【特別企画】
【特別企画】Stay at home! 懐かしの名作シューティング「1943 ミッドウェイ海戦」空戦ガイド
今なら無料で遊べる! 「大和」、「飛龍」、「長門」……巨大な敵艦を撃沈してストレス解消!
2021年9月2日 00:00
- 【カプコンアーケードスタジアム】
- 配信中
- 価格:無料(「1943」同梱)
緊急事態宣言、まん延防止等重点措置のさらなる延長、および対象地域の拡大が進み、いっこうにコロナ禍終息の気配が見えない昨今。せっかくの夏休みも間もなく終わりを迎えるタイミングとなり、外出ができずにストレスを抱えたまま仕事の再開や新学期を迎える人も少なくないことだろう。
そこで、今回の当企画では手軽に遊べて、なおかつ日頃のストレスを解消できるおすすめタイトルとして、1987年にカプコンが発売したアーケードゲームの名作で、現在各プラットフォームで配信中の「カプコンアーケードスタジアム」に収録されている「1943 ミッドウェイ海戦」(※以下「1943」)をご紹介したい。
本作は、自機のP-38ライトニングを操作して敵機や敵艦を倒していく縦スクロールシューティングゲーム。カプコン黎明期の1984年に登場した「1942」の続編にあたり、前作は飛行機VS飛行機の空中戦だけだったのに対し、本作はステージ前半が対空戦、後半が対艦戦の2パートに分かれ(※対空戦のみのステージも一部ある)、対艦戦の最後に出現する「利根」、「扶桑」、「飛龍」など、ボスキャラにあたる旧日本海軍の主力艦や戦闘機を倒せばステージクリアとなる。全16ステージで、16面の対艦戦に登場するラスボスにあたるのが、かの有名な戦艦「大和」だ。
改めて体験してほしい、シンプルだけど面白い昭和時代のシューティング
今から34年も前に発売された本作を、なぜこのタイミングで皆さんにご紹介しようと思ったのか? その理由は、ショットガンや3WAYなど多彩な武器(※詳しくは後述)が登場し、状況によっては1発ずつ発射弾数を数えながら狙い撃ちする必要が生じるなど、古い時代のシューティングゲームならではの楽しさを、とりわけプレイ経験のない人に、この機会を利用してぜひ体験してほしいと思ったからだ。
敵機は正面だけでなく、背後(画面の下側)からも容赦なく次々と出現する。あくまで筆者の個人的な印象だが、そんな不意打ちを仕掛ける敵が登場するシューティングゲームは、昨今あまり見掛けなくなったように思う。なので、本作のように昭和時代の作品にはごく当たり前にあった背後攻撃のスリル感は、今となっては逆に新鮮に映るのではないだろうか。また、今世紀以降に発売されたした2Dのシューティングゲームには、画面を覆い尽くすほどの弾幕と、自機やヒロインとして萌えキャラが登場する演出が定番となった感があるが、本作を一度プレイすれば、たとえこれらの演出がなくても、「シューティングゲームってこんなに面白いんだ!」と発見、あるいは再発見できるように思われる。
各ステージの開始時に、自機が味方空母から発艦すると同時に「攻撃目標『大和』。健闘ヲ祈ル」と表示されたり、対空戦を進めていくと、やがて雲海の切れ目から洋上に浮かぶ敵艦隊が出現し、「ワレ敵艦隊発見セリ。コレヨリ攻撃ニウツル」の表示とともに、低空飛行の対艦戦に切り替わる演出も注目ポイント。とりわけ低空飛行に移行する瞬間は、対空戦をクリアした達成感が得られるのと同時に、「いよいよボスのお出ましだな」とプレーヤーのテンションをぐっと高めてくれる素晴らしい演出だ。
そして各ステージの最後に控える、敵艦や戦闘機のデザインがとにかくカッコいいのが、本作の最大の魅力と言えるだろう。自機よりもはるかに巨大で、出現するやいなや集中砲火を浴びせてくる敵艦とのバトルは実にスリリングで、何回遊んでも飽きることがない。
とりわけ、最終面に出現する戦艦「大和」はケタ違いのサイズを誇り、艦橋の周囲には主砲のほか副砲や高角砲砲台がびっしりと配置され、まさに超ド級の迫力だ。たとえ倒せなくても、これを見るだけも本作を遊ぶ価値があると言っても過言ではない、そのビジュアルは必見だ。本作の存在を今まで知らなかったという人も、例えば昨今人気を集める「艦これ」や「アズールレーン」などがきっかけで覚えた軍艦の装備を思い出しつつ、「あ、この戦艦には、本物と同じで主砲が12門ある!」などとチェックしながら遊ぶことでも、本作の楽しさがきっと増すことだろう。
敵艦の撃沈、または敵機を撃墜してステージをクリアしたときの演出も秀逸だ。プレーヤーを祝福するジングルが流れ、火柱が吹き上がった敵艦をバックに、自機が旋回しながら戦場を離脱するシーンは実に美しく、なおかつこの上ない快感がエられる。さらに敵艦を破壊率100%で撃沈すると、艦橋から破片が飛び散った後に大爆発を起こしたり、自機が自動で宙返りしてから戦場を離脱する演出も見ることができるので、スカッとすること間違いなしだ。
1面のオープニングから超ハイテンポのイントロで始まり、プレーヤーの士気を一気に高めてくれるBGMもこれまた素晴らしい。どのステージでも、対空戦~対艦戦に切り替わると同時にBGMが変わる(※対空戦は4種類、対艦戦は3種類の曲がある)ほか、特定のボス戦でしか流れない、いかにも強敵が出現してピンチに陥ったことを想起させる曲(※14面の「亜也虎」戦など)もあるので、ぜひ本作を耳でも楽しんでいただきたい。
本作は2人同時プレイにも対応しており、自機はいわゆる残機制ではなくライフ(エネルギー)制ゆえ、敵弾に1発当たっただけはミスにならないので、家族や友人同士で遊びやすいことも、本作をご紹介しようと思った理由のひとつだ。 しかも2人プレイ時は、どちらか一方がピンチになったときに自機同士を重ね合わせると、エネルギーの多いプレーヤーから少ないプレーヤーの自機にエネルギーを分け与えることができる、同時プレイならではの楽しみ方も用意されているのだ。
ありがたいことに本作は現在、各プラットフォームで「カプコンアーケードスタジアム」をダウンロードすると、何と無料で遊ぶことができる。これだけ面白いゲームが無料で遊べるのであれば、利用しない手はないというものだ。
これだけ面白いゲームが無料で遊べるのであれば、利用しない手はないというものだ。
以下、本稿では筆者が記憶している範囲ではあるが、本作の見どころや知っておくと役立つ攻略のポイントを写真と動画を添えてご紹介していこう。昭和時代のシューティングならではの妙味をタップリと楽しむことで、日頃のストレス解消の一助となれば幸いだ。
基本システムガイド:コツをつかめば、最終面まであっという間に到達できる!
前述したように本作の自機はライフ制で、敵弾や敵に触れるとエネルギーが減り、残量がゼロになると墜落してゲームオーバーとなる。エネルギーは特定のアイテムを取るか、ステージをクリアすると回復する。ステージをクリアするためには、攻撃目標の敵艦または敵機に70パーセント以上のダメージ(破壊率)を与えることが必要だ。もし69%以下だった場合は、対艦戦の最初からやり直しになってしまうので、ただ逃げ回っているだけでは先ヘ進めないのも本作ならではの面白いところだ。
基本操作はいたってシンプルで、十字ボタンまたは左スティックで自機を8方向に移動、Bボタンでショットを発射、Yボタンがショットのオート連射で、Aボタンを押すと画面内のすべての敵にダメージを与えるメガクラッシュを放つ。A、Bボタン同時押し、またはXボタンを押すと、敵の攻撃を少しの間だけ回避できる宙返りが発動する(※Nintendo Switch版の場合)。ただし、メガクラッシュを使用するとエネルギーが減り、宙返りは使用回数に制限(※画面上部に表示された「R」マークの表示数分だけ使用可能)があるデメリットがある。
自機の武器は、初期状態では正面に飛ぶショットしか撃てないが、特定の位置に出現する赤色の編隊(以下、ザコ編隊)を全滅させると出現する武器アイテムを取れば装備を変えることができる。各武器アイテムには時間制限があり、アイテムを取るごとに20秒加算されるが、残り時間がゼロになると初期状態に戻る。武器アイテムはショットガン、3WAY、オート、スーパーシェルの4種類がある。
ザコ編隊によっては、全滅させるとPOW(パウ)アイテムが出現する場合がある。POWを取ると自機のエネルギーが8ポイント回復する効果があるが、POWにショットを2発当てるとショットガンの武器アイテムに変化する。再度ショットを2発当てるとPOWに戻り、さらに2発当てると3WAYアイテムに変わり、以下同様にショットを撃ち込むごとにPOW、オート、POW、スーパーシェル、POW、ショットガン……と変化する。
つまり、 POWアイテムを利用して、状況に応じて最適な武器を選択できるのか、なおかつ正確にショットを当てて狙った武器を装備できるのかという戦略性が存在するのも、「1943」ならではの面白いところなのだ。
赤色の機体のアイテムを取ると、自機の左右両翼にサイドファイター(補助翼)が装着される。サイドファイター装着中は3WAY以外の武器の発射弾数が増え、特に2連射にパワーアップするスーパーシェルは対艦戦で絶大な威力を発揮する。2回被弾するとサイドファイターは消えてしまうが、装着中は被弾しても自機のエネルギーが減らないので、バリアとしても大いに役立つ。
特定のザコ編隊を全滅させると、まれに弥七(風車)またはエネルギータンクが出現することがある。前者は取ると自機のエネルギーが全回復、後者は24ポイント回復する効果がある。また、6面の終盤などに画面の左下から飛んでくるザコを撃つと出現する佐吉(★マーク)を取ると、装備中の武器の使用時間が最大値(64秒)まで一気にアップする。
メガクラッシュは、対艦戦でのみ発動する津波、対空戦でのみ発動する雷、およびどちらの場面でも発動する、一瞬画面がフラッシュして画面内の敵弾を消すタイプの3種類がある。特に重宝するのが津波で、津波を起こすと敵艦が一時的に行動がストップし、なおかつ敵弾を一掃して画面内にいるすべての敵機にもダメージを与えられるので、とにかく強力かつ快感だ。
ステージクリア後には、自機のエネルギーが大きく回復するので、対艦戦では惜しまずにメガクラッシュ(津波)を使って攻撃できるのが本作の最も楽しいところであり、なおかつ攻略の基本なのだ。 シューティングゲームの腕に自信がある人であれば、津波を利用して敵艦を倒すコツをマスターすれば15面まではすぐにクリアできるようになることだろう。
探して楽しい、見付けて嬉しい! 本作を彩る豊富な隠れキャラにも注目
特定の位置にショットを数発撃ったり、自機を通過させたりするとさまざまな隠れキャラが出現する、古典的シューティングの楽しさを満喫できるのも本作の魅力のひとつだ。
例えば、1面などの対艦戦に隠されている「タル」は取ると1万点のボーナスが、2面などの対空戦の終盤にある「ジャンボイチゴ」も同じく1万点、1面の対空戦などにある「ホルスタイン(牛)」は2万点で、3面など特定の雲の上を通過すると出てくる「タケノコ」は出現させると500点、取ると2,000点が加算されるといった具合だ。「タケノコ」以外はショットが当たるとヒットマークが表示されるので、これを目安にして隠れキャラを探すといい。
また、敵艦を破壊率100%で倒したときに16分の1の確率で出現する「モビちゃん」を取ると10万点の高得点ボーナスとなる。ごくまれに空中に突如出現する(おそらくランダム)「招き猫」は、取ると自機にレーザーが装備される。特にレーザーは、ボスキャラにあたる超大型機ですら瞬殺する凄まじい破壊力を秘めているので、もし発見したら是が非でも取っておきたい。
いずれの隠れキャラも、ゲーム本来の世界観とはかけ離れたコミカルなデザインだが、実は元ネタがカプコンの過去作だったりする(※例えば「タル」は、アクションゲーム「ひげ丸」に登場したタルがルーツ)ので、往年のカプコンゲーム、またはレトロゲームファンを自称する人は、それぞれの元ネタを想像しながら楽しむのもまた一興だろう。