【特別企画】

待望のアーケード版「ストリートファイター6」稼働初日にプレイ! 家庭用版との違いは?

稼働記念対戦会イベントではプロゲーマーを破る番狂わせも!?

【ストリートファイター6 タイプアーケード】

12月14日 稼働開始

 往年の格ゲープレイヤーから初心者までをも巻き込み、格闘ゲームブームを再燃させることに成功した「ストリートファイター6(以下、スト6)」。6月2日にプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Steamで発売され、そして本日12月14日に早くもアーケード版の「ストリートファイター6 タイプアーケード(以下、スト6タイプAC)」が稼働開始した。

 「ストリートファイター」ファンとしてはすぐに触りたいところなので、早朝から「プラサカプコン 吉祥寺店」にてさっそくプレイしに来た。オンライン周りや操作感、対応コントローラーなども気になるポイントをお伝えしていこう。

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プレーヤーのレベルを考慮した充実のゲームモード

 本作はVEWLIX筐体、8方向レバーの8ボタン形式となっている。「アミューズメントICカード」と「NESiCAカード」に対応しており、カードを使ってプレイすれば対戦戦績などのプレイデータやモバイルサイトとの連携、さらに、操作タイプやボタン配置なども記録できる。カードがあればプレイのたびにボタン設定などをしなくていいのはとても便利だ。

標準的な8ボタンコンパネ筐体。端にはUSB接続端末を搭載
カードを使えば、スマホから対戦の記録やランキングなどもチェックできる

 筐体にはUSBポートが1つ備わっており、家庭用版で使い慣れたコントローラーをアーケードで使えるのも嬉しいポイント。今回、筆者が普段使用している「ファイティングコマンダーOCTA」と、PS5公式パッドである「DualSense」を持参して試してみた。

 キャラクターセレクト画面で「モダン」と「クラシック」の選択、そしてボタン配置の設定が可能。DualSenseを接続してみたところ即認識してくれて特に問題なくプレイすることができた。

 もう一方のファイティングコマンダーOCTAだが、パッドを接続したところ反応がなくこちらは非対応かと思われたが、パッドをPCモードからPS5モードに切り替えることでしっかりと反応してくれた。

 これでいつもと同じ環境でプレイできる――とはいかず。家庭用版ではR3ボタン&L3ボタンを含む、ファイティングコマンダーOCTAに備わっている10ボタンをフルで使えるのだが、アーケード版ではR3とL3のボタンが対応しておらず、筐体に備わったコンパネ同様の8ボタンしか使用することができなかった。ボタンを拡張したアーケードコントローラーなどを使っているプレーヤーは注意が必要だ。

 メーカー側に伺ったところ、レバーレスコントローラーをはじめとしたPC専用のコントローラーはそのままで使用することはできないが、変換用のコンバーターを噛ませることで使用できるものもあるとのこと。ここは実際に持参して確認してもらいたい。

PS5用のDualSense
PC・PS4・PS5用の格ゲーパッド、ファイティングコマンダーOCTA

 アーケード版で遊べるゲームモードは大きなくくりで「ARCADE」と「TRAINING」の2つ。それだけ見ると一般的なアーケード格闘ゲーム同様といった感じだが、蓋を開けてみるとプレーヤーのレベルを配慮した詳細なモード選択が可能となっている。

 まずARCADEモードを選択すると、2戦目までは乱入されずにCPU戦ができる「STARTER」と、すぐに対人戦をやりたい人向けの「ARCADE」、特殊なルールとギミックで闘う「EXTREME BATTLE」の中から遊びたいモードを選ぶことができる。

 TRAININGモードは、トレーニングをしながら店内・全国対戦で最大5連勝まで遊べる「NORMAL」に加えて、最大3連勝でゲームが終わってしまうかわりに2敗するまでゲームがプレイできる「SAFETY」を搭載している。“対戦相手にすぐ負けて一瞬で100円が溶けてしまう”という過酷さを緩和させる、革命的なシステムである。

負けてももう1戦プレイできるセーフティはの実装は、これまでのアーケード格ゲーにはない親切設計

 使用できるキャラクターは、ラシード&A.K.I.を含む家庭用版同様の20人。現時点ではOutfit1、カラー1~2しか選択することができなかった。

 Outfit2と3、カラー3以降はどうすれば使えるかをメーカーに伺うと、今後家庭用版との連動も予定しており、そちらで解放しているものはアーケードで使用できるようになるとのこと。わざわざアーケード用に解放する必要がないのは親切な設計だ。

ゆくゆくはお気に入りのコスチュームやカラーが使えるようになるようなので、今後に期待

 実際にプレイして驚いたのがマッチングの早さだ。店内マッチングが一瞬だったのはもちろん、全国のゲームセンターとのマッチングもものの数秒。トレーニング待ち受けをしながらトレーニングモード周りの機能も試す気でいたがそんな待ち時間はなく、想像していたよりもサクサクと対戦が楽しめた。

 店内対戦と全国対戦の両方を体験したが、全国対戦はオンラインとは思えないほどラグや入力遅延などを感じさせない快適の一言。家庭ごとの回線状況によってラグが発生する家庭用版よりも安定したプレイが楽しめそうだ。

トレモが機能しない程のスピーディなマッチング
家庭用版と遜色ない操作感。ラグなどもなくかなり快適であった

 筆者は普段、24.5インチのモニターで「スト6」をプレイしているのもあって、アーケード筐体の32インチモニターの迫力に圧倒された。

 モニターの大きさに目が慣れていないので画面上下のゲージが目で追えないという(個人的な)弊害がありつつも、これぞアーケードゲームといったダイナミックな環境でプレイできるのは、過去にアーケードで格ゲーをプレイしていた者ならば誰もが心躍るハズだ。

プロゲーマーを破る番狂わせも!? 白熱の対戦会イベント

 アーケード版の稼働を記念して、「プラサカプコン 吉祥寺店」ではプロゲーマーのかずのこ選手・どぐら選手、そしてタレントのRaMuさんと対戦できる対戦会イベントが開催された。イベントのMCを務めるお笑いコンビ・Noモーション。さんの2人はエドモンド本田とケンの姿で登壇。ケンやマリーザのモノマネで笑いを起こした。

左からかずのこ選手、どぐら選手、RaMuさん
進行を務めるNoモーション。さん

 平日の朝からスタートした対戦会イベントにも関わらず、なんと100人以上の「スト6」ファンが駆けつけ、会場はまさに満員状態であった。

 これまでおじさん世代がメインターゲットの格闘ゲームだったが、プロゲーマーやストリーマーの活躍もあり、若いプレイヤーや女性プレイヤーなど幅広い層のファンが参加していた。

幅広い層のファンが会場に集う

 会場の参加者との対戦の前に、かずのこ選手とどぐら選手によるエキシビションマッチが実現。

 かずのこ選手が選択するキャラクターは、縦横無尽な動きで相手を翻弄するキャミィ。対するどぐら選手は圧倒的な攻撃力を持つディージェイを選択。両者とも大会さながらの真剣な表情で闘いに挑む。

 スピードを活かした手数の多さでほとんどダメージをもらわずにどぐら選手から1ラウンドを取るかずのこ選手。このままの勢いで勝利を掴むかと思われたが、その後はどぐら選手がターンを握り続け、どぐら選手が2ラウンド、3ラウンドとかずのこ選手を圧倒し勝利を収めた。

エキビションマッチとは思えない熱い闘いの末、勝利するどぐら選手

 エキシビションマッチで会場を温め、本日のメインイベントである対戦会に突入した。

 100名以上が参加した対戦会だが時間の都合もあり、憧れのプロゲーマーたちと対戦できたのは20数名。参加者のほとんどが使い慣れたデバイスを持参していた。パッド型コントローラーに特化した操作系であるモダンの実装も相まってか、パッドのプレーヤーが多い印象を受けた。

 挑戦者の指名で対戦相手を選ぶシステムで、序盤はかずのこ選手の指名が続いたが、あるときを境にどぐら選手の連続指名となる“どぐラッシュ”に突入した。

 朝イチから対戦を求めてやってきたプレーヤーだけに、プロゲーマーを相手に引けを取らないレベルの高い試合が続く。そんな中、どぐら選手と挑戦者によるディージェイ同キャラのミラーマッチではなんとどぐら選手を破る場面もあり、会場を大いに沸かせた。

 終始最高潮の盛り上がりのまま対戦会イベントは終了。イベント終了後も「スト6タイプAC」のプレイの順番待ちの列は途切れることなく伸び続け、「スト6」の勢いの凄さを今回改めて感じることができた。

どぐら選手を破り、会場が歓声に包まれる。試合後は固い握手を交わした
イベント終了後も、「スト6タイプAC」をプレイしようとファンが長蛇の列を作っていた

 前作「ストリートファイターV タイプアーケード」は、家庭用の発売からアーケード展開が遅かったこともあり、正直な話ゲームセンターでの盛り上がりはイマイチといった感じであった。

 リリースの早さは違えど、同じ条件である「スト6 タイプAC」の盛り上がりは筆者の想像以上だ。家庭用版は未プレイのアケ専の猛者なども今後続々現れると思うので、家庭用版はもちろん、アーケードでも俺より強いやつに会いに行ってもらいたい。