【特集】
撮影に使える魅力的な場所がたくさん! 「FFXIV: 暁月のフィナーレ」、新エリアレポート
新拠点「オールド・シャーレアン」、新エリア「サベネア島」、「ガレマルド」をたっぷり紹介
2021年10月13日 21:00
- 【ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ】
- 11月23日発売
- 価格:
- 4,620円(通常版)
- 6,600円(コレクターズエディション)
スクウェア・エニックスは、11月19日からアーリーアクセスがスタートする「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のメディアツアーを開催した。
このレポートでは今回解放されたプレーヤー拠点「オールド・シャーレアン」と、サベネア島、ガレマルドの風景をたくさんのスクリーンショットと共にお届けしたい。なお、このバージョンは9月19日のもので、最終調整前であり、リリース時には大きく変更される可能性があることをご了承願いたい。
【新エリアレポート】
▼撮影に使える魅力的な場所がたくさん! 「FFXIV: 暁月のフィナーレ」、新エリアレポート
新拠点「オールド・シャーレアン」、新エリア「サベネア島」、「ガレマルド」をたっぷり紹介
【新IDレポート】
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気になる「ハイデリン・ゾディアーク編」の行方や新エリアの謎、調度品へのこだわりなどに迫る
海に囲まれた街・「オールド・シャーレアン」
オールド・シャーレアンは、周囲を海に囲まれている。まず印象的なのは、エーテライトだ。巻貝の形をしているが、シャーレアンの植民都市であったイディルシャイアや低地ドラヴァニアにも同じ貝の意匠が残っている。シャーレアンの国旗にも同様の巻貝が使われているが、巻貝は知識を溜めこむものだと考えられていたことに由来している。
広さの体感としてはクリスタリウムに近いくらいの街で、この街を探索するだけでも相当な労力を必要とする。街の雰囲気としては、イディルシャイアと似た(正確には、イディルシャイアがシャーレアンに似ているのだが)屋根がドーム状のような建築様式の建物が多い。(もちろん全ての建物の屋根がドーム状なわけではない)
そもそも低地ドラヴァニアは比較的穏やかな気候のため、あまり屋根をドーム状にするメリットはなかったはずだが、建築構造上で最も安定した形状と言われているドーム型は、災害に強く、環境にも優しいことから、シャーレアンの民が辿ってきた歴史や、”北洋”という位置にも関係しているのかもしれない。
オールド・シャーレアンは北に位置するため(イシュガルドよりも更に北になる)、雪が降る。今回の試遊ではそこまで多くの時間を過ごせたわけではないが、それでもETで数日間分を過ごしたところ、たまたまかもしれないが多くの雪に遭遇した。残念ながら「投げる」を使ってみても雪玉を投げるエモートには変わらなかったのだが、今回はオールド・シャーレアンに隣接するエリアには出られなかったため、外に出れば雪が積もっている場所もあるのかもしれない。
オールド・シャーレアン内には「ルヴェユール邸」もある。ここがルイゾワやアルフィノ、アリゼーたちの家であり、現在はフルシュノが家長の家なのだろうか。あまりの豪邸っぷりに、アルフィノやアリゼーが少し遠い存在に感じてしまった。
また、学術都市というだけあり、街中には様々な研究施設のようなものが見受けられた。なかには、「クリスタリウムでいうミーン工芸館のようなところでは?」というようなエリアも発見。そこには「こ、この調度品は……!」と思わず胸が高鳴るものが多く置かれていたので、オールド・シャーレアンに着いたら実際に色々と巡ってみてほしい。
さらに同エリア内に、授業を行うような教室もあった。実はこの日の試遊で一番筆者の胸がキュンとなった場所だ。これまでにもイシュガルドなどにも学校は存在したが、どちらかというと図書館だとか西洋の授業という表現のほうがしっくりくるものだったが、この教室は紛れもなく我々日本人が思い描く教室だからだ。もちろん、あえて超有名魔法学校映画のような世界観を楽しむのもそれはそれで良いが、「FFXIV」を楽しんでいる日本のプレーヤーは、やはりこういう教室が欲しかったのではないだろうか。
クリスタリウム(第一世界)が、これまでに見たこともないような“ハイファンタジー”らしさを強調した街作りだとすれば、オールド・シャーレアンはどちらかというと我々に馴染みのある地に足の着いた暮らし、そこから想定される街作りを取り入れているように感じる。
冒険の場でありつつも、我々が日々触れている流行だとか、そういった空気を感じられる街が、オールド・シャーレアンだ。だが、こんなものでは終わらない。まだまだ、オールド・シャーレアンの街並みを紹介させてほしい。
シャーレアン市民から投票で選出される99名の議員たちが集まると思われる哲学者の広場には、巨大な円形の議場が広がる。
また、シャーレアンの守護神サリャクの大きな銅像もある。街中からはほぼ背中しか見えないのだが、探索しているうちに水瓶から水が流れている姿だけはなんとか見ることが出来た。サリャクが河に流した“知識の水”を表しているのだろうか。夜になると、ライトアップが美しい。
今回のメディアツアーではNPCは会話に応じてくれなかったため想像でしかないが、たくさんの人が占いをしているような場所「ラストスタンド」というカフェもあった。占いカフェといった風に見えるが、ここも冒険者に関係する施設なのだろうか。
露店のような本屋などもあり、街は非常に活気に溢れている。新聞のようなものも置かれており、文庫本のようなものからハードカバーの本まで、露店ながら品揃えが凄い。
また、広さはあるもののクリスタリウムほど多重的な構造ではないため、マップを見れば比較的行きたいところまで迷うことなく行けるという手軽さも、地味に嬉しいポイントだ。逆に「他のプレーヤーが気付きにくい秘密のスポット」的なものは探しにくいかもしれないが、たった数時間の試遊では周りきれていないところも多い。ぜひ様々なお気に入りスポットを探してみてほしい。
亜熱帯ジャングルのようなサベネア島
お次は、こちらも満を持して登場となるエリア、サベネア島。真っ青な空が眩しいエリアだ。どうやらこのエリアも、エーテライトがオールド・シャーレアンとほぼ同じ巻貝タイプのようだ。だが、オールド・シャーレアンとサベネア島は、エオルゼアを挟むように対極の位置にある。一体、この両国にはどのような関係があるのだろうか。
今回の森は、さしずめ“亜熱帯”というところだろうか。島全体の色使いも、ビタミンカラー中心のようだ。採石が盛んなようで、巨大な採石場などもある。
サベネア島では、ゾウを模した建造物がたくさん見られる。恐らくは、ゾウの頭を持つ獣人「マタンガ」という先住民が居たからだろう。巨大な建造物以外に、レストエリア内などにもゾウをモチーフにしたデザインのものが多々存在する。これまで自身の姿をここまで建造物などに反映する蛮族はいなかったが、マタンガ族が崇めているのもゾウの姿をしているのか、謎が深まる。
またサベネア島にも、パッチ5.4で世界中に突如出現した終末の塔とそっくりな、ゾットの塔(レベル81のID)がある。まるでゾットの塔に刺さるかのような勢いの巨大な岩と、その横にそびえ立つゾットの塔。終末の塔が捕虜を用いて、強制的に蛮神召喚を行う装置であることは判明したが、各地に現れたその目的などはまだ明らかになっていない。だが、これまでにルナオーディン、ルナラーヴァナ、ルナイフリート、ルナバハムートと戦ったことを思うと、今後ゾットの塔からも更に蛮神召喚が行われていく可能性は高いだろう。
さて、終末の塔の存在についてはさておき、サベネア島は地上は樹木が鬱蒼と茂っているため見通しが悪いが、上空からだと建造物が解りやすい。人の眼の高さでは発見しにくく、神の視点からだとひと目で解る建築物たち……と考えると、サベネア島の文化が少しは見えてくるような気がする。ひととおりメインクエストを終えて風脈を開放したら、ぜひ上空からの探索も楽しんでほしい場所だ。
この日はとりあえず初めて体験するエリアというのもあり上空からの探索をメインとしたが、遠くに謎の建築物が見えたので近づいてみたところ、演舞場のような場所も発見した。綺麗に保たれていることからも、今でも何かに使われている場所なのだろう。
ついに訪れたガレマルド
最後に紹介するのは、帝国の首都ガレマルド。ここ数十年で大きく発展を遂げてきた都市とされているが、内戦の影響で廃墟となっている。
またガレマルドの最奥には、パッチ5.5でサンクレッドが話していた”魔導城”と思われる巨大な城がある。大規模な魔導装置なのではないかというサンクレッドの予想も頷ける”異様な外観”だ。
ガレマルドには大きな高速道路や何かしらの燃料を送るようなパイプラインなども整備されていたようだが、高速道路はボロボロに破壊されているのにパイプラインは非常に綺麗な状態で残されているというのも気になる点だ。しかもこのパイプラインは、辿っていくと魔導城に繋がっているのだから、良からぬ何かに違いない。
帝国の住民が避難してきたのだと思われる地下区画には、これまでに見たことがないエーテライトが設置されていた。地下区画にはもう動いていない地下鉄があり、避難民たちは車両をシェルター代わりにしているようだ。列車の中も非常に作り込まれているので、色々見て回ってほしい。
なお、吉田氏によれば「いきなりこの2エリアを公開してしまうのかと思われそうだが、他のエリアはもっとネタバレに関わってくる」とのこと。ハイデリン・ゾディアーク編と謳われている「暁月のフィナーレ」だが、帝国との戦い、そしてハイデリンにまつわる物語がどのように展開していくのか、気になるところだ。
まだまだ進化する「FFXIV」を感じられた
以下は、エリアを周りながら感じた細かい点を並べていこう。
今回、3つのエリアを回ってまず感じたのは、「スクリーンショット映えスポットが非常に多い」という点だ。「そんなこと?」と思うなかれ。とにかく、色んなところに椅子があったり、前述の教室や列車のような場所を含め、シチュエーション、レイアウトなどに非常にこだわりを感じる。
プレーヤーが「○○風」といったハウジングを公開していても、どうしても他人の家に入るのは抵抗がある、というプレーヤーや、わざわざワールド間テレポをしてまで行くのは面倒だというプレーヤーもいただろう。しかしエリアとしてこのようなシチュエーションを用意してもらうことで、より多くのユーザーがそのシチュエーションを活かして、自分なりの楽しみ方を広げることが出来る。そして何よりも、そのシチュエーションがいかにも用意してやったという恩着せがましいものを感じるのではなく、あくまで今回追加されたエリアに自然と溶け込むように存在していることが、ひとりのプレーヤーとして本当に嬉しく思った。
もう一点、細かいところではあるが、エリア外の作り込みも非常に細やかになった。これまでいわゆるエリア外は海だったり雲海だったり、あまり興味をそそられるものが置かれていないことが多かったが、本作では「おや?」と思って向かおうとした場所が実はエリア外だった、ということが何回もあった。
また、エリアレポートとは直接関係しないのだが、探索途中に気が付いた点として一点挙げておきたいのが、先日のPLLで既に報じられている暗黒騎士のソルトアース。アクション内容の変化に伴い、ソルトアースのモーションが大きく変更となる。他のジョブにこのようなモーションの変更は予定されていない(アクションごと削除されるものは、もちろん消滅する)、現在のソルトアースのモーションは6.0の配信と共にお別れになる。スクリーンショットでソルトアースのモーションを多用していた筆者には本当に残念なお知らせではあるが、これまでソルトアースのモーションにあまり注意してこなかったプレーヤーも、今のうちに撮り納めをしておいてほしい。
以上で、新エリアレポートはおしまいだ。今回紹介した画像の中には、「これはハウジング用の調度品として追加されそう」というものも多々ある。6.1からはイシュガルドの新居住区も開放予定とのこと。より一層、様々な遊び方が広がりそうだと感じた、新エリア探索だった。
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