【特別企画】

「リネージュ2」ライブサービス、魔法少女の新クラス「シャインメーカー」先行レポート

クラシックサービス、アデンサービスにもアップデート実装

【「リネージュ2」大型アップデート】

11月15日 実装予定

 エヌシージャパンが国内サービスを提供中のMMORPG「リネージュ2」の「ライブサービス」、「クラシックサービス」、「アデンサービス」のそれぞれにおいて、新クラスや新コンテンツが追加される大規模アップデートが11月15日に行なわれる。

 「リネージュ2」では3種の異なるサービスを提供しており、「ライブサービス」は現行のもの、「クラシックサービス」は正式サービス開始当初の環境を再現したもの、「アデンサービス」はサポートを充実させ1人でもプレイできるようにしたものとなっている。今回のアップデートのタイミングではこの3つのサービス全てで、それぞれ異なるアップデートが行なわれる。

 本稿ではそれぞれのサービスで体験できたアップデートコンテンツの目玉について紹介していく。

新クラスは可愛いドワーフ娘。魔法スキルを中心に戦う新感覚のキャラクター

 「ライブサービス」のアップデートの目玉は新クラス「シャインメーカー」の実装だ。

 シャインメーカーはドワーフでは初めてとなる魔法をメインに使って戦うクラスだ。見た目は女の子らしいフリフリとした衣装が特徴で、可愛らしい印象を受ける。剣と魔法の王道ファンタジーで重厚な世界観の「リネージュ2」において、これまでのクラスとは大きく異なるイメージだ。

「ライブサービス」に追加される新クラス「シャインメーカー」
「シャインメーカー」のチュートリアル前に表示されるムービーはアニメ調になっている

 使用する武器は両手剣と弓の2種類だ。これまでの魔法職が魔法鈍器や魔法剣を使っていたことを考えると、使用する武器から見てもユニークなクラスである。とは言っても、両手剣で殴ったり、弓で射ることは想定されておらず、スキルをメインに使う戦い方になる。

 シャインメーカーの特徴は同じスキルでも装備している武器によって効果やクールタイムが全く異なることだ。確認できた範囲では全てのスキルの効果がそれぞれの武器で変わっていたが、ざっくり言うと両手剣の方が狩りに向いていて、弓の方がより対人戦に向いている。

 アデンサービスではこのようなスキル性能を持ったクラス「アサシン」が登場したことがあるが、ライブサービスでは、狩りと対人でスキルが変わるクラス、そして武器の切り替えによってスキルの効果が変化するというクラスはなかった。その点は非常にユニークなクラスである。

スキルの説明文を見ると、両手剣を装備しているときと、弓を装備しているときでは効果が大きく異なることがわかる

 例えば「ファンタジアサークル」というスキルを見てみると、両手剣を使っているときは自分の周囲にいる敵に範囲魔法ダメージを与え、10秒間防御力と魔法抵抗力を減少させるという効果で、再使用時間は7秒になっている。一方弓を装備しているときは的を作り、まずそこを中心に範囲魔法ダメージを与える。そして攻撃速度と魔法詠唱速度を下げ、対象がプレーヤーの場合は通常攻撃とスキルの射程距離を減少させる効果もある。というように、効果が全く異なっているのはもちろん、弓を装備しているときの効果は対プレーヤーに対してより強力な効果が発動するようになっている。これは、ほかのスキルでも同様の傾向が見られる。

 だが対人戦を行なう際は必ず弓を使った方が良いとは限らなさそうだ。1vs1なのか、小規模な小競り合いなのか、大規模なぶつかり合い、あるいは攻城戦か。本作の対人戦には多くのシチュエーションがあり、それぞれのシチュエーションでそれぞれのプレーヤーごとに役割があるため、時には両手剣のスキルを使った方が良いときもあるだろう。そこは試行錯誤のしがいがあるポイントだと感じた。

 またユニークなのはスキルの効果だけではない。スキルのエフェクトも注目のポイントだ。ほとんどのスキルのエフェクトはピンク色を基調にしており、中には星型をベースにしたキュートなエフェクトも飛び出し、魔法少女らしさ全開の仕上がりだ。サービスチームに聞いたところ、「ここまでファンシーなエフェクトは見たことがない」と話してくれた。

重厚な世界観の中でひときわ目立つ可愛らしいエフェクトが印象的だ

 ほかにもこのクラスには静止している時にキャラクターが動く「待機モーション」も用意されている。これも少女らしい印象を受けるシャインメーカーらしく、とても可愛らしいものになっている。

可愛らしい待機モーションにもぜひ注目して欲しい

クラシックサービスの高難易度新特殊狩り場「神殿の地下洞窟」を体験!

 クラシックサービスにもいくつかの新コンテンツが追加される。まず「ケルビムの城砦」が新狩り場&新特殊狩り場として登場、そして新特殊狩り場の「神殿の地下洞窟」、さらに新サービスの「クラス変更」が追加される。

 その中でも今回体験できたのは新たに追加される特殊狩り場の「神殿の地下洞窟」というコンテンツだ。

 「神殿の地下洞窟」は特殊狩りウィンドウから「神殿の地下洞窟」を選択すると挑戦できる。狩り場にいるNPCに話しかけると30分間のカウントダウンが始まり、そこから大量の敵NPCが出現する。敵NPCを倒していくのだが、それを一定数逃してしまうと制限時間が短くなっていってしまう。プレーヤーによる熾烈な防衛戦が繰り広げられるコンテンツだ。

 無事に300体の敵NPCを討伐できると、デイリーミッション報賞として特殊製作材料アイテムの「調査日誌」が獲得できる。このアイテムを使った特殊製作では「発動防具」や「超越強化石」が獲得できる可能性がある。

大量の敵NPCが出現するので、それらを逃さないように300体討伐することを目指して戦う特殊狩り場だ

 体験した率直な感想は「歯ごたえがありすぎ!」ということだ。というのもこのコンテンツはとにかく大量の敵NPCが出現する。この狩り場はソロでしか挑戦できないのだが、とても1人で捌けるとは思えないほど、大量の敵NPCが出現する。もちろんキャラクタースペックにもよるところではあると思うが、取材用にある程度調整されたキャラクターで挑んでも倒しきれない上に、思わず笑ってしまうくらい大量の敵が出現した

 敵を逃してしまうと制限時間が短くなるので、可能な限り逃してしまう敵を減らしたいのだが、とても全部を倒しきることはできず、多くの敵NPCを逃してしまい、30分で300体討伐なんて本当に可能なのだろうか、と思ってしまうほどだった。

 筆者は成功できなかったが、300体討伐できると特殊製作材料アイテム「調査日誌」が獲得でき、そこから「発動防具」や「超越強化石」が獲得できるチャンスもある。その難易度に見合うだけのリターンがある。ぜひ毎日挑戦して欲しい。

画面奥から大量の敵NPCが出現し、こちらに向かってくる。逃さないように倒したいが、これがなかなかに難しい

アデンサービスには多くの経験値が獲得できるダンジョンが追加

 そしてアデンサービスでは多くの経験値が入手できるダンジョン「密界のカタコム」、「魔導のカタコム」、「烈士のネクロポリス」という3つのダンジョンが追加される。

 このダンジョンに入れるのは1日30分だけだが、大量の経験値が入手できる。端的に言うと“美味しい”ダンジョンだ。入場できる時間は21時からと決まっているので、21時前から待機をはじめ、ダンジョンがオープンした瞬間になだれ込むようなスタイルになりそうだ。

 すでに日々のルーチンとして特殊狩り場を回っているプレーヤーが多いと思うが、そのルーチンの中にこのダンジョンが入ることだろう。

 解説してくれたサービスチームのスタッフによると、烈士のネクロポリスはLv85、密界のカタコムはLv86、魔導のカタコムはLv88という段階を踏んだ設定になっており、キャラクターがLv90に近づきやすいように、という狙いで本ダンジョンが用意されたのだという。

非常に経験値が美味しいダンジョンだ。毎日欠かさず回るようにしたい
追加されるダンジョンは3つ。それぞれ段階を踏んで挑戦していこう

 そして今回のタイミングでクラス調整も行われるのだが、そこでメインになるのが「アーチャー」のクラス調整「アーチャーリブート」だ。

 目玉は新規に追加される星4スキルの「レジェンダリー アーチャー:マスター」というスキルだ。このスキルは「レジェンダリー アーチャー」に変身できるスキルで、攻撃力やスキルダメージ、PvE時のダメージボーナスなど多くのステータスが強化される。入手難度はかなり高いと思われるが、その入手難度に見合った強力な効果を得られる。

「アーチャー」を中心としたクラス調整「アーチャーリブート」が実施される。目玉は「レジェンダリー アーチャー:マスター」で、非常に強力な効果を持っている

 ほかにも「タイタン」でもクラス調整が実施されるので、詳細についてはぜひ公式サイトでチェックして欲しい。

 アップデートのさらなる詳細は10月28日に実施されたオフラインイベントで発表され、11月1日に特設サイトも更新された。ぜひそちらのレポートもチェックし、アップデートの実施日を楽しみにして欲しい。