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どこが変わった? ここが変わった! ワンダースワンカラー
価格:6,800円 8月30日に発表されて以来、携帯ゲーム機で初めて「ファイナルファンタジー」が遊べることもあって話題を呼んでいた「ワンダースワンカラー」。12月9日に当日販売を行なったゲーム販売店は, いずれも多くのユーザーが朝早くから列をなしていた。 でもユーザーとして気になるのは、どこがどう変わったのかという点。 全体のデザインは、POWERなどのスイッチ類の下の形が若干変更になった程度でほぼ同じ。デザインの変更点が少ないだけに大きさも変わっていないかと思いがちだが、128×74.3×17.5mm (幅×奥行き×高さ<単三電池使用時24.3mm>) と、幅7mmほど大きくなっている。ところが重さは、110gから95gへと反対に若干軽くなっており、実際に手に持つと実感できる程度に軽くなっている。
形はあまり変わっていないのだが、実はボタンの位置などが変更されている。これまで左側面に設置されていたON、OFFのスライドスイッチが画面下の押しボタン式のスイッチに変更されている。ワンダースワンカラーの左側面には、従来機では下に設定されていたコントラストボリュームが設置されている。A、BボタンやX、Yボタンは従来通りだが、従来機がわりとフワッとした押し心地だったのに比べ、ワンダースワンカラーではポチッという感じで、若干しっかりした感じになった。また、ボタンは白地のスケルトンタイプとなり、A、B、Y1、X1などボタンの名称がキチンと記されている。ボタンの数が多いだけにこれは親切かも。
編集部で所有するワンダースワンはスケルトンなため、けっこう内部が丸見えだ。ということでよく中を見てみると配線の位置が従来機とカラーでは違っていたりする。……こういった細かい違いを見ると気になって仕方がない。というわけで悪いこととはわかってはいるがドライバー片手に内部構造の違いをちょっぴり見てみることにした。
ネジはもちろん特殊なもので、そうそう簡単には開けることはできない。ネジ穴の位置は従来機種とワンダースワンカラーでほぼ同じ。従来機種はすでに2年前に買った物であるため比べることができないが、カラーの方がきつくしめられているような気がする。 ところが、基板を裏返してみるとずいぶんと違うことがわかる。表面に関して言えば全体的にカラーの方がチップの数が多くなっており、ギッシリとつまっている感じを受ける。ところが基板を裏返すと従来機がカオスを感じさせるものなのに比べ、カラーはスッキリあっさりとしている。2年の間でずいぶんとスマートに変化している。
■ 若干の変更がある設定画面 従来機からワンダースワンカラーに変わり、オプション設定が新たに設定されている。ワンダースワンといえばゲームを開始する前に名前、生年月日、性別、血液型を入力し、パーソナライズできるという特徴がある。ワンダースワンカラーにおいても同様の設定が可能で、従来どおり起動時に自分の名前が表示される。 今回新たに設定されたオプションで設定できるのは、“VOLUME”と“CONTRAST”のふたつ。VOLUMEは3段階まで調節でき、ここで設定した内容はRAMに記録される。従来機種では音が出ないように設定しても電源消灯後、再起動すると設定はクリアされてしまう。電車でするときなど大きな起動音が鳴り響き、周りに迷惑をかけてしまう場合があった。カラーでは“0”に設定すれば記録し、起動時に音を出さない。“0”に設定するとボリュームを調節しても音が出なくなるのかというとそうではなく、デフォルト値が設定されると言うことだ。 CONTRASTは“LOW”と“HIGH”の2種類から選ぶこととなる。LOWに設定すると若干暗いがシャープな感じになり、HIGHに設定すると明るく見やすいが少々ぼけた感じとなる。好みの問題と言うよりはプレイする場所によって変更する必要があるかもしれない。もちろん、コントラストボリュームは別途用意されているので、プレイ中でも変更できる。
ハードの解説をずいぶんと行なってきたが、重要なのはソフトだ。ワンダースワンカラーでのキラータイトルは、やはりスクウェアのファイナルファンタジーだろう。発売日は未定だが、「ファイナルファンタジーII」、「ファイナルファンタジーIII」の移植も控えている。 一方、バンダイが得意とするキャラクターものも充実だ。とりあえず1月に発売される「機動戦士ガンダム vol.1 SIDE7」は必携のソフトといえるだろう。オリジナルソフトで言えばすでにキャラクター人気に火がつき始めているアクションゲーム「ライムライダーケロリカン」がハードと同時に発売された。
ソフトの数も質も期待できるだけに、どうしようかと迷っている人は手に入れておいても損のないハードといえるだろう。個人的には3月に発売が予定されている「ウィザードリィ シナリオ1 狂王の試練場」が楽しみなのだが、古いですかね?
□バンダイのホームページ (2000年12月9日)
[Reported by 船津稔] |
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