【特別企画】

ある意味ゲームよりシビアなリアル。「『Outward』リアル体験ツアー」に参加してきたぞ!

弓を撃つのも火を起こすのも想像以上に大変でした

12月10日 発売予定

価格:6,980円

 DMM GAMESより12月10日に発売予定のプレイステーション 4/Xbox One/PC用オープンワールドRPG「Outward(アウトワード)」。

 本作は中世ヨーロッパ風の地「オーライ」を舞台に、剣と魔法といったファンタジー要素とサバイバル要素が融合したゲーム体験が味わえるオープンワールドRPGだ。その作りはなかなかにシビアで、戦闘は防御や回避を上手く使わないとあっというまに倒されてしまうようなバランスであり、食料・水・睡眠という人間の欲求に根ざした要素が欠ければ主人公は力を発揮することができなくなり、時には病気にかかってしまったりすることもある。そんな厳しい世界のあちこちを駆け巡って探検し、道中で手に入れた素材で役立つアイテムや装備をクラフトしたり、手に入れた魔法を駆使してこの世界を生き抜いていくというのが本作の醍醐味なのである。

【Outward - 東京ゲームショウ2020】

 さて、本作についてDMM GAMESより「Outwardリアル体験ツアー」なる催しのご招待がかかった。聞けばツアーの目的地は長瀞だという。長瀞といえば埼玉北西部に位置する自然豊かな場所であり、キャンプ場やライン下りでも有名な場所だ。昨今のコロナ下ですっかり遠出がご無沙汰になってしまった筆者としては願ってもない。早速大自然で「Outward」を体感すべく現地に向かった。

ツアーに同行した「Outward」プロデューサーの高島弘之氏(左)とディレクターの生本祐一氏

弓を撃ち火を起こし食料を探せ!「Outward」をリアル体験

 新宿からバスに載ること約2時間、着いた先は「フォレストサンズ長瀞」。イベント会場となったテントサイトは生い茂る木々とデーンと聳える岩、そして荒川のせせらぎに囲まれた、キャンプには絶好のロケーションであり、否応なしにテンションが上がる。ただし、今回のイベントは「Outward」の世界観を体験するという建付けからして、機材などは全て自前で運ばねばならないらしい。取材陣、DMM GAMESのスタッフ総出でテーブルや椅子を始め、グリルや薪などをえっちらおっちらとバスから運んでいく。

天気は快晴!絶好のリアル体験日和
設営済み、などという甘いイベントではなく、全員で機材を運ぶところからスタート
「フォレストサンズ長瀞」のテントサイトが会場に。木々と岩と川に囲まれた素晴らしいロケーション

 さて、設営を終えるとイベントスタート。実は何をやるかは事前に聞かされていなかったのだが、今回はメディア対抗という形で様々な種目に挑んでいくとのことで、まずはアーチェリーを用いた的当てでスコアを競う。弓はゲームではよく目にするわりに、現代の日常生活で手にする機会はそうそうなく、その手にするだけでなんだかワクワクする。ただし狙った場所には飛ばない上にそもそも弓を引くだけで運動不足の腕は悲鳴を上げる。やはり軽々と弓を扱ったりするのはゲームならではなのだな、と実感した次第である。

イベントの進行を務めた高島氏と荒木美鈴さん
弓を引く機会はそうないので、ゲーム好きなメディア参加者一同大盛り上がり。ただし弓は結構固く、狙うのも難しいというのを改めて体感した。おもちゃでさえこうなのだから、ゲーム内に出てくるような弓はもっと扱いが難しそう

 そしてこの的当ての結果によって、上位チームには文明の利器「チャッカマン」、続いて現代版火打ち石とでも言うべき「ファイアスターター」、結果が奮わなかった下位チームには木をこすり合わせた摩擦熱で火を起こす、超原始的な火おこし器が配布された。もちろん(?)次の種目はどのチームが早く火を起こせるかを競う「火起こし」であり、一度負けたら浮かび上がれなさそうなシビアなイベントの予感がここで漂い始める。

 運良く的当てでそこそこの成績を出せた筆者はファイアスターターをゲット。ただし火おこし器より遥かにマシなのは本能が察するものの、使い方がわからない。ここではペアを組んだ本作ディレクターの生本祐一氏とともに悪戦苦闘したり、こっそりスマホで「ファイアスターター 使い方」などと調べたりしながら火を起こしていったのだが、面白いのはたとえ火種が起ころうと、水分を含む薪に火を移らせるというのはなかなかに難しく、薪の組み方はもちろん、徐々に火を大きくしながら大きな薪に火をつけていくのが大事だということ。ああでもないこうでもないと前知識無しで挑む火起こしは実にゲーム的で面白かった。なお、ここでは生本氏の「『Outward』では火打ち石さえあれば一発で焚き火起こせるんですけどね」という呟きが非常に印象的だった。ゲーム内ではここまで苦労をしなくても良いらしい……。

ファイアスターター!こすり合わせて火花を散らすっぽいが使い方に確信がもてない
色々と試行錯誤を重ねてなんとか点火!正直とても楽しかったです。でもゲーム内では火打ち石で一発
他チームの火おこし器。筆者も試してみたがとても火が着く気がしなかった

 続くリアル体験は一定エリア内に隠された封筒を探すというもの。これはゲームの探索になぞらえたもので、落ち葉をかき分け、石を覗き込み、クーラーボックスの中身をひっくり返しながら封筒を探していく。この時点では中身がわからなかったが、封を開けてみると「豚」、「野菜」、「マシュマロ」などのカードが入っており、これはそのまま最後のメインイベント、バーベキューで食べられる食料になるとのこと。なるほど、生きるためには探索とその目利きが必要だということか……!

割とマジで探す参加者一同
封筒の中には食材のイラストが絵が描かれており、これが後ほどのBBQでありつける食料となった
その後は焚き火を囲んで食事タイム。実にサバイバル(≒キャンプ)らしいひととき

「Outward」を大自然の中で試遊!

 会場には試遊台が設置され、「Outward」の先行試遊ができた。北海道は稚内、冬の吹きさらしの風の中で体感した同じくDMM GAMESの「Frostpunk」のエクストリーム試遊も印象的だったが、今回の豊かな自然の中で木製のチェアにゆったりと座りながら日光を浴びつつ行うプレイはかなり快適で、非常にリッチな体験となった。

ワイルドで開放的な試遊台
しかも高島P&生本Dのガイド付き!

 さて、本作は冒頭で述べた通り、ファンタジー世界を駆け巡りながら探検を楽しむタイトルだ。試遊ではその全てを味わうことはできなかったが、フィールドで拾った木の棒や素材などを組み合わせて武器を作ったりするクラフト要素や、フィールドの意外なところで採集ができたりする発見の喜びなどは触ってすぐに体験できた。

 一方、歩いていたらふと見つけた洞窟で突然超強そうなモンスターに遭遇して苦戦したり、倒されてしまった後に復活したと思ったらそこらに打ち捨てられていたり(本作において死亡時のリスポーン地点はランダム)、復活までの時間経過で持っていたパンが腐っていたり、腐ったパンに気づかず食べて病気になったり……というシビアなゲーム性や、特に何もしていなくても主人公が「腹が減った」、「喉が乾いた」、「眠い」という感じで消耗していくというサバイバルに直結した要素なども味わえた。

 また、本作においてはアイテムの重量も重要な要素で、背負ったカバンの重量が多いと移動速度が遅くなり、重すぎると遂には動けなくなってしまう。ただしカバンはその場に置くことで、特に戦闘などに身軽な状態で挑むこともできるようになっていた。

集めた素材から様々なアイテムをクラフトすることができる
薄着で寒い地方に行くと風邪をひいてしまうことも
重量をオーバーすると動けなくなってしまう

 これらの要素は一見面倒に聞こえるかもしれないが、本当に必要なアイテムを持って探索に向かい、持てるアイテムでどこまで探索に行けるのか、そして何を持ち帰れるのか、というリソース管理やプランニングという意味で、本作をいわゆる普通のRPGとは異なる作品に仕立て上げている。主人公は選ばれし勇者でもなければ屈強な戦士でもないごく普通の一般人であり、冒険にはまずは生き抜くための準備が必要なのである。

 なお、今回は体験できなかったものの、本作はオンライン&オフラインでの2人プレイにも対応する。どこかの誰かと協力してのプレイもより広い探索ができる一方、食い扶持も増えるわけで、逆によりシビアなサバイバルが楽しめるかもしれない。

 ”リアル体験”とあわせてプレイした「Outward」は非常に印象深いタイトルだった。本作は公式ページにて予約の受付が行なわれており、12月10日発売予定。シビアなサバイバルやクラフト、探索といったワードに反応する方は、是非チェックしてみていただきたい。