【特別企画】
この衝撃は「リネージュ2」初プレイ時と重なる!「リネージュ2M」先行プレイレポート
独特なクラスシステム、そして最高峰のグラフィックスで描かれたアデン大陸!
2021年3月5日 12:00
- 配信日:未定
- 価格:無料(アイテム課金制)
NCSOFTがサービス予定のAndroid/iOS/PC(NCSOFTの独自クロスプラットフォーム「パープル(PURPLE)」を経由)用次世代オープンワールドRPG「リネージュ2M(以下、リネ2M)」。同社のPC版MMORPG「リネージュ2」の正統後継作品としてフルリメイクされたモバイル向けMMORPGだ。
「リネージュ2」は日本では2004年からサービスを開始したMMORPGで、当時としては比較的珍しいUnrealEngine2を採用した3Dかつ美しいグラフィックスで人気を博した作品。そして2021年現在もサービスが続いているご長寿MMORPGの1つでもある。
「リネージュ2」を含む「リネージュ」シリーズはPvPも盛んなゲームで、「血盟(≒ギルド)」というゲームの根幹を成すシステムを基に、小規模な遭遇戦から血盟戦、そして大規模PvPの花形である攻城戦まで楽しむことができる。筆者も小規模ながら当時「リネージュ2」でバリバリ対人戦を楽しんでいたのが強く印象に残っている。
そんな「リネージュ2」の世界観やシステムの一部を引き継ぎつつ、新たな要素やシステムを盛り込み、その上で自動狩りなどの近代的な機能の導入により、いつでも、どこでもプレイしやすくなった、いわばモバイルでもPCでも遊べる最新のMMORPGとして誕生したのが「リネ2M」だ。
本作でも特に美しいグラフィックス表現で再構築されるアデン大陸のビジュアルには目を惹かれるし、狩りをして少しずつ装備やキャラクターを強化していくシステムには「やっぱりMMORPGはこうでなくちゃ」というストイックさがあった。
今回は正式サービスに先駆けてゲームをプレイすることができたので、基本的なシステムやプレイフィールについてお届けする。先行プレイということもあり、「クラスシステム」や「血盟」、課金周りの一部システムについては全てを網羅することはできなかったが、それを除いても十二分な面白さを体感できた。
美しいグラフィックスに感動。ガッツリでもスキマ時間にもプレイできる幅の広さが魅力
「リネ2M」の世界に飛び込むにあたり、まずはゲームを始める前に自分の分身となるキャラクターを作成することになる。
キャラクターメイクで選択できる種族は「ヒューマン」、「エルフ」、「ダークエルフ」、「オーク」、「ドワーフ」の5種類で、そこから使用武器を選択する。初期クラスは種族と扱うメイン武器6種(片手剣、二刀流、短剣、弓、スタッフ、オーブ)の組み合わせによって派生し、例えば「片手剣を扱うヒューマン」は「ナイト」、同じく「オーク」なら「オーク バーバリアン」、弓を扱うエルフは「エルヴン スカウト」、オーブを扱うドワーフは「ドワーブン クレリック」……といった形で、同じ武器でもクラス名は種族に合わせたものになる。また、ダークエルフは「片手剣」を扱えなかったりと、世界観を反映してか一部クラスとして用意されていない組み合わせも存在する。
先行プレイの段階ではどの職業が初心者向けか、強い職業はどれかというところまでは検証しきれなかったが、筆者はエルフで弓を扱う「エルヴン スカウト」を作成した。理由としてはPC版の「リネージュ2」において、PvPで一方的に制圧された記憶が強く残っていたからだ。当時ヒットアンドアウェイで一方的にダメージを与えられ、全く刃が立たなかったので、リベンジの意も込めて今回は作成してみた。
キャラクターメイクを終え、「リネ2M」の世界に降り立ってまず驚いたのがその表現力だ。グラフィックスはモバイルタイトルとは思えないリアルさで、草原や丘、海など自然の表現や、レンガ造りの建物や石像の質感、そしてモンスターたちの存在感もありありと感じられる。現時点でも多数のMMORPGが登場しているが、トータルで見るとトップクラスのグラフィックスだと感じた。この衝撃は初めて「リネージュ2」をプレイした時と重なる。
さて、本作の冒険の舞台は「リネージュ」シリーズのファンにはお馴染みの「アデン大陸」である。プロローグを終えたキャラクター達は「話せる島」から冒険に旅立つ。話せる島から船に乗り「グルーディン」へ。そして物語が進むと「ディオン城」や「ギラン城」へと移動していく。「リネージュ2」プレーヤーにとっては懐かしい地名だ。
ゲームの操作は左のバーチャルスティックで移動、右のバーチャルボタンで攻撃をするというスタンダードなスタイル。昨今のタイトルではお馴染みの自動戦闘も搭載されており、スキルもセットしておけば自動で発動するのでPvEでの操作難易度はさほど高くなく、自動戦闘に任せておけばキャラクターはサクサクと成長していく。
基本的な序盤のゲームプレイはメインクエストに沿って進行していく形で、その報酬で装備や消耗品、そしてまとまった経験値などを獲得しつつ、「リネ2M」のゲームシステムが徐々に理解できるような作りになっている。また、メインクエストでは「リネージュ2」とは異なる時間軸でのストーリーが展開され、プレーヤーキャラクターが名を上げていく様や、世界の有り様などが徐々に明かされていくので、新規プレーヤーはもとより、「リネージュ2」のプレーヤーも懐かしさと新しさを同時に感じることができるだろう。序盤はとにかくメインクエストを進めていくのが、ゲーム的な理解を深めつつ必要なものを獲得できるという意味でオススメだ。
なお、本作では「アデナ(ゲーム内通貨)」で購入できるバフアイテムを複数使用するのが重要だ。特に重要なのが加速ポーションや料理、そしてクラスごとの加速アイテムで、これらを使用することで、ローコストで移動速度はもちろん攻撃速度も上昇するので狩りの効率を向上させることができる。他にも最大所持重量を増加(本作においてはアイテムに重量が設定されており、最大所持重量の50%を超過すると自然回復が止まってしまう)する「軽量化スクロール」や、「リネージュ2」でも馴染み深い、使用することでダメージを向上させる「ソウルショット」なども用意されている。
自動戦闘が優秀なこともあり、所持アデナや重量などを考慮しつつ、「どのバフアイテムを常時使用するか」を考えて、より効率よく長時間の自動狩りを続けられる環境を作るのが「リネ2M」の楽しみ方の一つとなるように感じた。本作ではアデナを用いてそこそこ高価な「スキルブック」を都度購入してスキルを覚えるというシステムになっているので、とにかく序盤はアデナの使い道が重要となる。
加えてアデナは「信託クエスト」(デイリークエストのようなもの)を変更するのにも使う。このクエストでは強力な装備などが手に入る可能性があるので積極的にこなしていきたいのだが、クエストによって報酬が異なる上、一度に提示される信託クエストの数は決まっており、一日に受けられる数にも上限がある。そのため例えば「弓が欲しいのに報酬が片手剣」というケースの場合はアデナを使用して望む報酬がもらえるクエストに変更したい。ちなみに報酬は等級の高い装備から商店で変える消耗品などのいわば”ハズレ”も含む5つが提示され、その中から1つを獲得できるシステムとなっている。つまりクエストを厳選して欲しい報酬のクエストを受けておかないと、装備の入手手段が限られてしまうということになる。そういう意味でも、アデナは大事に使っていきたいところだ。
クエストではペット的な存在となる「アガシオン」なども獲得できる。アガシオンは連れて歩くことでステータスなどにプラスの効果があり、種類ごとに強化されるパラメーターが異なるので自分のクラスにあわせて選択したいところ。例えば筆者は序盤のクエストで手に入る、「すべてのダメージ+1」という効果がある「スケルトン」を連れて狩りをしている。これは殲滅速度重視なのだが、同じくクエストで入手できる、「命中+1」の効果がある「ウェアウルフ」などもこの先一考の余地がありそうだと感じる。
アガシオンは現時点ではクエスト以外の入手方法は不明で、おそらくガチャ要素となるのではないかと思うが、ゲーム内で確認するとかなり多くのアガシオンが存在することがわかる。レアリティの高いアガシオンは強力な効果が発動するので、高レアリティのアガシオンを入手できると戦力が大幅にアップすることは間違いなさそうだ。また、指定されたアガシオンを集めることでさらなるボーナスを得られる「コレクション」、4体のアガシオン同士を合体させて別のアガシオンを生み出す「合成」という機能も用意されており、ステータス的な実利とコレクション要素を兼ね備えたシステムとなっているようだ。