インタビュー

トゥルーカラーアップデート第二弾直前! 作田プロデューサー特別インタビュー

「DOAXVV」の可愛いマリー・ローズにはなかった「DOA」本編のようなクールな小悪魔感に注目!

【マリー トゥルーカラーコーデ】

3月29日メンテナンス後 実装予定

 コーエーテクモゲームスがDMM GAMES・Steamでサービス中のPC用バカンスゲーム「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation(以下DOAXVV)」。

 常に新しいイベントなどを配信してユーザーを楽しませてくれている本作だが、2022年11月末に全く新しいコンテンツである「トゥルーカラーアップデート」が配信された。特別なコーデとエピソードで女の子の魅力を深堀りしたファン待望のコンテンツとなっている。

 第一弾のみさきに続き、第二弾となるマリーのトゥルーカラーアップデートの配信が3月29日に控えている。本作のプロデューサーを務める作田泰紀氏に今回のアップデートについてお話を伺った。開発の裏話も聞くことができたのでぜひチェックしてもらいたい。

本作のプロデューサー・作田泰紀氏

トゥルーカラーアップデートは実はマリーから生まれた

――昨年11月末に満を持して行なわれたトゥルーカラーアップデートで、みさきの新エピソードやトゥルーカラーコーデが追加されましたが、反響はいかがでしたか?

作田氏:みさきのトゥルーカラーアップデートは5周年生放送の後夜祭で発表させていただきまして、番組中、番組終了後にたくさんの反響をいただきました。翌日から配信開始になりましたが、配信後もとても多くのオーナーさんに喜んでいただけたと思っています。

――これまでにない新しい試みですもんね

作田氏:トゥルーカラーアップデートのコンセプトを好意的に捉えていただけた方が多かったかなと。女の子との関係を深堀りすることを求められていたので、今までのみさきとはちょっと違う新たな魅力を見せるという形で深堀りをしました。結果、喜ばれているオーナーさんが多く、期待に応えることができてよかったなぁとホッとしています。

――みさきファンからは大好評と。みさき推し以外のオーナーさんからの反響はどうですか?

作田氏:私の個人的な手応えなのかもしれませんがSNSなどを見ていたところ、他の女の子推しのオーナーさんからも「みさきにはこのトゥルーカラーコーデをずっと着させていたい」といったビジュアル面での好感や、「この彼女感のあるみさきヤバイ」といった、新しいみさきを好きになっていただけた方も見受けられました。

――それは大成功といった感じですね

作田氏:この後、ほかの女の子たちはどういう風に展開していくんだろうという声もありました。みさき以外の推しのオーナーさんは「自分の推しはいつ来るんだ?」、「新女神のペースでって考えると何年後になるんだろう?」といった不安交じりの声もありました。そういったこともあって、期待していただいていることはうれしいですが、今後の展開もすごく重要だなとあらためて感じました。

トゥルーカラーアップデート第一弾のみさき。特別なトゥルーカラーコーデで新しい魅力を見せる
恥ずかしがりやでオーナーに本心を打ち明けられなかったみさきだが、トゥルーカラーエピソードではドキドキの展開に

――続くトゥルーカラーアップデートの第二弾がマリーとのことですが、どのような経緯でマリーに決定したのでしょうか?

作田氏:マリーのトゥルーカラーアップデートって、実はみさきよりも先に企画が決まっていたんですよ。正確に言いますと、当初はトゥルーカラーアップデートというフォーマットまでは考えておらず、あくまでマリーの新しい水着を特別な形でお届けしたいという構想から企画が立ち上がりました。

――そうだったんですね

作田氏:改めてこの企画を立ち上げようと思った経緯をお話しさせていただきますと、4周年記念生放送でマリーを演じている相沢舞さんにゲストで出演していただいたときがきっかけなんです。

 相沢さんが過去のマリーの水着を振り返るコーナーがありまして、その中にあったクールなマリーのブロマイドを見たときに「『DOAXVV』の可愛いマリーちゃんも良いんですけど、格闘ゲームのマリーを感じるクールさも良いんです」と発言されていました。

 そんな相沢さんの発言を受けて視聴者の皆様からも賛同の声が上がったんですが、中には“カッコいいマリーも良いけど『DOAXVV』のマリーはそっちじゃないから……”というコメントもがありまして。実は私も違いを認識しつつそういうものと自分で納得させていたのですが、ファンの皆様も“「DOAXVV」のマリーと格闘ゲームのマリーは別物”という風に切り分けて納得していたんだと思います。

――確かに「DOA」本編と「DOAXVV」とでは雰囲気は違いますね

作田氏:ただ「DOAXVV」だからとか「DOA」だからとか、同じマリーなのに分けて納得する状態って本当にいいのか? と、その時改めて考えました。マリー推しの方はあらゆるマリーを見たいハズですし。そのため「DOAXVV」で「DOA」のマリーの魅力も感じてもらうためには何が足りないのか? どういう風にアップデートすればいいのか? を考えるようになりました。それを実現するためには、かっこよくて小悪魔のマリーを楽しめるデザインの水着は当然必要ですが、それだけでなくマリーのかっこいいボイスやかわいい小悪魔ボイスと、それらを組み合わせて魅力を感じてもらえる演出も必要との結論に至り、具体的に企画を立案し、製作開始を決断しました。

 そのようにして、モーションキャプチャーだけでなく、相沢さんにも演じていただいて音声収録も行ないました。すべては、「DOAXVV」としての新しい新しいマリーをお届けすべく進んでいきました。その際に“こういった企画は他の女の子にも通じることだな”と気づきまして。具体的には「DOAXVV」で描いていなかった女の子の魅力をお届けすることで、これまでの女の子ファンだけでなく、いろんなオーナーの皆さんに喜んでもらえるのではないかという可能性です。それが今のトゥルーカラーアップデートという企画に繋がっています。ですので、実はマリーがトゥルーカラーアップデート」の始まりといっても過言ではないんです。

――それでは今回のマリーのトゥルーカラーアップデートはクール路線と

作田氏:「DOAXVV」のマリーは、“マリーちゃん”って言いたくなるほど“キュートな可愛さ”がメインだったんですけど、格闘ゲームのマリーは、クールに決まっていながらも“小悪魔サーバント”っていう異名の通り小悪魔でドキッとさせる雰囲気があって。でも、こちらも結局“可愛い”なんですよね。そのため、可愛いが求められている「DOAXVV」では両面の可愛さを突き詰めていくべきだろうと決意しました。

「DOAXVV」のマリーはバカンスの相応しい可愛さに極振りしている
「DOA」本編では「VV」にはないクールさもマリーの魅力だった。画面は「DEAD OR ALIVE 6」

――マリーのトゥルーカラーアップデートで心掛けたポイントはありますか

作田氏:トゥルーカラーエピソードで描かなければいけないのは、推しの女の子とより想いが通じ合ったことを実感できるお話だと思っています。なので“クールなマリーを見せる”で終わってしまったら満足できないと思うんですよ。クールなマリーだからこそ、そんなマリーがオーナーさん(プレーヤー)のことを好きになってくれて、2人だけの秘密を共有できる特別感・彼女感の実現を意識しました。あともう1つは、これまでのキュート全振りだった「DOAXVV」のマリーが、なんでこんなクールになるんだろうというところに納得感を感じていただけるよう、エピソードでしっかり描くことを心掛けました。

――今回のトゥルーカラーアップデートの押しのポイントなどを伺えますか

作田氏:私としては水着やエピソード、勝利演出や相沢さんの新録ボイスなどトータルで“今まで見たことのないマリー”というのが見てもらいたいポイントですね。それぞれ1つ1つにドキっとしていただけるよう作っていますので。特に勝利演出は「え!? マリーにこんなこと言わせてしまうの!?」というものになっています。あとはリアクションですね。ニュートラルと我々は呼んでいるホーム画面での動きもクールなマリーならではの特別なリアクションをしてくれたりもします。カッコ良くも可愛い、ちょっと小悪魔感のある感じになっています。

――見所がたくさんですね

作田氏:演技も、今回はいつもの元気で可愛いがいっぱいのマリーではないので、相沢さんには「DOA」初登場のときのマリーの感じでいきたいとお願いしたところ、すごく魅力的なマリーを演じていただけました。このいつもと違う雰囲気もぜひ感じていただきたいです。そんなマリーの告白や仲を深めるシーン、マリーの彼女感が楽しめるのは「DOAXVV」だけです。格闘ゲームのマリーはクールであるけどもこういったシチュエーションは存在しないですからね。

「DOA」ならお馴染み、「DOAXVV」では新しいトゥルーカラーコーデ

――マリーのトゥルーカラーコーデですが、奇抜さ、新しさというよりもお馴染みという印象が強いデザインですが、これには何か理由があるのでしょうか?

作田氏:トゥルーカラーコーデをデザインしていく中で重要なのは“「その女の子の為だけにデザインされた」と納得できる物”だと思っています。みさきのトゥルーカラーコーデだと、みさきのお気に入りのパーカーを腰に巻いていたり。ですので、「DOAXVV」としての新しい魅力を見せつつ、“マリーらしい、マリーだからこそのデザイン”が必要でした。ちなみに、マリーが初登場したのは「Dead or Alive 5 Ultimate: Arcade(2013年発売)」という作品なんですけど、そのときのPVをスタッフみんなに見せて“このマリーを今回はお届けしたい”と伝えていってイメージのすり合わせを入念に行ないました。初めて登場した頃のマリーを「DOAXVV」で見せることができればファンの方は絶対に喜んでもらえると思い、それを感じられる「マリーらしさ」が必要だったからです。

――そういったコンセプトがあったんですね

作田氏:我々の方でデザインすることももちろんできたんですが、よりもっとファンの皆様に“これこそがマリーなんだ!”と感じてもらいたく、それならばいっそう、マリー・ローズというキャラクターをデザインされたイラストレーターのfubukiさんに水着のデザインをしてもらうのが一番なんじゃないかとなりました。マリーというキャラクターを生み出すときの開発メンバーの1人であったfubukiさんなら、どういったものがマリーなのかを一番分かっていると思うので。そういった流れでfubukiさんに今回のコンセプトをもとに話し合いを進めていく中で提案いただいた水着が今回の「トゥインクル・ローズ」です。

――なるほど、そんな経緯があったんですね

作田氏:今までの「DOA」のマリーとして見るのであれば見たことのあるデザインです。なぜ近づけなかったかというと、先ほど話した通り、このデザインにあったボイスや小悪魔な魅力を感じる演出などが足りなかったためです。ということで、音声収録や新エピソードも一緒に製作するトゥルーカラーコーデとしてマリーをお届けするのが重要なのかなと思いました。

トゥルーカラーコーデの「トゥインクル・ローズ」

作田氏:ちなみに、fubukiさんにお声がけしたのは、よむさんとのタイアップをリリースした直後だったんですよ。よむさんにお願いするまでって社外の方と水着のデザインをすることは無理だと思っていました。開発のスケジュールがカツカツという理由で(笑)。だけど、よむさんとやってみて、こういうやり方ならできるんだなっていう手応えが感じられて、これならfubukiさんに協力していただくことができるんじゃないかと。

――開発チームがカツカツなのに、社外の方にお願いする方が大変なんですね

作田氏:制作段階で作ったものを確認しながらデザインを改変したりすることがあります。その際にはチームのCGデザイナーからデザインイラストの時点でまとめろよって当然怒られるんですけど(苦笑)。実際に3Dになって感じた可能性を実現するために、申し訳ないのですが修正してもらっていました。それが、社外のデザイナーの方にですと、一度デザインいただいたものに対して後から修正してしまうのは色々と現実的ではないためです。 ただ、よむさんにデザインいただいた水着はデザイン時点でとても魅力的だったので、3Dにしてからもデザインを変更するようなことがなく。それなら、社外の方にデザインしていただくことも可能なんじゃないかと思いました。

――fubukiさんデザインの「トゥインクル・ローズ」ですが、これはどのようなデザインオーダーをされたのですか?

作田氏:まずはfubukiさんがマリーに着せたいと思ったデザインのラフ案を用意いただきました。それをいただいた後の打ち合わせの中で、もう少しこういったイメージにしたいとお伝えしたところ、「つまり『DOA』でもメインのコスになるようなデザインですね」って、ポンと返ってきたんですよ。「そうなんです! それでいきたいんです!」といった感じでデザインしてもらいました。そのイメージが伝わるのはマリーに最初から関わられていたfubukiさんだからこそですよね。

「DOA」本編ではこちらがマリーのメインコスチュームの1つ。画面は「DEAD OR ALIVE 6」
格闘ゲームの「DOA」でも登場してもおかしくない水着デザイン

――今回のマリーのトゥルーカラーコーデもエピソードに絡んでくるんですか?

作田氏:はい。絡んでいます。みさきのトゥルーカラーコーデはオーナーに告白することを決意したみさきが、たまきにお願いしてデザインしてもらったという設定にしたんですけど、今回のマリーのトゥルーカラーエピソードのプロローグでは、エレナがマリーの為に作ってあげた水着として描いています。

――そうなんですね

作田氏:トゥルーカラーエピソードは、トゥルーカラーコーデがなぜ生まれたのかを描く上で重要になっています。マリーが自分でデザインするパターンも検討したのですが、それよりもマリーにとって特別な主人であるエレナの想いが入ってるほうがいいんじゃないかと思いまして。マリーが仕えるエレナであれば、マリーがこの水着を着ることで、オーナーに本当のマリーを見てもらえるはずという、エレナなりの親心みたいなものを持っているんじゃないかと。

主人のエレナからもらった特別な水着。この姿でオーナーとどう向き合うのだろうか(なお、本アイテムはバレンタインイベント限定で入手できたもの)

――水着といえばやはりギミックなども気になりますが、何か用意されていたりはしますか?

作田氏:実はこのトゥルーカラーコーデには3つのカラーバリエーションがあって切り替えることができます。白や赤のカラーはファンには馴染みがあるかと思います。あと、大きく変わるという訳ではないのですが、布の網のデコルネの部分もオン・オフができるようになっています。少し肌色(面積)が広くなるといったアレンジができますね。

「DOA」本編にもあったカラーバリエーションを実装している
コーデとは別だが、オーナールームをマリーの部屋と同じ模様替えができる

作田氏:さらにもう1つギミックがありまして、fubukiさんのご要望で2カ所ほど“おつまみ”ができるんですよ。紐があるし、おつまみできたらいいなぁと言われましたので、fubukiさんがおっしゃられるならと実装いたしました(笑)。

水着をデザインしたfubukiさんから提案されたおつまみギミック

作田氏:1つ迷ったところがありまして、それが髪型だったんですよね。みさきは髪型も新しく追加して喜んでいただけたので、マリーも作るべきかとも思ったんですけど、「DOA」のマリーと言えばやはりツインテールが記号であり圧倒的な特徴なんですよね。

――確かに。新しい髪型が増えるのは嬉しいですけど、コンセプトがブレますね

作田氏:そうなんですよ。髪型が変わるとブレるなと思いまして。髪型が増えた方が喜ばれるのは間違いないと思うんですけど、今お届けしたいのはそこじゃないということで今回は見送りました。

今回は、マリーの原点を楽しんでもらうアップデートの為、髪型の追加はない方向で決まった

――マリーからこの企画が動き出しただけに、アップデート第二弾がマリーというのは頷けるのですが、今後はどういったキャラ選出になるのでしょうか?

作田氏:正直これが本当に難しいんですよね。女の子の新しい魅力を見せるというコンセプトがあるので、最近出たばかりの女の子を掘り下げるというよりは、登場してから時間が経っている女の子を優先していくことにはなるだろうとは思っています。ただ、一番は“この子がこういう風になったら喜んでもらえるだろう”というビジョンが描けたかどうかですね。その強さで決めていこうかと。

――なるほど。みさきから約4カ月で第二弾が来ましたが、今後も同じような周期でアップデートされるのでしょうか?

作田氏:できれば、これまでの新女神の間隔の中の一部を置き換えるくらいで制作していきたいと思っています。ただ、新女神を作るよりも難しいところもあるので、他にもいろいろと同時に動いていますので……。本当に簡単ではなく……。次となると、またしばらくお待たせするかもしれないですが、少しでも早くお届けできるよう全力で頑張りたいと思います。

――以前から伺ってはいますが、やはり大変そうですね

作田氏:2月に追加した「ゆきの」もとても多くのオーナーの皆さんに喜んでいただけましたし、やはり新女神を求められている方も多数います。ですので、新女神と並行でトゥルーカラーアップデートは進めています。これまでのファンの皆さんに喜んでいただくためには半端なものを作れないので、どうしても時間が掛かってしまうんですよね。

トゥルーカラーアップデートを進めつつ、2月に追加された新ヴィーナス「ゆきの」

――最後に「DOAXVV」ファン、今後のトゥルーカラーアップデートに期待しているオーナーに一言いただけますでしょうか

作田氏:期待していただけることが本当にありがたいと思っています。その期待に応えなければいけないとプレッシャーを感じつつも、なにより我々も女の子の魅力を深堀りできることが嬉しくもあり、皆様にお届けするのが楽しみでもあります。本当にやりがいを感じられるアップデートです。ただ、女の子によってはかなりお待たせすることになるのは間違いありません。我々としてはトゥルーカラーアップデートの製作を進めつつも、サービスがこれからも続いていくように通常のイベント運営も全力で進めて、皆さんが毎日楽しく遊びながらアップデートを待っていただける状況を作れるようにしたいと思います。

 皆さんもぜひ毎週のイベントに参加いただき楽しくバカンスを満喫しながら待っていただきつつ、よろしければ水着を求めてガチャを回していただけますとありがたいです(笑)。新女神もトゥルーカラーアップデートも期待に応えられる品質でお届けしたいので、少しお待たせするかもしれませんが、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

――ありがとうございました

本アイテムはバレンタインイベント限定で入手できたもの