ソニー、ソフトウェアの売り上げが大幅減少 プレイステーション2の出荷台数を下方修正
1月25日 発売
ソニー株式会社は25日、2000年度第3四半期および9カ月通算連結業績の発表を行なった。リリースによるとゲーム分野の売上高はほぼ前年同期並みだが、139億2,600万円の営業損失を計上している。
ハードウェアに関しては、3月にプレイステーション2、7月にはPS oneを投入したことにより売り上げが増加したが、ソフトウェアに関してはプレイステーションからプレイステーション2への移行期にあたるためか「大幅に減少 (リリースより) 」。トータルでは減収となった。
米国においてもソフトウェアの売り上げが減少しているものの、10月にプレイステーション2を投入したことでハードウェア部門は売り上げが増加し、トータルで増益となった。欧州の傾向は日本と同じで、ハードウェアの売り上げでソフトウェアの売り上げの減少をカバーしきれず減収となっている。これらを総合しワールドワイドにおいて前年同期並としていることから、日欧での不調を米国の売り上げでカバーしたこととなる。
営業損失の計上については、ソフトウェアなどの売り上げ減少やプレイステーション2の立ち上げにともなう費用の計上などによるものとしている。
この4半期におけるプレイステーション、PS oneの合計出荷台数は369万台となり、前年同期の661万台から台数を落としている。プレイステーション2の出荷台数は288万台で累計640万台。プレイステーション用のソフトウェアは他社製品も含め5,400万本、プレイステーション2用ソフトは1,690万本出荷されている。
今後の見通しとしては、ハードウェアの増産体制が遅れたことにより2000年10月時点の通期生産出荷台数1,000万台としていたところを900万台に下方修正。ソフトに関しては一部タイトルの延期によりやはり2000年10月の見通しを下回る可能性があり、営業損失が増加する見通しとしている。
□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□連結業績に関するリリース
http://www.world.sony.com/JP/IR/Financial/FR/2001-1-25j/index.html
□ゲーム分野に関するリリース
http://www.world.sony.com/JP/IR/Financial/FR/2001-1-25j/03/3.html#E
(2001年1月26日)
[Reported by 船津稔]
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