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SCEI、プレイステーション絶好調をアピール |
「プレイステーションはまだまだ潜在能力を秘めている!」と久夛良木氏 |
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEI) は、2001年度の事業計画発表に合わせ、プレイステーションプラットフォームの現状を明らかにした。
これによれば、2月18日現在の国内における出荷数は、プレイステーションが1,833万台、プレイステーション 2は438万台となっている。プレイステーション 2ハードの立ち上がりについては、プレイステーションが発売10カ月で150万台程度であったのに比べ、プレイステーション 2は400万台近い出荷台数を記録しており、かなりの勢いで浸透していると見ている。世界的に見ても日本が438万台、北米で210万台、欧州が168万台で計816万台出荷しているという。
プレイステーション 2に関しては、チップの歩留まりが悪いなどの理由などから生産数が追いつかず品薄が伝えられている。米国発売に関しては通常、船便で品物を送り届けるそうだが、今回は間に合わず飛行機をチャーターし通常1カ月かかる行程を1週間で届けたという。現在では、半導体の生産工場での機械間の調整も完了しフルで生産できる体制が整ったとしており、2001年9月には月間200万台の生産体制が整う。また、現在0.25μプロセスルールで生産されているものと0.18μプロセスルールで生産されているものが混在しているが、2001年10月で0.18μプロセスに完全に移行されるため、このタイミングで日本でも第2世代プレイステーション 2に移行されると見られる。
ソフトウェアに関してはプレイステーション 2用のソフトが142タイトル発売済みで今期中にさらに45タイトルの発売が見込まれている。来期に関しては370タイトルもの発売が予定されており、来期累計では55タイトルにも達すると見ている。
同時に久夛良木氏はプレイステーション 2ユーザーがプレイステーション用ソフトも購入している点に注目。「プレイステーション 2の新規購入者がプレイステーション用ソフトを2.9本購入している。これはプレイステーションプラットフォームとして認識された証拠だ」とコメントしている。
また、発表済みの液晶ディスプレイについては「液晶が待ったくてに入らないため、製品を発売できるほど液晶の数を獲得できていない。発売は行楽シーズン頃ではないか」と時期については曖昧な返答に終わった。
最後に来期のPS one、およびプレイステーション 2の出荷目標に触れ「PS oneは1,000万台以上、プレイステーション 2は2,000万台以上出荷できると思う。 (世界地図を見せ) 欧州ほか、プレイステーションを販売していない国はたくさんある。まだまだ潜在的能力を秘めている」と今後の展開にも自信たっぷりに語った。
(2001年2月21日)
[Reported by 船津稔]
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