コミュニケーションソフトの先駆け「TEO」 公式サイトを12月31日で閉鎖
12月31日 閉鎖
富士通株式会社は、キーボードや視聴覚センサーを使い、仮想世界「TEO」に生息する自律生物「フィンフィン」とのコミュニケーションを図るマルティメディアソフト「TEO-もうひとつの地球-」の公式サイトを12月31日で閉鎖する。
公式サイトでは「コンタクティ」と呼ばれるユーザーに、チャットやメッセージボードなどのコミュニケーションの場を提供していたほか、イベント告知やエッセイの掲載、デスクトップアクセサリ「ペットエージェント」、ホームページ素材の無償ダウンロードサービスなどが行なわれていた。
なお、公式サイトは閉鎖されてしまうが、年末もしくは年明けを目処に、有志の手によって公式サイト同様にチャットやメッセージボードが利用可能な「ファンクラブサイト」の設立が準備されている。公式サイトの閉鎖と前後するようにファンクラブサイトが設立されるのは、同ソフトウェアが持つ根強い人気の裏付けともいえるだろう。
「TEO-もうひとつの地球-」は、'89年のバーチャルリアリティ研究および人工生物研究プロジェクトの一環として生まれたソフトウェアで、'94年に富士通株式会社が「電脳エージェントプロジェクト部」を設立し、製品化体制を敷設。
手塚眞氏を総合プロデューサーに迎えて、'95年にFM-TOWNS版、'96年にはWindows 95版およびFM-TOWNS版Ver2.0が発売されたほか、拡張キットや関連グッズ「ぬいぐるみ」や「サウンドトラック」、「絵本」などがリリースされている。
□富士通株式会社のホームページ
http://www.fujitsu.co.jp/
□「TEO-もうひとつの地球-」公式サイト(12月31日閉鎖予定)
http://www.teo-world.com/
□ファンクラブサイトの開設案内
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Namiki/1500/
□TEOファンクラブ(準備中)
http://teo-world.org/
□関連情報
【1997年7月25日】富士通に聞く:人工生物「TEO」とヒューマンインターフェイスの展望など(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970725/weekend.htm
(2000年12月27日)
[Reported by 北村孝和]
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