【特集】
「FFXIV: 暁月のフィナーレ」新ID試遊レポート
「終末の塔」を彷彿させる「異形楼閣 ゾットの塔」をフェイスと共に攻略してみた
2021年10月13日 21:00
- 【ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ】
- 11月23日発売
- 価格:
- 4,620円(通常版)
- 6,600円(コレクターズエディション)
スクウェア・エニックスは、11月19日からアーリーアクセスがスタートする「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のメディアツアーを開催した。このレポートでは「暁月のフィナーレ」のレベル81のダンジョン「異形楼閣 ゾットの塔」のインプレッションをお届けしたい。
なお、今回試遊したのは9月19日のバージョンであり、最終調整前のものになるため、リリース時には大きく変更される可能性があるので、それを了承したうえで「暁月のフィナーレ」での自キャラの立ち回りを考える参考にして欲しい。
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レベル81のダンジョン「異形楼閣 ゾットの塔」をフェイスと攻略
今回の試遊では、レベル81で訪れることになる「異形楼閣 ゾットの塔」というダンジョンが開放されており、デノミネーションが行われた状態で、新IDの手触りなどを楽しむことが出来た。
今回は「異形楼閣 ゾットの塔」をフェイスを使って1人で攻略した。もはや説明不要とは思うが、フェイスは「漆黒のヴィランズ」から搭載されたシステムで、NPCがメインストーリーに登場するダンジョンに同行してくれるシステム。NPCたちには独自AIとアクションが設定されており、プレーヤーとNPC3人でタンク1、ヒーラー1、DPS2のパーティを組んでダンジョンを攻略することができる。
ダンジョンがある場所は、サベネア島の一画。突入時にメニューからコンテンツファインダーではなくフェイスを選ぶと専用のUIが表示されるので、まずはそこで同行するキャラクターを選択する。
連れていくことができたのは、サンクレッド(ガンブレイカー)、アルフィノ(賢者)、アリゼー(赤魔道士)、エスティニアン(竜騎士)の4人。筆者のメインジョブはガンブレイカーのため、必然的に残りの3名はアルフィノ、アリゼー、エスティニアンとなる。なお、突入レベルは「IL500~」となっている。レベル81ダンジョンなので「暁月のフィナーレ」の開始条件とは異なると思うが、ひとつの目安にしてほしい。
フェイスは自分のジョブに応じたポジションでプレーヤーに追随するため、今回はタンクの筆者が先導する形となった。
レベル81ダンジョンということで、アクションなどはレベル80の現在とほぼ変わっていない。だが、ガンブレイカーはビートファング→サベッジクロウ→ウィケッドタロンがこれまで別のアクションとしてHB(XHB)に登録しなければならなかったが、この3つのアクションがひとつにまとめられており、コンティニュエーションを含めて2つのアクションで収まるように変わっていた。長い間使い慣れたビートファングコンボをつい押してしまいそうになる、というところで若干の戸惑いはあったが、慣れれば2つのボタンを行き来するだけとなるので、操作は楽になるだろう。
なお、このIDはフェイスとして着いてきれくれるのは前述の4名だが、ヤ・シュトラ、ウリエンジェ、グ・ラハ・ティア、クルルと暁の血盟のメンバー全員が突入しているようだ。なので、途中までは全員の会話が行き交い、かなり派手な展開となっている。
メーガス三姉妹がプレイヤーを待ち受ける
ゾットの塔といえば、「FINAL FANTASY IV」に登場するダンジョンで、中ボスにメーガス三姉妹が待ち受けているエリアなのだが、今回のIDではメーガス三姉妹と順々に戦っていくこととなる。
最初に待ち受けているボスは、メーガス三姉妹のひとり「ラグ」。範囲の大きな詠唱魔法を多用してくるボスだが、ギミックとしてはあまり難しくない。フェイス攻略の欠点として、フェイスのAIが優秀すぎてフェイスの後ろをついていけばギミックが回避できてしまう点が挙げられるが、ラグは典型的な”フェイスの後をついていけばほぼなんとなくクリアできる”ボスだろう。ただ、AoEがほぼフィールド全体を覆うようなギミックもあるため、タンクは慣れるまでボスを置く位置に苦労しそうだ。
2ボス目は「ドグ」。フェイスにエスティニアンを連れていると槍遣いへの執着が面倒くさい――否、激しいので、メインジョブがDPSの人も一度エスティニアンを連れて行ってみてほしい。
ドグは時空魔法を多く使うようで、「マヌシャ・ストップ」など、喰らうと一定時間行動不能になるギミックが多いようだ。回避できるものと回避できないものがあるように見受けられる。「マヌシャ・バーサク」も喰らうと一定時間行動不能になり、その後追撃のように発生するAoEを喰らってしまう模様。
他にも全員の姿がドグになり、周囲に大量のドグが出現するようなギミックも。ただ、最初に遭遇した時こそ戸惑うものの、ギミックとしてはあまり難しくないので、歴戦の光の戦士であれば1~2回受ければ見破れる程度のものだろう。
そしてゾットの塔の最上階でプレーヤーを待ち受けるのは、「マグ」。エスティニアンが「3人揃って出てくれば早いものを」と、フラグを思い切り立てている通り、メーガス三姉妹はそもそも3人そろって登場するボス。途中からはラグとドグも現れ、3体を相手に戦うこととなる。
三姉妹は基本的に定位置から動かないため、3体まとめて攻撃することは出来ない。後から現れたラグとドグの敵視はあえて取りにいかず放置していたのだが、前の戦闘からのヘイトをそのまま維持しているのか、或いはマグへのヘイトがそのままラグとドグにも適用されるのかは不明なものの、ヘイトは全く問題なく維持できていたので、とりあえずマグを攻撃しておけば良さそうだ。
また、三姉妹のバトルは広範囲に及ぶAoEが非常に多い。いっぺんに避ける、避ける、避ける、散開、のような動きが来るので、慣れるまではいくつかデバフをため込んでしまうだろう。
なんとなくマグから倒してしまったものの、マグを倒したあとのラグとドグは一瞬で倒し終わってしまったので、もしかしたらラグとドグを先に倒したほうが良いのかもしれない。(マグを倒すまで倒せない可能性もある)
レベル81のダンジョンとあって、まだまだ序盤の小手調べ的なところもあり、幸い一度も死ぬことなくクリアすることが出来た。とりあえずAoEの1枚くらいは踏む覚悟で(ヒーラーさん、ごめんなさい)、まずは「暁月のフィナーレ」からアクションが変わった点や新たなジョブのアクションなどを色々確認して、手触りの変化を感じてみると良いだろう。
また、今回のボスバトルBGMも非常にアツイ! SEの音もバトルを盛り上げてくれる大事な要素だが、最初だけはSEを少し控えめにして、BGMをしっかりと楽しんではいかがだろうか。ゾットの塔のBGMはもちろん「FFIV」のゾットの塔のアレンジなので、こちらも楽しみにしてほしい。
不気味な景色が続く、ゾットの塔
ゾットの塔の内部は、まるで臓器を彷彿させるような不気味な色合いをしている。骨のような形をした柱に繋がる多数のパイプは、さしずめ血管だろうか。塔に入ってしばらくは、内部の薄暗い雰囲気が続くダンジョンだ。
頂上が近くなるとようやく外に出られるのだが、目の前には謎の強い光を発する機械が。この機械はまるで巨大な生命維持装置のようであり、心臓のようにも見える。そして機械の遥か上空には、剣のような杭のようなクリスタルのような、謎の発光物があった。
残念ながら今回の試遊はカットシーンが全てカットされているため、何が起こってどういう状況でゾットの塔に入るのかは、フェイスが口にするセリフくらいからしか推測できないのだが、気になるのはIDに突入してすぐのセリフ。
クルル「ニッダーナさんが、そこの壁に……」
ウリエンジェ「強制召喚が始まったようです」
クルル「人の姿に動物の仮面……マヌシャ神群の神々だわ!」
ヤ・シュトラ「アルカソーダラたちの命は、私たちがもたせてみせる!」
これらのセリフや内部のデザインからも、ゾットの塔は5.5のメインストーリーで語られた、終末の塔と同じような建造物だと思われる。終末の塔ではアマルジャ族が埋められていたが、ゾットの塔ではきっとマタンガ(アルカソーダラ族)が埋められているのだと推察できる。
なお、筆者はマヌシャ神群という言葉には聞き覚えがないのだが、サンスクリット語には、人間に相当するマヌシャという言葉がある。人間に相当するとは言え、マヌシャという単語には更に違うニュアンスを含むという解釈もあるため、今後戦う新たな蛮神……ということも有り得るかもしれない。
バトルにおけるデノミネーションについて
そろそろ気になる、デノミネーションについて触れておこう。多くのユーザーが気になるのは、どの程度の数値になっているのかというところだろう。
まず、5.5時代にはHPが20万を超えていた筆者(ジョブはタンク)だったが、HPはレベル82シンクで約5万ほどだった。最初に20万を23457890¥超えた時は「ついに20万……」というような感慨もあったため一気に1/4になって寂しさも覚えたが、更に10年遊んでいるうちに再び「おお……再びの20万……」みたいな日が訪れるのかもしれない。また、敵に与えているダメージも確かにかなりコンパクトな数値になっている。
だが、IDをクリアするまでの速度感は、これまでの8年間で感じてきたものとほぼ変わらない。まだデノミネーションによる数値は調整中とのことだが、むしろ「フェイスを使うと攻略には若干時間がかかる」という印象よりも、今回のフェイスはこれまでよりかなり強くなっているような印象も受けた。(だが、ここもまだ調整が入る可能性が高いため、製品版でどうなるかは不明)
DPSの場合、まずは慣れたスキル回しでプレイしてみると良いだろう。そして数値よりも、敵のHPバーの減る速度を見ていれば、これまでとなんら変わらないのがわかるはずだ。ヒーラーの場合は新たな数値の感覚が掴めるまで、ヒールを厚めにしておけば良い。数値が全体的にコンパクト化している以外は特に変わらないため、個人的な感覚としてはMP最大値が1万に固定化された時よりも、ほぼ何も考えずにそのままプレイできた。(今回はガンブレイカーを使用しているが、筆者のメインジョブはどちらかというと暗黒騎士と白魔道士なので、MP最大値が1万になった時のほうが苦労した)
デノミネーションを色々と不安に思う人もいるかもしれないが、違和感はゼロと言っても良いので、安心して「暁月のフィナーレ」のバトルを楽しんでほしい。
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