インタビュー

Wargaming.net、空母イントレピッドにてファンミーティングを開催

「WoWS」界伝説のアイドル ダーシャ・ペローヴァさんがゲストとして登場!

【Let's Battle Tour】

11月18日開催

会場:イントレピッド海洋航空宇宙博物館

 Wargaming.netは米国時間の11月18日、「World of Tanks」の世界大会「Challenger Rumble」の開催に合わせて、ニューヨークマンハッタンにあるイントレピッド海洋航空宇宙博物館の本館となっている空母イントレピッドにおいて、プレーヤーギャザリングイベント「Let's Battle Tour」を開催した。

会場を待つ来場者の列。奥に見える建造物が空母イントピレッド
完全貸し切りのハンガー
ハンガー奥がイベントスペースになっていた
Wargamingタイトルが楽しめる試遊コーナーもたっぷり用意されていた
Wargaming.netでオフラインイベントを担当しているアレクセイ・クズネツォフ氏
「Let's Battle Tour」を企画したDirector of Communications Wargaming Americaのクリス・クック氏

 空母イントレピッドは、エセックス級5番艦として1943年に就役した航空母艦で、レイテ沖海戦や硫黄島上陸作戦、沖縄水上作戦など、太平洋戦争末期の作戦に参加し、戦艦大和や武蔵と交戦したとされる。エセックス級の他の姉妹艦と同様に、幾度となく日本軍の特攻機の攻撃を受けたものの、撃沈されることなく終戦を迎えている。

 戦後は、ジェット機対応やデッキ拡張など数度の改修作業を経て、朝鮮戦争やベトナム戦争に参加。この間、ジェミニ計画の支援としてジェミニ3号の回収も行なっている。そして就役開始から31年後の1974年に退役となり、現在はニューヨークマンハッタンのランドマークのひとつとして博物館として再利用されている。

 ちなみにWargaming.netがサービスしているオンライン海戦ゲーム「World of Warships(WoWS)」では、Tier 9の空母「エセックス級」としてゲームに登場する。今回のイベントは、閉館後に貸し切りイベントとして企画され、普段は入れない夜の飛行甲板に入れるなど「WoWS」ファンにはたまらないイベントとなっている。

 「Let's Battle Tour」という名の通り、今年からスタートした全米を回るツアーイベントになっており、シアトル、サンディエゴ、ボストン、そして今年最後の開催地がここニューヨークとなる。明日19日に実施されるChallenger Rumbleに合わせての開催で、全米から駆けつけたWargamingタイトルのファンに週末をWargaming尽くしで楽しんでもらいたいという考えだ。

 イベント開始に先立ち、Wargaming.netでオフラインイベントを統括するアレクセイ・クズネツォフ氏に話を聞くことができた。グローバルでこの規模のイベントは年間20回ほど実施しており、ユーザー主催のイベントへの協力まで含めると雄に100回を超えるという。北米は、イントレピッドのような戦史的にも貴重な歴史建造物をイベントで使うことに対して理解があり、比較的イベントがやりやすい国だという。

 ユーザーイベントを数多く開催し、ユーザーの意見を吸収しやすい環境を整える一方で、難しいのが、ユーザーの意見を聞きながら、他のパートナーやスポンサーにも配慮してバランスを取ることだという。e-Sportsの分野にはまだ確固たる正解が存在しないため、常に新しい道を切り開く難しさを強調していた。

 さて、イベントは通常営業を終えた18時よりスタートし、米国のWargaming.netコミュニティ 1,000人が詰めかけた。博物館となっているイントレピッドの艦内を自由に見て回れるだけでなく、本来は有料のアトラクションも無料体験できるなど、それだけでも行く価値がある内容になっており、その上で展示室となっている格納庫の一部をイベント会場に改造し、フリードリンク/フードで自由にコミュニティ同士で歓談を楽しむことができた。年齢層は全般的に日本よりだいぶ高い、30代から50代がメインといった印象。といっても子供も参加することができ、平均値は同じぐらいかもしれない。

 それにしても驚かされるのは、やはりイントレピッドを丸ごと貸し切るというイベントスタイルだ。日本で言えば横須賀の三笠記念館や、呉の大和ミュージアムを貸し切ってやるようなイメージだが、全長260メートルクラスの正規空母と飛行甲板とハンガー(格納庫)エリアがまるまる解放されており、規模の面では比較にならず、途方もない規模だ。Wargamingは、他の博物館と同様、イントレピッド海洋航空宇宙博物館の間でパートナーシップが結ばれており、その協力関係を活かしての開催となる。北米でユーザーイベントを担当しているクリス・クック氏によれば、利用料もそれほど高くなく、定期的に利用しているのだという。

 また、イベントスタイルも自由だ。日本でもこの手のプレーヤーギャザリングイベントは数多く開催されるが、日本のイベントのほとんどが、メインステージでのステージイベントを楽しむ形式になっているのに対し、こちらは最初の挨拶と締めくくりの抽選会以外はほぼ自由。コミュニティ同士で歓談を楽しんでいる人もいれば、試遊台で遊んでいる人、公式ガイドと共に艦内のガイドツアーに参加している人、アトラクションに並んでいる人など、まさに自由気ままで、思い思いのアクティビティを楽しんでいる姿を見ることができた。

【イントレピッド(ハンガー)】
200メートルを超える長大な格納庫全体が博物館になっている

【イントレピッド(飛行甲板)】
飛行甲板にはドーントレスからF-14トムキャットまで歴代の艦載機が展示されている。奥に見える街はマンハッタン。街に近代兵器が溶け込む不思議な風景が広がる

サイン会で笑顔を見せるダーシャ・ペローヴァさん
名前を入れたり2枚書いたり、様々な要望に応じていた
弊誌のためにお決まりのポーズを取ってくれました

 そして数あるアクティビティの中でも特に人気を集めていたのが、ダーシャ・ペローヴァさんのサイン/撮影会。「WoWS」のファンなら、「おおおおお! マジか!!」となるだろうし、それ以外のゲームファンはまず知らないであろう「WoWS」界の女神である。「WoWS」では、公式のアップデートレポートが動画で行なわれるがそのガイド役を務めているのがダーシャさんだ。アップデートが行なわれるたびに派手な衣装と奇抜なヘアスタイルで登場し、彼女が気になりすぎてアップデートの内容が頭に入らないという凄まじい現象を生み出している。サービス開始以来「WoWS」の人気の高まりに合わせて、彼女の人気もうなぎのぼりとなり、ついに彼女の謎に迫る動画まで配信されたほどだ。

 本イベントを企画したクリス・クック氏は、北米でも「World of Warships」の人気は非常に高いため、イントレピッドで開催を決めた時、彼女をロシアから呼ぶことを決めたという。8時のイベント開始から、ダーシャさんのサインコーナーには長蛇の列ができ、サインや撮影に気軽に応じながら英語の通訳を介して北米の「WoWS」ファンとの交流を楽しんでいた。

 筆者も一ファンとして列に並び、サインをもらった後、敬礼のポーズを付けた状態で撮影したいとお願いしたところ、快く応じてくれたばかりでなく、より完成度を高めるためにサイン用紙をセーラー帽代わりに頭に乗せ笑顔でポーズを取ってくれた。ダーシャさんは日本でもファンが多いということで、ユーザーからの要望次第では、東京ゲームショウ等のビッグイベントで彼女に会える日が来るかもしれない。

【Meet "Dasha Perova"】
ダーシャ・ペローヴァさんの謎に迫る動画

【0.5.13 Update Review】
ダーシャ・ペローヴァさんの最新作

【サプライズゲストはVictor Kislyi氏!】
22時をまわり、そろそろお開きかというタイミングで、Wargaming.net CEO Victor Kislyi氏がサプライズ登場。北米ユーザーの大歓迎に応えて北米進出の際の苦しかった想い出をたっぷり語っていた