【特別企画】
「ストリートファイター6」先行プレイレポート! ファン待望のシリーズ最新作は新キャラクター&新モードで次なるステージへ
2023年5月2日 16:00
- 【ストリートファイター6】
- 6月2日 発売予定
- 価格:
- 7,990円~(スタンダードエディション)
- 10,490円(デラックスエディション)
- 12,490円(アルティメットエディション)
カプコンは6月2日、対戦格闘ゲームの金字塔「ストリートファイター」シリーズの最新作「ストリートファイター6」を発売する。
本作は最新ナンバリング作品らしく、新キャラクターの追加やオンライン対戦環境の機能追加等はもちろんながら、全く新しい格闘ゲームの枠を飛び越えたゲームモード「World Tour」が実装されたりと、これまでにないゲーム体験が用意されている。
今回は発売前に一部モードを試遊プレイする事ができたので、早速紹介していこう。
”己の身”でさらに強い奴に会いに行く! 全く新しいシングルプレイモード「World Tour」の力の入れ具合がえげつない!
まず本作で一番気になる部分といえば、これまでにないシングルプレイ用新モード「World Tour」だろう。「World Tour」は対戦格闘ゲームではほとんど見受けられなかったフィールド探索をガッツリ行なえたり、能力値やコマンド技などをプレイヤーが自由にビルドして楽しめるRPGのようなモードとなっている。使用キャラクターは「リュウ」や「ケン」といった既存のキャラクターではなく、自身の分身となる「アバター」を作成。「ストリートファイター」の世界を自由に歩き回りながら歴代のキャラクター達との交流も楽しめるため、初心者だけでなく、「ストリートファイター」ファンにも堪らないモードと言えるだろう。
ストーリーとしては、強さを求めてルークの元を訪れた主人公(プレイヤー)が、様々な歴代キャラクターや今作オリジナルキャラクターと絆を深めていきながら、強敵たちと戦う物語が展開される。このなかなかにアバウトな設定が如何にも「ストリートファイター」っぽくもあるが、歴代キャラクター達を師匠にする事で各々の技を習得できるシステムであったり、街中に居るモブキャラクターなど誰とでも即座にバトルできたりといった、しっかり「ストリートファイター」らしい世界観を意識して丁寧にシステムを作り上げられている印象だ。
また「World Tour」では、バトルを繰り返す事でキャラクターのレベルを上げられる。バトルで得たポイントを使って基礎ステータスの強化や、スキルツリーによるキャラクター育成が行なえるRPGでは王道的なビルド要素、さらには各キャラクターのコマンド技やバトルスタイルを習得してプレイヤーが自由にエディットできるシステムも搭載されており、プレイヤーの独自性を強く反映したオリジナリティの強い「アバター」を生み出せる。
さらに、最近のゲーム作品で当然となった装備品の変化によるコスチューム変更もバッチリ用意されているため、自分の癖を全開に押し出したビジュアルのアバターを作り上げるのも楽しいだろう。総合的に「ストリートファイター」を題材としたシングルプレイモードとして非常に完成度が高く、自分らしさを存分に反映できるゲームシステムなのでRPG作品としてのクオリティも高いように感じた。
何よりもこのモードが素晴らしいのは、本作から「ストリートファイター」を始める初心者プレイヤーの登竜門として非常に適している点だ。格闘ゲームは対人戦がメインのジャンルとなるため、どうしても最初は負け続けて初心者が踏み込みづらく、そして楽しみづらいジャンルとなっていた。だが、本作の「World Tour」では、格闘ゲームのアクションとしての面白さを気持ち良く体験しながらゲームの基礎知識を覚えていくことが可能なため、初心者プレイヤーが格闘ゲームの面白さを感じれるまでの導線として非常に適しているのである。
「World Tour」ではストーリー中や街の散策でルークや春麗といったキャラクター達に出会い、各キャラクターの戦い方や固有技を体験できるので、とりあえず最初に「World Tour」をプレイすれば、楽しみながら操作にも慣れ、楽しみながら知識もつく。初心者が全く知識のない状態でオンライン戦に挑み、ボコボコにされるといった事故がなくなるのではと筆者は考えている。
加えて、本作では3つの操作タイプが搭載されており、どのレベルのプレイヤーでも気持ち良くアクションが行える設計になっているのが素晴らしいところ。従来通りの操作感で遊べる「クラシックタイプ」、コマンド入力が必要なくなり、操作が簡略化されて読み合い重視で楽しめる「モダンタイプ」、そしてどのボタンを押しても相手との距離に合わせて自動で攻撃を行ってくれる規格外の「ダイナミックタイプ」と、自分がどのように遊びたいかで操作タイプを変更できる。本気で上を目指すなら細かい操作が可能な「クラシックタイプ」を慣れていく必要もありそうだが、「ダイナミックタイプ」でゲーム感やアクション性を掴み、「モダンタイプ」で対戦ゲームとしての面白さを味わった後に「クラシックタイプ」にも挑戦してみる…と言ったような感じで、徐々に自分のスタイルに合わせて遊び分けられるのも嬉しいポイントだ。