収の実施を事業目的としている。
VR・1は米Circadence Corporationの事業部のひとつで、ネットワークゲームを中心にしたゲーム開発や、コンシューマゲーム機のミドルウェアの開発などを行なっている。世界中に開発拠点を持っており、日本でもゲームの開発を行なっている。基本的にデベロッパで、米Microsoftやメディアカイトなどパブリッシャーからゲームはリリースされている。代表作としては'97年に発表されたネットワーク専用のフライトアクション「Fighter Ace」、メディアカイトから発売されているカーシミュレータ「The Real Car Simulator R -NISSAN EDITION-」などが挙げられる。
VR・1のプレジデントを務めるトニー・ハーマン氏は「今年はたくさんの新型ハードが発売されハードの需要が高まる。これは同時にソフトの売り上げも増えると言うことだ。また、これらの新ハードはネットワークゲームを視野に入れられて制作されている。我々は7年間ネットワークゲームを開発しノウハウを蓄積してきた。ここでそのノウハウが生きてくる」と語った。また、現在開発中のタイトルについても触れ「詳しくは話せないがXboxの発売と同時に発売するゲームを制作中だ。また、2002年にリリースを予定している多人数参加型のオンラインRPGがある。グラフィックも迫力があるもので、かなり大きなプロジェクトだ。2001年の秋には詳細を発表できるだろう」とコメントした。
PCCWは携帯も含めたゲーム事業に注目しており、今後も事業展開を図っていくとしている。
今年はハードウェアがたくさんリリースされるのでソフトウェアの売り上げも相対的に増えると見込んでいるという | VR・1が持つナローバンド環境下でも千人以上が参加できるネットワークゲーム技術「Conductor」テクノロジー |
会場でデモされた「Fighter Ace」最新版 | 「The Real Car Simulator R -NISSAN EDITION-」のデモもされた |
(2001年2月23日)
[Reported by 船津稔]
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