【特別企画】

「ストリートファイター6」の核となる「ドライブシステム」の使い方を解説! OBTに備えて予習しておこう!!

【ストリートファイター6】

6月2日 発売予定

価格:
7,990円~(スタンダードエディション)
10,490円(デラックスエディション)
12,490円(アルティメットエディション)

 6月2日発売予定であるプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/PC(Steam)用対戦型格闘ゲーム「ストリートファイター6(以下、スト6)」。4月21日には体験版が配信されたほか、オープンβテスト(OBT)が5月19日より5月22日16時まで開催される。

 そこで今回は、体験版を利用して本作のシステム周りについて解説していく。単なるシステム紹介に留まらず、そのシステムによって「どのような攻防が生まれるのか」、「どのような戦法が効果的なのか」にまで言及していく。OBTの開催や本作の発売に備えて、「スト6」のゲーム性を把握しておこう。

【『ストリートファイター6』オープンベータ告知トレーラー】

ドライブシステムが勝敗のカギ! 使いどころをしっかり覚えよう

 ドライブシステムは、体力ゲージの下にあるドライブゲージ(下の写真を参照)を消費して、攻撃や防御を強化するシステム。急速にダッシュして相手に近づく「ドライブラッシュ」や相手の攻撃を自動でガードしてくれる「ドライブパリィ」といった行動ができ、本作の要となるシステムとなっている(下表参照)。ドライブゲージは時間経過で自然に回復していくほか、後述するドライブパリィで相手の攻撃を受け止めた際にも回復する。

【ドライブゲージ】
体力の下にある緑色のゲージがドライブゲームだ
ドライブシステム一覧
名前操作ゲージ消費量
ドライブインパクト強P+強K1本
オーバードライブ必殺技を出すときにボタンを2つ以上同時押し2本
ドライブパリィ中P+中Kボタンを押しているあいだ継続して消費
ドライブラッシュ特定の動作中に→→1本または3本(本文参照)
ドライブリバーサルガード硬直中に前+大P+大K2本

 逆に、相手の技をガードしたり、後述のスーパーアーツやドライブインパクトを食らったりするとドライブゲージが減少。ゲージが完全になくなると「バーンアウト」という特殊な状態が発生してしまう。バーンアウト状態のあいだはドライブゲージを使った行動ができなくなるのはもちろん、後述するドライブインパクトを画面端でガードするとスタン(気絶)するなどの不利な状況が発生するようになるので要注意だ。

ドライブインパクト

 ゲージを1つ消費して繰り出す強力な攻撃で、ヒットさせると相手を大きく吹き飛ばしてダウンさせる。ガードされてもガード硬直が極端に長いため、反撃を受けることはない。また、動作中は相手の攻撃を2回まで受け止めることができるため、(遠めの間合いで)中足→波動拳などの連携に割り込むように使うと効果的。予備動作の大きな技なら見てからドライブインパクトを発動するのもギリギリ可能だ。

 また、画面端付近でヒットさせた場合は吹き飛んだ相手が画面端に引っかかり、すぐにはダウンしない。この時は(空中の相手に)大P→昇竜拳などの、ふだんは成立しない空中コンボで追撃可能だ。

ドライブインパクトは相手の攻撃に合わせて、カウンターを取るように出すのが基本となる

 ヒットだけでなく、画面端でドライブインパクトをガードさせると、相手を画面端まで吹き飛ばして何フレームか無防備状態にできる。ヒット時ほどではないものの、やはり空中コンボで追撃できるため、画面端では「いかにドライブインパクトを当てるか」が駆け引きのポイントになるだろう。

 さらにドライブインパクトは、ふつうに当てると相手を吹き飛ばしてダウンさせるが、カウンターで当てると崩れ状態を誘発する。このときは特殊な演出が挿入され、崩れ状態中の相手に追撃が可能。攻撃判定の早い技なら地上ヒットさせられるので、連続技で一気に大ダメージを奪える。

崩れ誘発中、攻撃のタイミングが遅れると相手が空中食らいになってしまうため、連続技も限定される

 そのため、相手にドライブインパクトを使われたときは、ドライブインパクトで返すのが基本。相手は崩れ状態となるので、大ダメージを与えるチャンスとなる。自身にドライブゲージがないときは垂直ジャンプでの牽制を多めにして、相手のドライブインパクトを空かすようにジャンプ攻撃をかぶせよう。そのほか、相手との間合いが近ければドライブインパクトの攻撃判定が出る前に投げることも可能。かなり難しいが、超必殺技にあたるスーパーアーツでもドライブインパクトを無効化できる。

相手を画面端に追い詰めているときは、大ダメージを与えるチャンス。積極的にドライブインパクトを狙っていこう

 バーンアウト状態の相手を画面端に追い詰めドライブインパクトを当てると、ヒットor ガードを問わずスタン状態になる。スタンした相手は一定時間操作不能になるため、連続技などで大ダメージを与えられるチャンスだ。なお、相手のドライブゲージを意図的に減らすのは難しいため、ふだんの立ち回りでは意識しなくてもいい。相手が画面端付近で基本技→ドライブラッシュを使うなど、ドライブゲージを大きく消費したときに狙ってみよう。

相手にスーパーアーツゲージがないときは、ダウンさせたあとの起き上がりに重ねると、反撃を受けにくい

 反対に自分がバーンアウト状態のときに画面端に追い詰められたら、とにかくドライブインパクトだけは食らわないように立ち回りたい。垂直ジャンプで牽制するか、いっそイチかバチかで前方ジャンプし画面中央へ逃げてしまおう。

 一番いいのはバーンアウト状態に陥らないようにすること。バーンアウト中はスタンするだけでなく、相手の攻撃をガードするだけで体力を削られてしまう。ドライブゲージが残り少ないときは無理に攻めようとせず、ゲージの回復を優先し相手との間合いを離すような戦い方を心掛けるといい。

ドライブゲージがなくなると「EMPTY」の文字が表示されてピンチに。バーンアウト状態は約20秒ほど続く

オーバードライブ

 ドライブゲージを2つ消費し、必殺技を強化するシステム。過去作で言うところのEX必殺技だ。飛び道具による牽制を強化したり、連続技のダメージを増やしたり、必殺技に無敵時間を付与して反撃したりできる。なお、通常の必殺技を当てたりガードさせたりしたときにはドライブゲージが溜まるが、オーバードライブの必殺技はゲージが増加しない。

オーバードライブを使うと、必殺技が複数ヒット技になったり無敵時間が付与(あるいは増加)されたりする

ドライブパリィ

 ドライブパリィは、上段中段下段攻撃を全てガードする行動。ボタンを押し続ければ、ドライブゲージが尽きるまでパリィ状態を継続可能だ。

 ドライブパリィは中段・下段の2択を迫られそうなシチュエーションで、とくに頼りになると言えよう。また、ドライブパリィで攻撃を防げばドライブゲージが回復するため、飛び道具などはドライブパリィで防いでもいい。

多用すると危険だが、とっさの対空としても機能する。パリィ後は相手の着地際に投げを仕掛けると決まりやすい
スーパーアーツのような多段ヒットする飛び道具は、ゲージの回復もかねてドライブパリィで防ぐようにしたい

 ドライブパリィを出した直後に相手の攻撃を受け止められれば「ジャストパリィ」が成立。相手がスローモーションになり、相手の弱パンチに反撃できるほど有利になる。ただし、飛び道具をはじめとする一部の攻撃ではスローモーションにはならない。

 パリィ関連の行動はスキが小さく、相手に使われるとリスクを負わせるのが難しい。ただし、入力した側は若干の行動不能時間があるため、タイミングによっては投げが確定する。ドライブパリィを多用してくる相手には、届かない位置から弱or中攻撃を振ってドライブパリィを誘い、そこを投げるなどしてダメージを与えよう。

スキの大きい技をジャストパリィしたときは強攻撃が間に合うので、ダメージの大きい連続技で反撃したい

ドライブラッシュ

 ドライブパリィの動作またはキャンセル可能な基本技をキャンセルしてダッシュするシステム。前者の場合は1つ、後者の場合は3つのドライブゲージを消費する。ダッシュ中は慣性がついて前へ移動しながら技を出せるほか、ドライブラッシュ中に出した技は通常時よりもスキが小さい。そのため、弱or中攻撃でラッシュして相手を固めたり、ふだんはつながらないような連続技をきめられる。

 また、中間距離からの奇襲としても有効だが、ドライブラッシュの出始めは攻撃をガードできない。そのため、相手からドライブラッシュを仕掛けられそうなときは、スキが小さく、かつ横に長めの攻撃(リュウの立ち中Kなど)を置いておけば、ある程度は防ぐことが可能だ。

基本技キャンセルはドライブゲージを3つも消費するので、相手を倒し切れるときなど、ここぞという場面で使おう

ドライブリバーサル

 ドライブゲージを2つ消費し、ガード硬直をキャンセルして反撃を行なうドライブリバーサル。本作ではバーンアウト中以外はケズリがないため、使いどころが限られる。相手のドライブラッシュを使った連携に割り込む形で使うのがよさそうだが、現状では使い方が確立されていないシステムだ。

全体動作の長い技に対して使うのが基本。ガード後の反撃が難しいスーパーアーツに対して使うのもアリだ
ドライブリバーサルは攻撃判定の出現が遅いため、相手の技によってはガードされたり避けられたりすることも

これまでのシステムが一新! 独自の進化を遂げたスーパーアーツ

 スーパーアーツはいわゆる超必殺技のことで、「ストV」で言うところのクリティカルアーツに当たる。1P側は画面左下、2P側は画面右下にあるスーパーアーツゲージ(下の写真を参照)を消費し、くり出すことが可能。

【スーパーアーツゲージ】

 本作のスーパーアーツはレベル1~3の3種類あり、それぞれ異なった性能を持っている。出すときには、レベル1は1本、レベル2は2本というようにレベルと同じ本数だけスーパーアーツゲージを消費するため、場面や状況に応じたゲージ運用が求められそうだ。

画面左下のスーパーアーツゲージに注目してほしい。いくら昇竜拳を空振りしてもゲージ増加量はゼロだ
レベル3のみ必殺技をキャンセルして出すスーパーキャンセルが可能。威力も高く、一気に形勢を逆転できる。なお、レベル1は通常技、レベル2はOD必殺技からキャンセルが可能だ

 体験版は使用できるキャラクターはリュウとルークだけだが、チュートリアルやバーサスモード、画面外から走って来る闘牛を避けながら戦うエクストリームバトルなどを遊べる盛りだくさんの内容だ。

 また、キャラクターガイドの技解説中に「試してみる」を選べば疑似的なトレーニングモードも楽しめる。無料の体験版とは思えないボリュームなので、「ストリートファイター」シリーズの未経験者だけでなく、経験者もダウンロードして損はない。とくに今作の購入を予定している人は、5月19日より開催されるOBTや、6月2日の発売に向けて今から予習しておくといいだろう。