アートディンク、プレイステーション2用BASIC 「BASIC STUDIO パワフルゲーム工房」発売
4月発売予定
価格:9,800円
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マンガ形式の詳しい解説書が付いている |
株式会社アートディンクはプレイステーション2用のBASICツール「BASIC STUDIO パワフルゲーム工房」を4月に発売する。価格は9,800円。
「BASIC STUDIO パワフルゲーム工房」はプレイステーション2でBASICの環境を実現し、ゲームを制作することができるソフト。同ソフトにはゲームを制作するために必要なツールが一通り用意されている。
開発ツールに含まれる内容
- EZ-BASIC (イージーBASIC) プログラムインタプリタ
- POLY-CRAFT (ポリクラフト) 3Dポリゴンモデル制作ツール
- IMAGE-SKETCH (イメージスケッチ) 2D画像を制作する
- SCORE-NOTE (スコアノート) 音楽の作成
- B-SHELL (ビーシェル) プログラムの実行シェル
3Dおよび2Dグラフィック、音楽などゲームに必要な各パーツを制作し、EZ-BASICによりプログラムを制作しまとめ上げることとなる。BASIC言語は一般的なコマンドのほか、3Dデータの表示やサウンド再生などを中心にプレイステーション2の機能を活かすための特別なコマンドが用意されている。
3Dグラフィックを作成する「POLY-CRAFT」ではポリゴンのモデリングを作成することができ、付属の2Dグラフィックソフト「IMAGE-SKETCH」で作成したグラフィックをテクスチャとして貼り付けることも可能。プレイステーション2のグラフィック能力をふんだんに使うため、かなり本格的なものを比較的短時間で制作できるパワフルなツールとなっている。
「IMAGE-SKETCH」は線などの描画のほか、色の設定や拡大縮小など一般的なグラフィックツールと同等の機能が用意されている。音楽に関しては「SCORE-NOTE」で五線譜上に音符を置いていくことで制作できる。音の強弱や音色などの設定も可能で、本格的な楽曲を作ることができる。
制作についてはコントローラでも操作は可能だが、プログラム作成を考えるとキーボードとマウスは欲しいところ。また、今後発売が予定されているハードディスクユニットやプリンタ、通信環境にも対応する予定で、ゲームソフトだけでなく、実用ソフトの制作も制作者のアイディアひとつで可能としている。制作したプログラムは専用のメモリーカードかハードディスクユニットにセーブすることとなる。
また、開発用ディスクとは別にプログラムの実行シェルである「B-SHELL」を収録したディスクが付属しており、プログラムを収録したメモリーカードとB-SHELL収録ディスクを友人に貸せば誰でもプログラムを実行し遊ぶことができる。
BASICが簡単とはいえプログラムを組むと言うことで、躊躇するユーザーも多いかもしれないが、このソフトにはプログラムのことを簡単に解説した150ページあまりにも及ぶマンガが付属しており、キーボードの接続から始まりプログラムの基礎から学ぶことができる。また、アートディンクがこれまで制作してきたゲームソフトの素材が数多く収録されており、それらの素材を使ってゲームを制作することも可能となっている。さらにサンプルディスクも収録されているので、遊びながらプログラムを解析し、プログラム作成の参考とする事もできる。
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プログラミングをおこなう「EZ-BASIC」画面一般的なBASICだけでなくプレイステーション2の機能を使う拡張コマンドも搭載 |
ポリゴン作成画面。戦車を作成しているところ。テクスチャも貼り込むことができる |
人間などのかなり複雑なものも制作可能。なにせプレイステーション2ですから |
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お絵かきツールとなる「IMAGE-SKETCH」。ペンツールなど絵を描くツールは基本的に用意されている |
アートディンクがこれまでに制作してきたゲームの素材が惜しげもなく多数収録されている |
音楽の作成ツールも含まれている。効果音は用意されている素材の中から選択することになる |
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「BASIC STUDIO パワフルゲーム工房」で制作された3Dシューティング。サンプルプログラムとして収録予定。2人対戦などもサクサクと動いている |
(C)2001 ARTDINK. All Rights Reserved.
□アートディンクのホームページ
http://www.artdink.co.jp/
(2001年1月23日)
[Reported by 船津稔]
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