【特別企画】

この衝撃は「リネージュ2」初プレイ時と重なる!「リネージュ2M」先行プレイレポート

エルフがいきなりドワーフにもなれる!ユニークなクラスシステムをピックアップ

 少しゲームを進めてからわかったのだが、本作の「クラスシステム」は極めて独特なものだ。一般的に「クラス」や「職業」というと、初期の職業から徐々に上位のクラスに転職していくようなイメージだが、本作においては特定のクラスに転職できるカードを入手すると、そのクラスに転職できるというシステムとなっている。

 キャラクター作成時に選択したクラスはキャラクターレベルが上がることでLV5で高級、LV40で希少、LV65で英雄等級の上位クラス(等級は上から伝説、英雄、希少、高級、一般)が獲得できるようになっているので、レベルを上げれば強くなる、というのは一つの事実としてある。例えば筆者が選択した「エルヴン スカウト」なら、「シルバー レンジャー」、「ムーンライト センティネル」と昇格していき、能力値や弓スキルにボーナスが入るようになる。等級が上がるほどステータスの増加幅が大きくなり、強さを実感できるというわけだ。

 一方で、新たに作成したサブキャラクターで「ドワーブン ナイト」やその上級クラス「ストーンガーディアン」などを獲得することで、これらのクラスにもメニューから即座に転職ができた。加えて今回の先行プレイにあたり試させてもらった英雄等級の「リエン」、「エイルナ」などにも元の種族やクラスを問わず転職ができ、プレーヤーキャラクターは自由自在にクラスや種族を乗り換えることができるのである。

 本作ではレベル20以降、獲得したポイントを「STR」、「CON」、「DEX」、「AGI」、「INT」、「WIS」の6つの能力値に割り振ってキャラクターを強化して行くというシステムがあるので、極力自身の育成方針やメイン武器にフィットした上位レアリティのクラスを手に入れたいところではあるが、クラスを手に入れることで、いつでも能力値はもとより姿形までもまるっと変えられるというのは面白い。その日の気分にあわせてプレイするクラスを変えたり、手に入れたアイテムに応じてクラスを次々乗り換えていくというプレイングも可能ということで、かなりユニークなシステムと言えるだろう。なお、「クラス」の入手状況は「キャラクター毎」ではなく「アカウント毎」に反映されるため、強いクラスを手に入れたら、新たにキャラクターを作って育成し直す、というのもアリかもしれない。

 筆者は「エルヴン スカウト」を作ってひとつ上の「シルバー レンジャー」まで育てたのだが、「シルバー レンジャー」の攻撃速度は40%、弓のダメージに直結する能力値「DEX」が+20のところ、英雄等級の「リエン」は攻撃速度100%、DEXが+23という破格のスペック。特に攻撃速度の影響は目に見えて大きく、殲滅速度に圧倒的な差が出た。現状ではアガシオンと同じく入手方法は不明だが、こちらも合成やコレクションという要素が用意されているので、たくさん集めてキャラクター、ひいてはアカウントごと強化していく要素になるものと思われる。

自分が持っているクラスのカードに転職できる
クラスは等級によってスペックが大きく異なる。英雄等級の「リエン」はメチャクチャ強かった……!

 本作はまさに今風のモバイル向けMMORPGという印象だ。世界観やシステムの元になった「リネージュ2」を活かしつつ、既に配信中で高評価を得ている「リネージュM」のノウハウ、そして同作から導入された要素などをフルに生かした作品だ。

 特に筆者は「リネージュ」IPのファンなので、あの時プレイした「リネージュ2」がこのような形でまたプレイできることの懐かしさを強く感じている。もちろん懐かしさだけではなく、今風のMMORPGにカスタマイズされた本作には新たに「リネージュ」IPに触れるプレーヤーにとっても魅力的な作品であることは間違いない。そうして集まった多くのプレーヤーと一緒に協力したり、時には争いながら、「リネ2M」で描かれるアデン大陸を舞台に“暮らして”いきたいと筆者は思う。

 加えてモバイル向けMMORPGとしてのグラフィックス表現は最高峰で、自動狩りも優秀なので片手間でも気軽にプレイできる。今回は先行プレイのため他のプレーヤーとプレイするコンテンツについては十分に触れられなかったが、ボスやレイドといった高難易度コンテンツの存在は確認できた。「リネージュ」シリーズ伝統の「血盟」による抗争やPvPも期待できるということで、配信が楽しみな一作だ。

【スクリーンショット】