レビュー

ゲーミングヘッドセット「A50 X」レビュー

PS5とXbox SXの“映像&音声”を簡単切り替え! ゲームが捗る「PLAYSYNC」搭載

【ASTRO A50 X】

5月16日 発売予定

価格:59,950円

 ロジクールのゲーミングブランドの一つとして多機能なゲーミングデバイスを展開する「ASTRO Gaming」。これまでにゲーム音声とボイスチャットの音声を簡単にミックスできる「MixAmp」やゲーミングヘッドセット「A40 TR」、コントローラー「C40 TR」といった名機を生み出してきた。

 そのASTRO Gamingが放つ最新ゲーミングヘッドセットが5月16日発売予定の「ASTRO A50 X」。ASTRO製品ユーザーであればお察しかと思うが、本製品は「A50 WIRELESS」の後継製品となっている。A50はPS4世代に発売されたものだが、A50 XはPS5やXbox Series Xといった最新ゲーム機に対応するゲーミングヘッドセットだ。

 そこで本稿では、ロジクールより発売に先駆けて試用する機会を頂いたため、「A50 X」のレビューをお届け。HDMI 2.1搭載でPS5とXbox SXの“映像&音声”をスムーズに切り替え可能な新機能「PLAYSYNC」やPROシリーズでも採用された「PRO-G グラフェンドライバー」など、まさに“全部入り”となったロジクールのフラッグシップヘッドセットの魅力をお伝えしていく。

【Inside Look|Astro A50 X|Made to Play】
「ASTRO A50 X」スペック
ドライバーPRO-G グラフェンドライバー(40mm)
接続方式LIGHTSPEEDワイヤレス(24bit/48kHz対応)、Bluetooth 5.1
マイク無指向性、最大サンプリングレート:16bit/48kHz、フリップミュート
バッテリー最大24時間
ベースステーションHDMI 2.1端子×3(入力×2、出力×1)、USB Type-C端子×3(PS、Xbox、PC)
重量363g

形状は「A50」を踏襲。シンプルなデザイン&快適な装着感の「A50 X」

 まずは「A50 X」の外観や装着感、付属品を確認していこう。ご存知の通り、ロジクールはカジュアルゲーマーからプロ向けまで様々なゲーミングデバイスを展開する「ロジクールG」と、豊富な機能を搭載したゲーミングデバイスを展開する「ASTRO Gaming」の2ブランドを展開している。

 今回紹介する「A50 X」はASTRO Gamingより登場するデバイスで、ロジクールGとは異なるテイストのデザイン、機能性を誇る。特に「A50 X」は、これまでのゲーミングヘッドセットを覆すほど多機能な一方、価格も59,950円とロジクールがラインナップするゲーミングヘッドセット史上最高額となっている。

「A50 X」のパッケージ。ASTRO Gamingのデバイスだが、デザインはロジクールGの製品と共通している
早速オープン!
新たなデバイスに触るときはワクワクするが、「A50 X」は約6万円のヘッドセット。なぜか緊張してくる
ヘッドセットの下にはベースステーションやACアダプターを格納
A50 X/A50スペック比較
A50 XA50
発売時期2024年5月16日2019年8月1日
ドライバーPRO-G グラフェンドライバー(40mm)ネオジムマグネットドライバー(40mm)
接続方式LIGHTSPEEDワイヤレス(24bit/48kHz対応)、Bluetooth 5.12.4GHz
マイク無指向性、フリップミュート単一指向性(6mm)、フリップミュート
バッテリー最大24時間15時間以上
ベースステーションHDMI 2.1端子×3(入力×2、出力×1)、USB Type-C端子×3(PS、Xbox、PC)光デジタル出力/入力、AUX入力、USB充電ポート、USB Micro-B
重量363g380g
対応プラットフォームPS、Xbox、PCPS、Xbox、PC
価格(税込)59,950円33,660円

 ヘッドセット本体とベースステーションの形状は前機種「A50」を踏襲。ソリッドかつ近未来的で、部屋に置くだけで所有欲が満たされるカッコイイデザインだ。一方、前機種「A50」はASTRO Gamingロゴを各所に配置していたが、「A50 X」ではロジクールGのロゴに置き換わっており、ASTRO Gamingファンからすると残念なポイントとなる。

 「A50 X」の本体色はブラックに加えて、新たにホワイトが登場。「A50」はブラックのみだったため、身の回りのゲーミングデバイスを白色で揃えている方には嬉しい知らせだ。また「A50」から17g軽量化し、重量は363gとなった。数字だけ見ると微々たる差だが、少しでも軽い方がいいことに越したことはない。

 操作ボタンは右耳(右手側)に集中しており、電源スイッチ、PLAYSYNCボタン、Bluetoothボタン、音量ダイヤルが並んでいるほか、ハウジング外側にはゲーム音声とボイスチャットをミックスする「MixAmp」のボタンを備えている。左耳側にはブームマイクを搭載し、収納はできないが上にフリップするとミュートになる「フリップミュート」をA50から引き続き搭載している。

「A50 X」ヘッドセット本体。今回お借りしたのはホワイトで、白×黒×シルバーのカラーリングが近未来的
正面からの様子。直線的なデザインが際立つ
背面(後頭部側)。左手側にマイク、右手側に操作ボタンが集中している
右手側の操作ボタンをクローズアップ。上から電源スライドスイッチ、PLAYSYNCボタン、Bluetoothボタン、音量ダイヤルを備える
右のハウジングにはゲーム音声とボイスチャットのバランスを調整できる「MixAmp」機能のボタンがある
底面にはベースステーションと接続する端子、USB Type-C(充電専用)を備える
こちらは前モデル「A50」の画像で、ASTRO Gamingロゴが映える。一方の「A50 X」はどちらかというとロジクールG要素が強い

 実際に装着すると、側圧は控えめだが頭を左右に振ってもズレるようなことはなく、長時間のゲームプレイに最適な装着感だ。筆者が普段PCゲームをプレイする際に使用するロジクールG「PRO X」と比較すると、密着度を高めて音の聞き逃しを低減させている「PRO X」、数時間を超えるようなゲームプレイでもお供できる「A50 X」という印象だ。

 なお、ヘッドバンドは無段階で調整可能となっており、幅広い頭のサイズに対応している。加えて、イヤークッションはマグネット装着で簡単に取り外し可能。「A50」と互換性があり、別途販売されている「Mod Kit」に交換することができるため、長期の使用でクッションがへたっても安心だ。

 付属品は、通常のゲーミングヘッドセットと比較すると多め。ヘッドセット本体とベースステーションのほかに、USB Type-C to Aケーブル、USB Type-C to C&Aのコンボケーブル、ACアダプターなどが付属している。なお、後述する新機能「PLAYSYNC」で使用するHDMIケーブルは付属していないため、別途用意する必要があるのは要注意だ。

筆者所有の「PRO X」と比較。側圧は「A50 X」の方が少し弱めで、長時間のゲームプレイに最適
ヘッドバンドは無段階で調整可能。様々な頭のサイズに対応している
イヤークッションはマグネット式で交換も簡単。「A50」の「Mod Kit」との互換性がある
付属品は多め。充電台を兼ねているベースステーション、USB-C to A&Cのコンボケーブル、USB-A to Cケーブル、ACアダプターだ

PS5とXbox SXを簡単切り替え! ゲームが捗る「PLAYSYNC」機能や接続性をチェック

 ここからは「A50 X」の接続性や目玉となる新機能「PLAYSYNC」をチェックしていこう。先ほど、付属品をチェックした際に登場した「ベースステーション」はただの充電台ではなく、機器と接続するためのレシーバー、ヘッドセットに音声を伝達する送信機も兼ねている。ここまでは前モデル「A50」と一緒だ。

 「A50」をPS5やXbox Series X|Sといった最新ゲーム機で使用する際にネックとなっていたのが「光デジタル端子(S/PDIF)」だ。この端子、PS4(初期モデルとProのみ)やXbox Oneシリーズには搭載されていたのだが、PS5やXbox SXにはない。「光デジタル」という最新規格のような名前だが、1980年代からある古い規格でDolby Atmosといった最新オーディオフォーマットには全く対応していないためだ。そのため、PS5またはXbox SXでは「A50」を使用する場合は専用アダプターが必要だった。

 そこで「A50 X」のベースステーションには、まさかのHDMI端子を搭載。これで「A50」のUSBと光デジタル両方を使ったゲーム音声&ボイスチャットのミックス機能「MixAmp」をUSBとHDMIで行なう力業を実現している。

「A50」ベースステーションの背面。光デジタル端子を2つ(入力/出力)搭載している
「A50 X」ベースステーションの背面。HDMI端子を3つ、USB-C端子を3つ搭載している。

 だが、PS5とXbox SXにはボイスチャットアプリ「Discord」が搭載されており、ゲーム音声とボイスチャットのミックスもできるため「MixAmp」が必須ではなくなった。そこで新たに「A50 X」ベースステーションに加わった新機能が「PLAYSYNC」だ。

 ベースステーションには「HDMI 2.1」対応の入力ポートを2つ(Xbox/PS)、出力ポートを1つ(HDMI OUT)搭載している。そう、このベースステーションはHDMIパススルーに対応していて、どちらか一方の映像をHDMI OUTポートから出力できるのだ。

 例として「Xbox」ポートにXbox SX、「PS」ポートにPS5を接続し、HDMI OUTをTVに接続しておく。そうすると、ヘッドセット本体の「PLAYSYNC」ボタンからXbox SXまたはPS5の映像&音声を切り替え可能となっている。ユーザーが必要な動作は、PLAYSYNCボタンを押すこととコントローラーを持ち替えるだけなのだ。

 またモードはXbox、PS、PCの3系統を備えていて、PCとの同時接続にも対応。PCは音声の切り替えのみに対応しており、映像は別途接続しておく必要があるが、「A50 X」は3つのプラットフォームまでボタン一つで切り替えることができる。

「A50 X」はPS5とXbox SXの映像と音声をワンボタンで切り替えられる「PLAYSYNC」を搭載
ヘッドセットの「PLAYSYNC」ボタンを押すと……
入力を切り替えることができる
PCとの接続(映像はなし)にも対応。3系統の入力を切り替えられる

 この機能、正直Xbox SXまたはPS5のみを使っているゲーマー、PCのみを使っているゲーマーの方にはイマイチ良さがわからないと思う。だが、筆者のようなXbox SXとPS5、PCといった複数プラットフォームを併用しているゲーマーの方には、この便利さがわかっていただけるはずだ。

 PS5とXbox SXを切り替える場合、これまではTVの映像を切り替えて、ヘッドセットのレシーバーを差し替えて、コントローラーを持ち替えるという作業が必要だった。だが「A50 X」の場合はヘッドセットのボタンを押して、コントローラーを持ち替えるだけ。TVのリモコンを持ったり、レシーバーを差し替えるために立ち上がったりする必要はもうない。また、PCでゲームをする場合もTVの映像入力を切り替えて、ヘッドセットのボタンを押すだけだ。

 この「PLAYSYNC」がもたらすのが、永遠にゲームをプレイしたくなる“ゲーム天国”だ。例えばPS5でPS限定タイトルを楽しみつつ、気分転換にXbox SXで「Xbox Game Pass」対象タイトルを遊び、そのあとボイチャを繋ぎながらPCで「VALORANT」をプレイする。これらをヘッドセットを付け替えることなく、ボタン一つで行ったり来たりできる。さすがにやりすぎると目が痛くなると思うが、生粋のゲーマーの方など“刺さる人に刺さる”機能といえるだろう。

【PLAYSYNCのイメージ】
PS5で「Stellar Blade」をプレイしたあとは……
Xbox SXで「Forza Motorsport」をプレイ。ここまではワンボタンで切り替えられる
PCでプレイする際はTVの入力を切り替え。ヘッドセットは装着したまま、3つのプラットフォームを切り替えることができる

 だが、この夢のような機能をもたらすために、乗り越えなければならないのが“配線”だ。PLAYSYNCを含む「A50 X」の全ての機能を使いたい場合、HDMIケーブルが3本、USBケーブルを3本全て接続する必要がある。筆者は配線が苦手なタイプなのだが、理想の環境を作るためには致し方がない。

 “音声だけ切り替わればOK”という方向けに、USBケーブルだけで接続する方法もある。この場合、PS5ではゲーム音声とボイスチャットがミックスできない(=MixAmpを使えない)といった条件がつくのだが、PLAYSYNCボタン一つでXbox、PS、PCの音声を切り替えることができる。だが、折角HDMIを搭載しているので、どうせなら映像も切り替えられるようにしておきたい。

 またベースステーションにはBluetoothを搭載していて、スマートフォンとも接続可能。あくまでベースステーションとの通信なので、外出するときにヘッドセットだけ持って行っても意味が無いため注意が必要だ。加えて、USB Type-C端子を搭載しているが、充電専用のため機器との有線接続には対応していない。

 Nintendo Switchにも対応しており、「PS」側のUSB&HDMIポートに接続することで映像と音声両方を出力可能。この場合はXbox SX/Switch/PCの3つのプラットフォームを切り替え可能となる。なお「Xbox」ポートにSwitchを接続しても音声が出力されないため注意が必要だ。

「A50 X」を使いこなすために必要なのが“配線”
ベースステーション側の様子。サイズを考えると仕方がないのだが、もう少し各ポートのクリアランスがあればいいと感じた
Xboxと“USBのみ”で接続する場合。USBケーブルで本体と接続しつつ、外部給電が必要となる
PS5と“USBのみ”で接続する場合。USBケーブルで本体と接続して、PS5本体のUSB-Cポートから給電する
PCと“USBのみ”で接続する場合。USB-Aで接続しつつ、USB-Cで給電する
スマートフォンとはBluetooth接続も可能だ

「PRO-G グラフェンドライバー」で音質良好! LIGHTSPEEDワイヤレスで快適ゲーミング

 ここからはヘッドセットで重要になってくる音質や遅延を見ていこう。まず、音で重要になってくるドライバーには、ロジクールGのプロ向けゲーミングヘッドセット「PRO X 2 LIGHTSPEED」で採用された「PRO-G グラフェンドライバー」を搭載。「PRO X 2」と比較するとサイズは50mmから40mmにダウンしているが、「A50」と比較するとサイズはそのまま、グラフェン素材にアップグレード。これはハウジングサイズの関係によるものなので仕方がない。

 だが、サイズダウンしたからといって音質が悪くなったということは一切ないとのこと。筆者は「PRO X 2」の使用歴はないのだが、その前モデル「PRO X」の50mmドライバーと比較すると、「PRO X」は低音域から中音域に焦点を当てた音質なのに対して、「A50 X」は低音域から高音域まで満遍なく綺麗に鳴らしており、ドライバーサイズは関係なくとてもいい音だ。

 また、炭素由来の軽量素材「グラフェン」を使用しているため、受けた入力に対してドライバーがリニアに反応。「PRO X」と比べて立ち上がりがよく、メリハリのある音だと感じた。グラフェンドライバーについて、より詳しく知りたいという方は初搭載となった「PRO X 2」のレビューで詳細が語られているため、ぜひご覧いただきたい。

「PRO X 2」と同じグラフェンを使用した「PRO-G グラフェンドライバー」を搭載。サイズダウンしているが、音質が悪いと感じることは一切ない

 実際にゲームで使用してみると、PS5の「グランツーリスモ7」では車の甲高いエンジン音から低いロードノイズ、縁石に乗った際の「ゴトゴトゴト」という音まで、音が綺麗に分離していて非常に聴きやすく、耳が心地よくてドライブが非常に楽しく感じた。筆者は普段AVアンプを経由してスピーカーで「GT7」をプレイしているのだが、「A50 X」でもそれに負けない迫力の音を楽しむことができる。

 PCで「Apex Legends」をプレイしたところ、敵の足音や銃声の方向など音の定位がしっかりしていて、周囲の状況をと把握することができる。また、ボイスチャットを繋げてもフレンドの声にゲーム音声が負けるようなことはなく、綺麗に聴き分けることができる。様々なジャンルのゲームをバランスよく鳴らせるヘッドセットだ。

PS5「グランツーリスモ7」をプレイ。甲高いエンジン音から低いロードノイズまで、綺麗に音が分離しており耳が心地いい
PC「Apex Legends」では足音や銃声の方向を把握でき、音の定位もしっかりしている

 サラウンド機能として、XboxとWindows PCでは「Dolby Atmos」のライフタイムラインセンスが付与。「A50 X」を接続し、Microsoftストアから「Dolby Access」アプリをダウンロードすると、本来は有料機能である「Dolby Atmos for Headphones」が有効となり、上下左右に広がるサラウンドサウンドを楽しむことができる。

 今回短時間ではあったが、筆者所有のXbox SXで「Dolby Atmos for Headphones」を使用したところ、頭の周りを包み込むような音の広がりを感じる。レースゲーム「Forza Motorsport」では、コックピット内にエンジン音やロードノイズが鳴り響いているような実際の車内に近い音になっている。ほかにもRPGといったジャンルとの相性もよさそうだ。

「A50 X」のマニュアル類。左上に「Dolby Atmos for Headphones」を使用できる旨が書かれている
Xbox SXに「Dolby Access」をインストール。すると「A50 X」を認識して、Dolby Atmosが有効になる
「Forza Motorsport」をプレイ。通常時に比べ、頭の周りを包み込むようなサウンドを楽しめる

 さらに「A50 X」はロジクールGのワイヤレス技術「LIGHTSPEED」を採用しており、体感遅延なく快適にゲームをプレイすることができる。筆者が使用していた「PRO X」は有線だったのだが、「A50 X」が無線になったことで、不意に首を振った時ケーブルに引っ張られることがなく、腕に絡まることもないため、改めて無線の快適さを実感した。

 バッテリー持続時間は約24時間となっており、今回の試用期間中でゲーム中にバッテリー切れを起こすようなことはなかった。ベースステーションが充電台を兼ねているため、置いておくだけで充電ができるというのも魅力。意識して「充電しなきゃ!」と思うことはほぼないだろう。

 またベースステーションのマグネットも改良されており、ヘッドセットを置くと「カチャッ」と台座にハマり充電を開始。前モデル「A50」ではベースステーションでの充電がシビアで、丁寧に置かないと充電されないというトラブルもあったが、「A50 X」ではポンと置くだけでOKだ。

「A50 X」は「LIGHTSPEED」を採用。ワイヤレスでありながら、48kHz24bitの高ビットレートに対応している
バッテリー持続時間は約24時間で、ベースステーションに置けば充電開始。マグネットも改良されて、ポン置きで難なく充電される

 マイクについては“配信用クオリティー”を謳っており、PC版「Discord」でフレンドに協力してもらいブラインドテストを行なった。比較を行なった「PRO X」のマイクは中音域に焦点を当てた音で“少しガサガサしている”とのことだが、「A50 X」は“クリアな音質”で明確に聴き分けられるとのことだった。筆者が普段使用しているUSB接続のコンデンサーマイクと比較すると、違いはわかるがボイスチャットやラフな配信などであれば「A50 X」でも十分という評価だった。

 加えて、ロジクールGデバイスと同じ「G HUB」を使用することで、ヘッドセットやマイクのイコライザーを調整可能。スマートフォン用の「G HUB」にも対応しており、Bluetooth接続をしておけばスマホから簡単にイコライザーを調整できる。PS5やXbox SXなど「G HUB」がないプラットフォームでも、いちいちPCに接続して調整する必要がないため非常に楽だ。

“配信用クオリティー”を謳う「A50 X」のマイク。フレンドとのブラインドテストでもクリアな音質という評価だった
「G HUB」にてヘッドセットのイコライザーを調整可能
マイクについても10バンドイコライザーから調整できる
スマートフォン用「G HUB」にも対応。PS5やXbox SXに接続した状態でも、スマホから簡単にイコライザーを調整できる

価格は約6万円。全部入りの「A50 X」はPS5/Xbox SX/PC全てを持っている人にオススメ

 ここまでASTRO Gamingのゲーミングヘッドセット「A50 X」のレビューをお届けしてきた。前モデル「A50」の装着感や「MixAmp」といった特徴を受け継ぎつつ、ドライバーを「PRO-G グラフェンドライバー」へ、ワイヤレスについても低遅延の「LIGHTSPEED」にアップグレードしたことで「A50」の弱点を克服している。

 また最大の魅力はHDMI搭載による「PLAYSYNC」だ。PS5とXbox SX、PCの全てを持っているというゲーマーの中でもコアな人向けの新機能ではあるが、それぞれをワンボタンで切り替えて快適にゲームをしたいという方は、まさに唯一無二の魅力的な機能であることに間違いない。

 まさに全部入りとなったゲーミングヘッドセットの唯一のネックは価格。59,950円という類を見ない価格設定は、冷静になって見てみるとXbox SX本体の価格(59,978円)とほぼ変わらない。だが、先述のように全部持ちというゲーマーの極致にいる方であれば、お財布事情に目をつむるだけでなんとかなる……はずだ。

 一方で「PLAYSYNC」が魅力的に映らないユーザーであれば、同じ素材のドライバー&同じLIGHTSPEEDワイヤレスを採用しているロジクールG「PRO X 2」がオススメだ。ここは幅広いラインナップを取りそろえているロジクールならではの製品選びができる。自分の用途に「A50 X」が合う方は迷わずオススメしたい。