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「TOY FAIR 2001」会場レポート |
会場:JAVITS CONVENTION CENTER (NEW YORK)
TecnoPLAY@TOY FAIRのなかでは比較的大きめなIntelのブース。ブース正面では、既存のデジタル顕微鏡「QX3 Computer Microscopr」やサウンドモーフィングの「Computer Sound Mopher」などがデモされており、今回公開された「Digital MOVIE Creator」は、やや奥まったところに展示されている |
昨年までは、バービー人形でも有名な大手おもちゃ会社「Mattel(マテル)」との共同出展という形をとっていたが、今回は新設されたTechnoPLAY@TOY FAIRというエリアにIntel単独でブースを構えている。
今回ブースに展示された「Digital MOVIE Creator」は、その第4弾にあたる製品。PCの周辺機器にあたるビデオカメラユニットと、ビデオ編集ソフトとで構成される、いわば子供向けの映画作成キットだ。ビデオカメラユニットのデザインが懐かしい8mmを模していることは間違いなく、子供に買い与える親の側から見たときにも“おおっ”と思わせるような効果も狙っているのかも知れない。
ユニットの構造は極めてシンプルで、前面にレンズとマイク、側面には操作用のボタンと状況確認用の白黒液晶パネル、そしてトリガーにあたる部分にビデオ撮影用のスイッチ、天面にスチル撮影のシャッターが配されている。カメラユニットに搭載される正確なメモリ容量は明らかにされていないが、静止画像にして2,000枚、動画では連続して4分間の撮影が可能。撮影には低解像度と高解像度が選択でき、もちろん低解像度を選べば、より長時間の録画が可能になる。
Intel PLAYシリーズの評価が高いのは、付属するソフトの出来がよいことにも起因する。ご多分に漏れず「Digital MOVIE Creator」にもビデオ編集ソフトが付属していて、ブースでのデモを見た限りでは、そうした伝統は守られているようだ。各シーンを自由につなぎ合わせることはもちろん、特殊効果、画像へのアニメーションの追加など、さまざまな機能と操作性が子供を意識したインターフェイスのなかに詰め込まれている。
付属の編集ソフトの対応OSはWindows 95/98/Me/2000で、インストールにあたって要求されるPC側のスペックは266MHz以上のIntel製プロセッサが必要。64MBのメモリと10GBのハードディスク容量のほか、クレードルの接続に必要なUSBインターフェイスなども必須となる。
「Digital MOVIE Creator」の発売は2001年の秋を予定しており、米国では99ドル程度の価格で店頭に並ぶものと予想されている。ホリデー&クリスマスシーズンの冒頭にあたるだけに、夏頃から秋口にかけては積極的なプロモーションも展開されることだろう。
ちなみに展示されている製品は、モックアップに極めて近いプロトタイプ。クレードルに付けた状態でこそレンズに映した画像をPCに表示させることはできるものの、いくつかあるボタンなどはまだ操作ができない。現時点ではキャプチャーができないため、編集ソフトのデモは事前にPCに記録されている映像を使って行われていた。
(2001年2月12日)
[Reported by 矢作 晃 (akira-y@st.rim.or.jp)]
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