インタビュー

「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」超特大インタビュー

新ジョブについて。新ジョブは今回も複数

またネタ振りシャツを基調講演で着ていた吉田氏。種明かしは東京になるのだろうか
新ジョブは複数用意しているという
謎の女性はモンクなのか、それとも……!?
天野喜孝氏が描いたイメージイラスト

――今回の基調講演でもまたTシャツを着てましたね。

吉田氏: そうですね、前回がバットマンだったので、今度はマーブルのキャラかなと(笑)。

――前回も別に暗黒騎士ではなかったと。

吉田氏: 色々な妄想ができた方が面白いという、ある種のネタ振りですね(笑)。

――ジョブを紹介するスライドを出したときに、男性と女性のキャラクターがでてましたよね。あれは2ジョブという意味?

吉田氏: 男女があるという意味以上には、特に考えていませんでしたが……ジョブは今回も複数あります。

――「4.0」の段階で新しいロールを追加する可能性はない?

吉田氏: それはやらないです。

――未来永劫ない?

吉田氏: それはわからないですが、少なくとも「4.0」ではやらない予定です。

――前回は各ロールに1つずつ追加されて、どのロールの人にもワクワク感がありましたが。今回3なのか2なのか気になるところですね。

吉田氏: そうですね。皆さんすごく気にされていると思うのですが、さてどうなるでしょう……。

――新ジョブの情報公開は東京のファンフェスからですか?

吉田氏: そうですね。ジョブに限らず「紅蓮のリベレーター」の中身の具体的なところは東京からですね。

――ドバっと全部ですか?

吉田氏: 東京でもまだ出し惜しみする部分はあると思います。具体的なことはそれなりにお話ししますが、すべてオープンになるのはフランクフルトですね。

――トレーラーではモンクらしき2人が戦っていましたが、あれはモンクのジョブ装備だと思ってもいいのですか?

吉田氏: 光の戦士が着ていたのはモンクの新しいジョブ専用装備です。

――女性の方は?

吉田氏: 女性の方はノーコメントでお願いします。

――女性はあまりにヒラヒラした戦い方をしているから、あれはモンクじゃなく、踊り子じゃないかと。

吉田氏: そういうお声も出るだろうな、とは思っていましたが、今のところ日本ではその声がやや大きいみたいですね。

――ちなみに天野さんのイラストで女性が持っている武器はダガーなんですか、それともクロー? それとも暗器?

吉田氏: イメージイラストは、コンセプトをお伝えした後は、天野先生のインスピレーション次第ですので、僕から特別に指定したわけではないのです。

――指定じゃないんですか?

吉田氏: はい、キャラクターのイメージ造形は、天野先生のインスピレーションですね。

――では、あれで予想するのは危険ですか?

吉田氏: 危険かもしれません(笑)。僕はいつも先生に、目指している世界観とストーリー、タイトルの意味と、その後ろに描いてほしいもののモチーフはかなり詳細にお伝えします。それで先生と少しディスカッションをして、「浮かんできた!」と先生が仰ったら、あとはお任せします! というスタンスです。

――今回伝えたメッセージはどんな内容ですか?

吉田氏: 1番最初にお話ししたのは旗です。解放軍と旗印、というコンセプト。彼らに自分たちが解放軍としての意識があるわけではない、でも後世の画家が彼らを描くとき、おそらく彼らを「解放軍」と呼ぶと思うのです。彼らは別に解放軍の旗印を作ったわけではなく、ただ、団結の象徴として1枚のぼろぼろの旗がある。マークはなし。その旗はあくまでイメージであり、自由のための闘いに賛同する人が集まって絵を成している、そのイメージでお願いしますとお伝えしました。その中には光の戦士と、赤いドレスの女性がいて、この2人だけは衣装指定させていただきました。

――ほー深いですね。

吉田氏: 天野先生にイメージアートをお願いする際には、内容は違いますがおおむねこんな感じです。ですので、「蒼天のイシュガルド」の時に描いていただいたのは、邪竜と戦う12人の騎士たち。しかし、天野先生は、インスピレーションで騎士の数を割と変えるので、皆川と頭を悩ませたこともありました(笑)。
僕は昔から先生の大ファンでしたので、天野先生とお仕事させて頂くのは、とても楽しいです。

ストーリー設定とレベルキャップ開放について

新キャラクターとなるガレマール帝国第XII軍団長「ゼノス」
刀のような武器が特徴的
「蒼天のイシュガルド」で中心的な役割を果たしたエスティニアン。再び何らかの形で登場するようだ

――メインクエスト「北方より来たりしもの」で、2代目皇帝ヴァリス・ゾス・ガルヴァスが、セリフでエオルゼアの支配権など、星の運命に比べれば些末なことにすぎぬと言ったと思います。今回の拡張パッケージで、ガレマール帝国側からみた、アーダーに対する危機意識みたいなものは働いたりするのでしょうか?

吉田氏: そこは4.Xまでひっぱるかもですね。あくまでまだ光の戦士たちからみたら、ガレマール帝国の支配から自由を取り戻す戦いをしている最中だからです。「新生編」で帝国の侵攻を阻止し、竜との対立を平定し、ようやく今、四国同盟が復活したところです。帝国の思想は垣間見えますが、より突っ込むのはもう少し先になると思います。

 今日「Please look forward to it」のステージでも、5.0は考えているのですかという質問が出ていましたが、なんとなくその結末までは考えています。また大きな伏線を張りつつ、じっくり作っていこうと思います。

――新たな蛮神のところで拍手が上がりましたけど、今後もアシエンにそそのかされた誰かしらが蛮神を召喚してというところ流れは続くのですか?

吉田氏: アシエンばかりではないです。そればっかりでは飽きるというのもそうだし、あれは今の三国エオルゼアに対するアシエンの内政干渉みたいなもので、違った地域に対しては、アシエンたちも違ったアプローチをしていきます。イシュガルドの場合はトールダンが持つ竜の目という展開でしたし。アシエンたちがエーテルを枯渇させ、世界の均衡を崩して世界を統合しようという考え方です。蛮神召喚はその手段のひとつに過ぎません。また黒アシエンと白アシエンで考え方が若干違ったりするので、そのあたりはまた違った展開はしていくかなと思います。ただ、アシエンは4.0ではちょっと影が薄くなるかもしれないですね。

――新キャラのゼノスについてですが、典型的な悪者には見えませんでした。たたき上げの軍人のせいなのか、帝国の内部ですとか、もしかしたらレグラとかから疎まれているふしも感じられるので、もしかしたら光の戦士たちと気脈を通じることもあるのではないかというみたいなこともいっているのですが。

吉田氏: ゼノスとはまたちょっと違いますが、レグラは3.5ですべてが明かされると思います。伏線は一旦3.5で全部回収しつつ、スッキリ4.0へ繋ぎたいですね。世界に関わる大きな伏線は残るものの、3.Xシリーズの細かいものは回収されます。

――ゼノスは、これまでのキャラクターとは一線を画すというところだったのですが、どう違うのですか?

吉田氏: 誰も同調できないキャラということだけお伝えしておきます。

――フォルム的にも鞘があって、剣があって。もしかしてという感じですが。

吉田氏: 容姿とキャラクターの性格付けはそこまで関連していないですが、彼の持つ武器もガンブレードではあります。ちなみに「新生編」が終わったときに、三国とも建前ばっかり言うから、「俺はガイウスの下で働きたかったというお声が結構ありましたが、今回はああいう感覚はないと思います(笑)。ゼノスに関しては。今までにない切り口の悪役というか、相対する相手になります。

――ケフカ的な?

吉田氏: 比較はイメージに繋がってしまうので避けますが、彼は現皇帝の息子です。ゼノス・イェー・ガルヴァスという名前です。

――アルテマウェポンが地中に埋もれていたことが示すようにギラバニアにはアラグ帝国の遺構がいまだに残されているようですが、今回の拡張パックでもアラグ帝国の遺産というものはコンテンツに関わってくるのでしょうか?

吉田氏: ひとまずパッチ3.5の展開をお待ちください。

――エスティニアンが大好きなんですが、4.0で再登場しますか?

吉田氏: 現時点ではお答えできないです。エスティニアンが今後どうしていくかは、パッチ3.3の前に決めてあります。今後再登場もあるかと思いますが、そのときどんなシチュエーションで、どういった装備で来るのか、どんなセリフを発するのかは、今後ぜひ楽しみにお待ち下さい。

――では出るってことですね。楽しみですね。

吉田氏: それが4.0のメインシナリオ中かどうかは、ご想像にお任せします。僕は彼に暁に入ってほしいなと思うのですが、エスティニアンの性格上「あなたも暁に」といわれると「そんなものに興味はない」って言いそうですしね(笑)。「俺は群れるのは嫌いだ」とも。

――レベルキャップが60から70に開放され、新たな物語がスタートしますが、今回は「3.5」までのストーリーを全部終えてから行くことになるのですか?

吉田氏: 3.Xシリーズのシナリオ全クリアが条件です。後はジャンピングポーションを実装するかどうかだけです。

――ということは、基本的なストーリー設定は「蒼天のイシュガルド」の後の物語という感じですか?

吉田氏:そうです。「3.X」シリーズのラストからつながる物語にはなっています。そこは間違いないです。

――次の3.5の内容は、3.4の内容と今回発表した内容をつなげるような「3.x」シリーズ完結編になるのですか?

吉田氏: かなり見えてくるというか、いろんなものがつながっていきます。今日の発表内容も徐々に繋がっていく感じです。幾つかのパズルのピースが、時期や収まる順番がバラバラに提示されているのが今ですので、それがパッチによって整理されて繋がっていくと思います。

――あと数カ月はそれを楽しんでくださいと。

吉田氏: ライブ感というか、パッチが進むのと、情報公開が進むこと、その双方で答え合わせをしながら楽しむみたいなイメージです。

――過去のインタビューでも伺ったジャンピングポーションについてですが、結局グローバル版ではまだ実装されていませんが、入れるならまさに吉田さんが仰るように「4.0」のタイミングかなとも思うわけですが、現状の予定は?

吉田氏: 7:3くらいで、実装の意思の方がやや多いぐらいです。コミュニティの方の反応を読ませていただいているのですが、意外と拒絶反応が巣来ないように感じています。一時期集中的にインタビューでその話をさせていただいたのですが、思いのほか「バランスやコミュニティを壊さないようにしてくれれば、判断は任せるよ」という反応が多かったように思います。もちろん、まだ何かが決定しているわけではなく、これからも検討は続けますが、引き続き皆さんの反応を拝見しながら決めていくつもりです。

 今日も基調講演の後に、「アラミゴにいくのに3.Xシリーズを全部やらないといけないのか?」というネットの書き込みに対して、「だからこそジャンピングポーションだろ」と、返されている方を見ました。そういう議論をしてくださっているので、プレーヤーの皆さんも真剣に「FFXIV」のことを考えてくださっていると感じました。

――仮にグローバル版に投入する場合、どういった仕様を考えていますか? 例えば1つ飲めば一気に60までいくのか、50止まりなのかそのあたりはどうなのですか?

吉田氏: 中国/韓国向けに既に制作していますが、複数ポーションは必要ないので、常に1つのポーションになります。現在はレベル50にジャンプしますが、4.0リリース時には60へジャンプするポーションに差し替わります。仮にジャンピングポーション反対派の方を気にして、レベル70キャップなのにレベル50ポーションしか販売しなかったとしたら、中途半端で賛成派からもヘイトが来てしまいます。反対する方はレベル50だとしても反対するし、使いたい人は結局友達と遊べるレベルにならないので意味がない。ですので、常に最新キャップ手前にジャンプするのが基本仕様です。

 「友達と一緒に遊べるかどうか」が重要なので、「WoW」の最新拡張であるLegionでは、直前のパッチで復帰者全員に配っていましたね。「FFXIV」はまだそこまでではありませんが、「WoW」くらい拡張を重ねるとその方が皆さん楽しく拡張を遊べるのかな、と思います。

――楽しい経験ってレベル上げではなくて、その先のコンテンツですからね。

吉田氏: レベルをコツコツ積み重ねるのも楽しい。コンテンツも楽しい。しかし、いずれも時間が掛かりすぎると、ツライを通り越して物理的に遊べなくなってしまう。これを避けたいという感じです。僕はレベリングを否定しないですし、時間さえあれば楽しくて好きです(笑)。でも時間が……(苦笑)。

――「4.0」でレベルキャップが開放されますが、60から70までのレベリングはどういう風景を想定していますか?

吉田氏: 基本的には1ジョブ目はメインクエストをやっていって、「4.0」のエンディングを迎えるころには70になっているというのがベースです。

――「蒼天のイシュガルド」は私結構辛かった記憶があるのですが。途中、途中で次のメインクエストがレベルが足りなくて受けられず、レベリングに専念してまた戻ってくるという状態になることがあってメインストーリーに集中できなかったんですね。

吉田氏: 今回はサブクエストの比率を減らして、メインクエストの比率を増やしました。

――それは全体の数ですか? それとも1つあたりのボリュームですか?

吉田氏: 全体のクエスト量は500個なら500個と変わっていません。例えば3.0のリリース時には、300がメインシナリオ、200がサブクエストだったものを、今回4.0では350、150にするというイメージです。ややネタに詰まるサブクエストよりも、メインクエストの割合を増やし、お話の深みにタスクを割いた方が、結果レベルがちゃんと上がるという考え方をしています。また前回は初の拡張パッケージということもあって、序盤IDの経験値を慎重に絞りました。今回は、3.0リリース後に調整を入れた数値をベースにしながら制作し、ほどよいレベリングバランスを実現したいと思います。

――メインクエストとIDでレベリングは回るような調整と言うことですね。

吉田氏: はい。それでスムーズにレベルが上がり、また次のエリアでスムーズにお話が展開していくというところが理想ではあります。

――レベルキャップの開放に伴い、ユーザーさんが気になっているのは、やはり新しいアクションだと思います、「4.0」でも「蒼天のイシュガルド」と同じような形で2レベルごとに1つずつマスターしていくという形になるのですか?

吉田氏: 今回少し変えました。新しいアクションは間違いなく増えますが、2レベルおきにクエストがあり、アクションをクエストで修得ではお話が作りにくい、と開発からフィードバックがありました。ですので、レベルアップで修得するものと、クエストで修得するものの2パターンあります。