NTTドコモとセガ、iモードとNAOMIを連携させる
新サービスに向けた覚書を締結
今秋稼動開始
株式会社NTTドコモと株式会社セガは、NTTドコモが提供する「iモード」とセガが提供するAC用基板「NAOMI」を搭載した業務用ゲーム機器を連携させた、新サービスの開発に関する覚書を2月20日に締結したと発表した。
リリースの中で、この提携により、2社は協力し、全国に展開するアミューズメント施設の業務用ゲーム機器と、iモ-ド対応携帯電話機、および家庭用ゲーム機またはPCなどを連動させたコンテンツの提供が可能となったとしている。
例えば、家庭用ゲーム機やPCなどで育成したキャラクタデータをiモード経由で外に持ち出し、暇を見つけて育成。育てたデータをさらにアミューズメントセンターに設置されているNAOMI基板の対応ゲームに転送し、対戦するなどの用途が考えられている。対戦結果をiモードを経由してランキングに反映させ、PCや家庭用ゲーム機などを含めて閲覧が可能になるなど、携帯、家庭用機器、アミューズメントセンター機器をすべてセガが用意するサーバを経由して、シームレスな連携が可能となるという。
また、FOMA(第三世代移動通信システム)サービスと業務用ゲーム機器を連携させた新しいコンテンツの可能性についても、市場ニーズ及び技術的な課題等を含めて検討していくとしている。
ちなみに、アミューズメントセンターを対象にしている「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)」によれば、“アミューズメント機器からのメモリカードなどの記憶媒体によるセーブデータなどのデータの持ち出し”は現状、法律の解釈によっては難しいということで、実現にいたっていないが、今回のネットワークを経由したデータの出入力に関して、NTTドコモ、セガ両社広報の見解では、「アミューズメント機器から、結果となるデータの持ち出しは禁止されている」という解釈に基づき、これに抵触しない方向でのサービスを検討中という。
両社が共同開発する新サービス及び対応コンテンツは、今秋ごろをめどにサービスを開始する予定。
NTTドコモは、2000年8月1日に株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)との間において、iモードとプレイステーションを連携させた新サービス開発に関する覚書も締結している。
□NTTドコモのホームページ
http://www.nttdocomo.co.jp/
□セガのホームページ
http://www.sega.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/01/whatnew0220.html
□参考リンク
【2000年8月1日】iモードとプレイステーションのネットワークサービス開発へ向けて提携(ニュースリリース)
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/00/whatnew0801.html
(2001年2月20日)
[Reported by 佐伯憲司]
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