【特集】

「FFXIV: 暁月のフィナーレ」ジョブレポート「タンク編」

4タンク全てがMT・STどちらも可能なら戦国時代に突入

【ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ】

11月23日発売

価格:
4,620円(通常版)
6,600円(コレクターズエディション)

 スクウェア・エニックスは、9月19日と21日に本社で「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のメディアツアーを開催した。このレポートでは主に、タンクの新スキルについて紹介したい。

 なお、このバージョンは最終調整前のものであり、リリース時には今回紹介した内容から大きく変更される可能性があることを注記しておく。

【「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」メディアツアーレポート目次】

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「FFXIV: 暁月のフィナーレ」ジョブレポート「タンク編」
4タンク全てがMT・STどちらも可能なら戦国時代に突入

「FFXIV: 暁月のフィナーレ」ジョブレポート「近接DPS編」
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「FFXIV: 暁月のフィナーレ」ジョブレポート「遠隔DPS編」
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「FFXIV: 暁月のフィナーレ」ジョブレポート「ヒーラー編」
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【吉田直樹氏インタビュー】
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ナイト:ワンボタンで使える追加攻撃が多数登場

【ナイト】

 ナイトは今回固有スキルに大きな見直しはなく、追加攻撃や上位技能への置き換えがメインとなっている。レベル82で習得する「ホーリー・シェルトロン」は、一定時間、受ける攻撃を必ずブロックする。従来の「シェルトロン」と効果は同じだが、効果時間が2秒増えて8秒になっている。

 また発動することで、2つの追加効果が付いてくる。1つめの「ナイトの堅守」は、4秒間自分の被ダメージを15%軽減する。「ナイトの加護」は12秒間、自分のHPを継続回復するというもの。似たような追加効効果は「インターベンション」でも付くようになる。これはプロデューサーレターLIVEで吉田氏が語っていた、使用するタイミングによって強さに違いを出すためのもので、極めて短い効果時間を有効に使うリテラシーが求められる。

 レベル86で習得する「エクスピアシオン」は、「スピリッツウイズイン」の上位アクション。対象とその周囲の敵に範囲物理攻撃を行うもので、2体目以降の対象への威力は50%減少する。自身のMPを回復する追加効果もある。

 レベル90で習得する、今回の目玉技能は「コンフィテオル」に続く3連コンボ技。いずれも「コンフィテオル」のアイコンがさし変わる形なので、連打していればコンボになる。

 「ブレード・オブ・フェイス」、「ブレード・オブ・トゥルース」は対象とその周囲の敵に対する無属性範囲魔法攻撃。追加効果として、自身のMPを回復する。3段目の「ブレード・オブ・ヴァラー」は、MPの回復に加えて、敵への継続ダメージも追加する。ただし、ゴアブレードの継続ダメージと重ねて付与できないので、ゴアコンボを減らしてこちらで対応するような新しいスキル回しが必要になりそうだ。

 また、レベル84で習得する「神聖魔法マスタリーII」では、「ホーリースピリット」と「ホーリーサークル」にHP回復効果が付くようになる。さらに、レベル88の「ディヴァインヴェール効果アップ」では、「ディヴァインヴェールのバリア効果が付与される時に対象のHPを回復するようになる。

 ナイトは攻撃の手数が増えつつも、複雑になりすぎない調整になっている。さらにMPやHPの回復手段が増えたことで、これまで以上に死ににくい堅い盾になっているのではないだろうか。

【ナイトジョブアクション】
【新アクション】

戦士:「原初の解放」が3スタック30秒の技に変更

【戦士】

 今回、タンク全体に単体と範囲のダメージ軽減バフが追加されたことで、すべてのタンクがMT、STの両方に対応できるようになった。タンクはそれ以外の調整は全体的に正統進化で、ガラリと変化したジョブはない。

 戦士も既存のアクションへの調整は最低限のマイナーアップデートとなっている。「エクリブリウム」にはHPの継続回復効果が、「シェイクオフ」には範囲回復の効果が追加されている。「フェルクリーヴ」の連射に使っていた「原初の解放」は、リキャストが60秒に短縮される代わりに3スタックのバフになった。「原初の猛り」は他のタンクと同じく、ごく短時間の追加効果が加わりプレーヤースキルを試される技になった。

 レベル82の新アビリティ「原初の血気」は自身の被ダメージを10%軽減しつつ、自身のウェポンスキルが敵に命中したときにHPを回復する追加効果、さらに自分に対してダメージを防ぐバリアを張る。「原初の血気」と「原初の猛り」はリキャストタイマーを共有しているので、片方は自分がMTの時、もう片方は自分がSTの時といった使い分けをすることになる。

 レベル86のアビリティ「オロジェネシス」は、自分を中心にした範囲攻撃。りレベル90の技「プライマルレンド」は、「原初の解放」後に使用可能になる、対象にとびかかりつつ周囲の敵にも攻撃を加える範囲攻撃。見ていて楽しい豪快な技だ。

【戦士ジョブアクション】
【新アクション】

暗黒騎士:「ソルトアース」の発生場所が変化し追加攻撃が登場

【暗黒騎士】

 「漆黒」で技能が再構成された暗黒騎士は、「暁月」ではそのまま正統進化を遂げている。レベル82の新アビリティ「オブレーション」は、自身またはパーティメンバー1人を対象とする被ダメージ軽減技。ブラックナイトと違い、MP消費を気にせず使える便利な技だ。

 レベル84では、「アンメンド」発動で「プランジカット」のリキャストタイムが5秒解消されるようになる。レベル86の「ソルト・アンド・ダーク」は「ソルトアース」を設置している時、その範囲内にいる敵を対象に発動する無属性魔法攻撃。

 レベル90の「シャドウブリンガー」は、2チャージが可能な無属性前方直線範囲魔法攻撃。英雄の影身も少し威力の低い「シャドウブリンガー」を使ってくれる。「ソルトアース」が自身の足元からの技に変更になったため、長年使ってきた「ソルトアース」自動発生マクロがお役御免になりそうな以外は、操作感にも大きな変更はなさそうだ。

【暗黒騎士ジョブアクション】
【新アクション】

ガンブレイカー:アイコンが切り替え式になり使いやすくなった

【ガンブレイカー】

 ガンブレイカーはチャージできるソイルの量が3つになり、基本的なスキル回しはそのままに、アイコンが切り返しになって使いやすくなっている。「ウィケッドタロン」、「サベッジクロウ」は「ビートファング」のアイコン切り替えで表示されるようになるので、「コンティニュエーション」との連携が少ないボタンで可能になる。

 レベル82で取得できる「ハード・オブ・コランダム」は、「ハード・オブ・ストーン」の上位技能。追加効果として4秒間対象の被ダメージを15%軽減する「クラリティー・オブ・コランダム」と、HPが50%を下回るか10秒間すぎると回復効果が発動する「カタルシス・オブ・コランダム」が付与されるので、ナイトの「ホーリー・シェルトロン」同様に発動するタイミングが重要になる。

 レベル86の「ハイパーヴェロシティ」は、「バーストストライク」から派生する「コンティニュエーション」の置き換え攻撃。レベル90の「ダブルダウン」はソイルを2つ消費して発動する強力な範囲攻撃。

 タンクは、シビアなタイミングを要求される防御バフの追加効果登場によって、高難度コンテンツでは今まで以上に体感の固さに差が出そうだ。今回、ヒーラー以外のジョブにも回復能力を持つアクションが追加されており、今まで以上にパーティの連携が重要さを増しそうだ。

【ガンブレイカージョブアクション】
【新アクション】