【特別企画】

1人1台の時代到来! Switch版「Apex Legends」&ASTROシリーズでゲーミングヘッドセットの重要性を息子と検証してみた

プロゲーマーからに支持されるプログレードの「A40 TR」

 「A40 TR」のTRは、Tournament Readyの略で、文字通り、プロトーナメントを目指す人に向けて設計されたハイエンドモデルであり、さまざまな大会でも使われている。標準状態の「A40 TR」は、「A10」や「A20 WIRELESS」と似た装着感のイヤーパッドを採用しているが、オプションの「Mod Kit」を購入することで、合成皮革のノイズキャンセリングタイプのイヤーパッドやボイスアイソレーションマイク、音漏れを防止できるクローズドバックスピーカータグに交換が可能で、一気に競技用という側面が強くなる。周波数特性は20Hz~20kHzであり、他のモデルと同じだが、プロゲーミング向けにチューニングされたドライバが使われているようだ。

 本体以外にインラインミュートケーブルとパソコンスプリッタが付属している。インラインミュートケーブルは、A40 TR本体とゲーム機などを接続するためのケーブルで、長さは約2mである。A40 TR側に接続するプラグの近くにミュートスイッチが用意されており、他人と会話する場合など、ゲーム機本体を触らずに再生音をミュートできる。ケーブルを除く重量は369gであり、4モデルの中では2番目に重いが、それでも長時間装着していても苦にならない重さだ。A10とA20 WIRELESSは、スライダーをスライドさせることしかできないが、A40 TRはそれに加えてイヤーパッド部分をねじることが可能であり、より耳にフィットさせることができる。スライダーの調整範囲は左右それぞれ約3cmである。さらにマイクについては、好みで左右どちらにも付けられるようになっている。

【A40 TRのパッケージ内容物や外観】
A40 TRのパッケージ
A40 TRのパッケージの中には、A40 TR本体とインラインミュートケーブル、パソコンスプリッタが入っている
A40 TR本体
ゲーム機などとA40 TRを接続するためのインラインミュートケーブル
インラインミュートケーブルは、A40 TR側(上)とゲーム機側(下)ではプラグの極数が違っており、A40 TR側が5極、ゲーム機側が4極となっている
インラインミュートケーブルは途中にミュートスイッチが用意されている
ミュートスイッチをスライドさせると、音がミュートされる
パソコンスプリッタ。マイク端子とヘッドホン端子が別々に用意されているパソコンの場合は、このスプリッタ経由でA40 TRを接続する
右のイヤーパッド部分。これはスライダーの長さを最も縮めた状態
右のスライダーの長さを最も長くした状態
左のイヤーパッド部分。これはスライダーの長さを最も縮めた状態
左のスライダーの長さを最も長くした状態
ヘッドバンド部分。ヘッドバンドは隙間があり、中央にスポンジ製のクッションがある
イヤーパッド部分
A40 TRを下から見たところ。左のイヤーパッド部分の下側にケーブルを繋ぐためのジャックがある
A40 TRはイヤーパッドをねじって角度調整が可能。これは内側にひねった状態
外側にはこんなに開くことができる
A40 TRを上から見たところ
A40 TRはイヤーパッド部分がマグネットで固定されており簡単に外すことができる
スピーカータグやマイクも交換できる

A40 TRをワイヤレスにした究極モデル「A50 WIRELESS」

 最後に参考として紹介するのが、息子が愛用している「A50 WIRELESS」だ。長く酷使しているため、ヘッドバンドの中央パーツが外れてしまっているが、問題なく動作している。耐久性もさすがプログレードといえる。A50 WIRELESSは、基本的にA40 TRのワイヤレス版であり、A50 WIRELESSとそれを載せるベースステーションから構成されている。ベースステーションは、トランスミッターと充電台の機能を兼ねているだけでなく、MIXAMP機能や3Dオーディオ機能もサポートしており、低遅延のボイスチャットを実現する。もちろん、マイクは他のモデルと同様に、跳ね上げるとミュートになるフリップ式である。

 「A20 WIRELESS」と同じく、2.4GHz帯の独自無線方式を採用しており、到達距離は15mである。対応機種はPS4またはPCであり、ベースステーションの後ろのスライドスイッチでモードを変更する。Switchは公式にはサポートされていないが、スライドスイッチをPCモードにしたところ、Switchでも問題なく動作した。

 重量は380gと、今回の4モデルの中では一番重いが、装着感が優れているためあまり重さを感じない。A40 TRと同様に「Mod Kit」が用意されており、イヤーパッド部分やヘッドバンドのクッション部分を交換できる(ただし、スピーカータグやマイクの交換はできない)。イヤーパッド部分をねじれるようになっているのも、A40 TRと同じだ。A20 WIRELESSと同様にリチウムポリマー電池が内蔵されているが、いちいちUSBケーブルを繋がずに、ベースステーションに載せるだけで充電ができるのはとても便利だ。

【A50 WIRELESS】
A50 WIRELESS本体
ベースステーション
ベースステーションにA50 WIRELESSを載せたところ
ベースステーションの背面
右のイヤーパッド部分。これはスライダーの長さを最も縮めた状態
右のスライダーの長さを最も長くした状態
左のイヤーパッド部分。これはスライダーの長さを最も縮めた状態
左のスライダーの長さを最も長くした状態
右のイヤーパッド部分には、音量調整つまみやEQボタン、ドルビーオン/ソースオーディオボタン、電源スイッチが用意されている
A40 TRと同じく、イヤーパッド部分をねじって調整することができる
イヤーパッド部分
イヤーパッド部分がマグネットで固定されており簡単に外すことができる