インタビュー

新キャラや新水着、実装予定の新コンテンツの話も飛び出す! 「DOAXVV」4.5周年記念・作田プロデューサーインタビュー

海外チームとの合作、バニー趣味など、制作裏話をお届け!!

【「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation」】

5月24日 4.5周年

 コーエーテクモゲームスがDMM GAMES及びSteamでサービス中のPC用バカンスゲーム「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation(DOAXVV)」が、5月24日で4.5周年に突入する。

 これまで常に進化をし続け、プレーヤーを楽しませてきてくれた「DOAXVV」。4.5周年では一体どう変わり、またこの先どのような方向へ進んでいくのか、その展望を本作のプロデューサー作田泰紀氏にお話を聞くことができたので、その内容をお届けしよう。

「DOAXVV」プロデューサー作田泰紀氏

プロデューサー自身も満足。「また最初から全部クリアするのか……」が解消!

――早くも4.5周年ですね。今回のアップデートでは、少し遊びにくかった部分がかなり解消されるそうですね

作田氏:はい。フェスを自動的にプレイしてくれる「オートチャレンジ」機能が追加されることでかなり遊びやすくなったなとは思います。

「オートフェスチケット」を使用するとフェスを自動的にプレイしてくれる

――そうですよね。今まではフェスを進めたところまでしかオートプレイはできなかったですからね

作田氏:オートで周回するには、まずは1番上のランクまでは普通にプレイする必要がありましたから。私も夜遅くに家に帰って「DOAXVV」を起動したら新しいイベントフェスが来ていて、「時限式のオートフェスチケットを無駄にしないために、また最初から全部クリアするのか……」ってなってましたからね(笑)。そこは解消されて良かったです。

これまではクリアしたフェスの繰り返しオートしかできなかったが、アップデートで未クリアのフェスでもオートかつ、次のフェスに勝手に進んでくれるようになった

作田氏:もう1つの新機能となるフェスコーデの「マイセット機能」に関しては、オーナーさんの遊び方の違いによって重要度は変わってくると思うんですけど、無いよりもあった方が絶対便利ですし、求められているオーナーさんも確実にいるので追加できて良かったかなと。

フェスコーデの「マイセット機能」はフェスに参加する女の子の装備情報を保存しておくことが可能な機能。最大で10個まで保存できる

――なるほど。作田さん的にこれで大きな問題は解決したといった感じでしょうか

作田氏:もちろん完全ではなく、正直遊び難い部分まだまだあると思います。オーナーのみなさんからもいろいろな要望をいただいていますので、今後もそれを1つ1つ解消していきたいと思います。

――ユーザーサイドとしては嬉しい限りですね

作田氏:いただいた要望でいいますと、スキル覚醒画面で、解放済みのものと未解放のものが見にくいという声がありまして、そこもフィルタで絞り込めるようにしました。こういう細かなアップデートは周年のタイミング以外でも行なって、遊びやすさを向上させていきたいと思っています。

フィルターやポーズフリップなどカメラ機能についても言及

――遊びやすさの点以外にも、「カメラフィルター」や「ポーズフリップ機能」などが追加されましたが、こういった要望も結構あったのでしょうか?

作田氏:撮影の機能追加のご要望は多数いただいてました。周年の際にどういったところのご要望に応えていくか考えて、現状実現できることの中の1つとして、ポーズを鏡映しのようにできるようにしました。

同じポーズでも左右反転するだけで見え様が大きく変わる

作田氏:カメラフィルターに関しては、この前のフォトコンテストでモノクロフィルターを使った素晴らしい作品を送ってきていただいたのもありまして、フィルターによってストーリー性を膨らますような写真が撮れるんだなと思い、今回新しいフィルターを3つ追加しました。結構玄人向きの新要素ですが(笑)。

――これはさらに面白い写真が撮れそうですね

作田氏:「高彩度フォトフィルター」や「セピアフォトフィルター」はリアルな世界でもあるものですが、「モノクロフォトフィルター」はゲームだからこそできる演出なので、楽しんでいただけるんじゃないかなと。

昔の思い出の写真のような雰囲気が出せるセピアフォトフィルター
背景のみがモノクロになり、神秘的な1枚が撮れる背景モノクロフォトフィルター

――いろいろな新機能が追加されましたが、4周年の時に少しお話に出ました“既存の女の子にフォーカスを当てた新コンテンツ”というのはその後どうですか?

作田氏:現在も引き続きどういった形にしていくか議論を進めています。あんまり進んでないような言い方になっちゃいますが、4周年の時よりも話は進んでいて、もう少しで方向性が固まって制作に入れるかなといった状態です。できる限りたくさんのオーナーさんに楽しんでいただきたいので、どういった形が良いのかスタッフ同士で意見を出し合っています。

――着実に進んでいるようですが、大変そうですね

作田氏:仲良くなった女の子たちとさらに仲が深まるエピソードが求められているのは間違いないと思うので、そういったエピソードは必ず追加していきます。オーナーの皆さんの期待に応えられるように、新ヴィーナスを追加するのと同じくらいの力を入れて頑張らなければいけないと思っています。ですので、一気に全員分は追加できないため、女の子ごとに追加していけたらと考えています。

女の子との新コンテンツも進んでいるようなので、期待が高まるところ

4.5周年水着がバニーになった経緯とは

――4.5周年の水着関連のお話も伺いたいのですが、今回の「バニー・クロック」はこれまでにない新しい切り口ですね

作田氏:今までの周年水着も喜んでいただいていたんですが、一方で「またドレス風の水着だね」っていう声が毎年ちょっとずつ聞こえてまして、4周年のときはそれまでの西洋から和のテイストのデザインにしてイメージを大きく変えたんです。実際オーナーの皆さんにも喜んで頂けたかと思っています。

3周年、3.5周年と、これまで周年水着は煌びやかなドレスの傾向があった
4周年では和の雰囲気が全開の水着であった

作田氏:そこで4.5周年はどうするかディレクターと話をしたら、今回は全然違うテイストのバニーでいきたいと。聞いたときは「おぉー、バニーかぁ」って思いましたけど、確かに新しい物を求められているので、良いんじゃないかということになりました。どうやって周年感を出すかでいろいろ試行錯誤しましたが、楽しい感じにはなったのかなと思います。

――これまでにない新しさという点では間違いないですね。ただ、新しい=何でバニーだったのかは気になりますね

作田氏:それは多分、趣味じゃないかと(笑)。でも、バニーってみんな好きだと思うんで。

4.5周年ではドレスではなく、紳士ならば皆好きという理由もあって、まさかのバニー水着。確かに間違いない

――見た目のインパクトもありますが、ギミックも力が入ってますよね

作田氏:そうですね。まず水着の色を3色のカラーから色を変えられます。さらに、女の子をタッチをするとうさ耳が動いて、うちわで扇ぐとトランプのスートの模様が舞うという、ちょっと盛り過ぎじゃないかとも思いましたね(笑)。これまでの4周年の時と同様に、4.5周年アニバーサリーコーデガチャはSSRの排出率は通常の3倍で、ステップ8/8の有償10連限定ガチャだとSSR水着が1着確定排出だったりします。

作田氏:また、ログインボーナスで最大70連ガチャが無料で回せたりもするので、ぜひバニー・クロックをゲットしてもらいたいなと思います。比較的入手していない方が多そうな「こはる」と「エリーゼ」もラインナップに入ってますので(笑)。

斬新さだけではなく、ギミックもかつてない程盛り込まれているバニー・クロック
無償化したばかりの「こはる」も4.5周年ガチャにラインナップされている。まだ手に入れていない人は水着と一緒に狙いである

――バニー・クロック以外にも、国際版(海外版)にしかなかったプライベートコーデ専用水着が実装されるようで

作田氏:国内でも行なわれているんですけど、今回実装されるのは海外の水着コンテストの最優秀作品の水着なんですね。

――海外ではいつ頃実装されたものなんですか?

作田氏:海外での実装は2020年の12月です。これまでは国内のコンテストの水着は国内のみ、海外のは国際版のみで用意していたんですけど、先月国際版の方も3周年を迎えまして、その時に国内1回目のコンテストの水着を登場させていただきました。それじゃあ国際版の水着も国内版をプレイしているユーザーさんにお届けしてもいいんじゃないかとなりまして。

――そうだったんですね。地域限定だった水着が登場するのは嬉しいですね

海外のコンテストの最優秀水着がついに国内版に上陸。「キュート」と「セクシー」の2着が登場

作田氏:海外の水着のデザインは装飾などがすごく凝っているんですよ。キュート部門の水着には龍の装飾があったり、このセンスは日本には無いなと思いました。龍だけどデザインはとても可愛いんですよね。もう1つの水着もすごいセクシーで、ちょっとドキっとするデザインになっています。そういった部分も楽しんでもらえたらと思います。

どちらの水着も、日本には無いセンスが光る水着デザインとなっている

――今後も地域限定の水着の交換が行なわれると楽しいですね

作田氏:この前も、国際版にしかなかったキョンシー風の水着も実装されましたし、こういった形で提供できればなと思います。

――確かにキョンシーも実装は国内版が後でしたね

作田氏:なんで国際版で新規コンテンツを作ったかというと、国際版をプレイしている海外のオーナーさんたちのためです。国際版は日本と比べて遅れた内容を配信しているので、どういう水着が次来るのが予想できてしまいます。このゲームの魅力って「次どんな水着が来るんだろうワクワク」っていうところだと思うので、通常のイベント時は体験できない、そういった楽しみを味わってもらうために、国際版のチームが考えて新規コンテンツを制作しています。

国際版のプレーヤーも楽しめるように新規で作られたキョンシー風水着「月影」

海外チームとの合同制作で実現したキャラクター

――キャラクターについてのお話しも伺いたいのですが、開発が新体制になってから追加された、こはるとエイミーの評判などはいかがですか?

作田氏:そうですね、こはるは和風で小柄で可愛い女の子っていうコンセプトで、これまでの「DOAXVV」にはいなかったタイプなんですよ。「おもてなし」と「女将」という要素と、長縄まりあさんの声と演技もあって、オーナーの皆さんからは可愛くて癒されるという声を頂いております。そんな中、スターコーデは結構大胆な水着っていうギャップもそれはそれでご好評いただけたのかなと。

作田氏:スターコーデガチャが終わってからも、再登場を待ち望んでいるオーナーさんも多く「早くトレンドコーデガチャのラインナップに入れてあげてほしい」っていう声が強かったですね(笑)。ちょうど今月半ばより追加させていただきました。もちろん4.5周年のアニバーサリーコーデガチャでもゲットできます。ぜひSSR水着をゲットして招待していただきたいですね!

開発が新体制になって初めて追加されたこはる。おしとやかな雰囲気に反して専用水着はやや過激

作田氏:エイミーは、初めにスタッフから「ツンデレを作りたい」って言われたんですよ。でもツンデレってもういるよねって伝えたら、「そっちのツンデレではなく、こっちのツンデレなんで」って熱弁されて(笑)。簡単に言うと“デレツン”的な。

――ツンデレも細分化するといろんな種類があるんですね

作田氏:ツンデレっていうところのニーズはやはりあるんだなって思ったのは、エイミーの発表後にSNSを見ていたら反響がものすごく大きかったんですよ。皆さん、ツンデレが好きなんだなって(笑)。あとは鈴代紗弓さんの演技がとても可愛くて、本心ではして欲しいことを実際にしてもらえたときのエイミーのリアクションが、すごく嬉しそうなんですよね。こういったツンデレとのコミュニケーションの楽しさがうまく出せたのかなと思っています。

作田氏:あとは生放送で発表できたことが大きかったですね。4月の生放送で新キャラのエイミーをサプライズ公開させていただきましたが、撮影するコーナーの中で、写真を撮った時のエイミーのリアクションを見せられたのは良かったです。あと、ゲストのお2人が本当に楽しそうに撮影いただけていたことが、一番効果的だったかなと思っています。

「DOA」シリーズの初代ツンデレ枠のあやね。エイミーはこっちのツンデレではない方向性を目指したそうだ
かまいたくなる可愛さが魅力のエイミー。ツンデレとは奥が深い

――新規のヴィーナスだけではなく、今年は本家「DOA」からティナが電撃参戦しましたが、これはいつ頃から実装を考えていたのですか?

作田氏:ティナを出そうって決断したのは、3周年の生放送とかで「DOA」シリーズからの参戦は難しいってお伝えした後しばらくしてからです。皆さんからの熱い声をたくさん頂き、どうすれば実現できるかをもう1度真剣に考えて、これならいけるっていうのが見えてきたことが実装する決め手になりました。

本家「DOA」シリーズからの参戦は難しいかと思われていたときに、まさかの参戦を果たしたティナ

作田氏:ティナを仮に追加する場合はどういった形になるのか自体は、実はレイファンを追加させた時からずーっと考えていたんですよ。ティナだったらどうやってこの島に来てどうやってオーナーと仲を深めるのだろうとか、ティナを追加させる特別なタイミングはいつなのかとか。昔からの「DOA」シリーズのファンの方に喜んでいただくのは当然ですけど、「DOAXVV」から入ったオーナーの皆さんからもティナ良いねって思ってもらえるにはどうするかとかを考えていたら本当に時間が掛かりましたね。

――新旧のファンが納得する形。なかなか難しいですね

作田氏:はい。時間は掛かりましたが方向性が見えたてきたタイミングと、特別な機会として「DOA」シリーズ25周年のタイミングも重なったので、よし作ろうと決意しました。ティナというキャラクターは国内だけでなく、国際版を遊んでいるオーナーさんからも求められていたので、どうせなら同時期に出して盛り上がっていただきたいという感じにまとめたんです。そうなると日本国内のチームだけでは難しいので、国際版の海外のチームと合同で作りました。

――日本と海外の両チームで一緒に作られてたんですね

作田氏:そうなんです。なので水着のデザインも海外のチームが作っていまして、ティナのスターコーデは今までにはない雰囲気の水着になったと思います。ティナらしいといえばティナらしい水着なのですが、日本のチームだけでは出てこなかったデザインだと思います。

――国内だけで作られたレイファンと比べて、海外のチームと合同で作る大変さなどはありましたか?

作田氏:言語も違うので合同で作るのは簡単ではないですが、運営をしながら国内のチームだけで作るのは難しかったし、かといって海外のチームだけで作れたかというとそうではないし、「DOA」シリーズ25周年に間に合わせるには合同で作るという形以外なかったなと。もし仮に国内のチームだけで作ったとしたら、実装はまだまだ先になっていたとは思います。

日本と海外との合同制作で実現したティナの実装。その甲斐あってファンからはかなりの好評を得ている

5周年へ向けての今後の「DOAXVV」

――遊びやすさの調整など、これまで有言実行といった感じで進化してきた「DOAXVV」ですが、5周年に向けての展望など伺えますでしょうか

作田氏:まずこの場をお借りしてお詫びしなければいけない件があります。以前に行なわれた第5回フォトコンテストの審査の中で運営の不手際がありまして、多くの皆様にご迷惑をお掛けしました。誠に申し訳ございませんでした。本企画は、第1回や第2回など初期のフォトコンテストを開催したころの規模感を想定して作った運営方法をベースとして、第5回まで大きくは変えずに、スタッフの頑張りで運営してきました。ありがたい事に回を重ねるごとにオーナーの皆さんが増えてきましたが、それによってスタッフ1人1人の頑張りだけではフォローしきれず無理が生じていたことも事実です。今回の問題はこういった無理を解消せずに続けてしまった私の責任だと思っています。

「第5回ヴィーナスフォトコンテスト」では入賞作品について、最終審査後に過去作品と構図やテーマが似ているという指摘がプレーヤーからあり入賞から除外するという出来事があった

――ユーザーの数が増えるにつれて運営も大変になっていくんですね

作田氏:ですので、5周年に向かってまずやらなければいけないことは、これまでの運営の流れにそのまま乗っていくのではなく、今一度現在の状況を改めて見直すことです。オーナーの皆さんが何を1番楽しんでいただけているのかをしっかりと見極めながらやっていかなければいけないなと思っています。周年なのにいきなり暗い話になっちゃいましたが(笑)。でも、皆さんに遊び続けていただくために、大事にしなければいけないことの1つだと思っています。

作田氏:話を本題に戻すと、4.5周年を迎えられたのは、ひとえに、いつも遊んで頂けているオーナーの皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。次なる5周年、もしくはもう少し後になるかもしれませんが、新しい女の子や水着の追加という流れだけではなく、既存の女の子にスポットを当てた新コンテンツを初め、新しいチャレンジをしていき、サプライズや予想の斜め上のものをお届けして楽しんでいただきたいと思っています。もちろんそれまで遊びやすさも引き続き手を入れていきますので、今後とも「DOAXVV」をよろしくお願いします。

作田氏:遊びやすさの流れでなんですけど、2022年の3月から「DOAXVV」のブラウザ版が正式サービス開始しました。これまでブラウザ版は動作がスローで重かったんですけど、技術的な原因がようやく判明しまして、今は快適になってダウンロード版と近い環境で遊べるようになっています。高スペックなPCでなくても、ネット環境と対応したブラウザが開けるデバイスであれば手軽に遊べるのでぜひプレイしてもらいたいです。ゲーミングPCをもってないという方も、 ブラウザ版で遊べば、いつでもどこでも常夏のバカンスをお楽しみいただけます!

――軽くなった正式なブラウザ版、ぜひ試してみたいと思います。ありがとうございました!

ダウンロード版と比べるとブラウザ版では多少画質は落ちるものの、動作は以前よりも格段に軽く遊べるようになっていた。Wi-Fiがあればどこでもプレイできるのは嬉しいポイントだ