レビュー

「スカル アンド ボーンズ」OBTレビュー

冒険の舞台は大海原。船での移動は結構忙しい

 本作は海洋が舞台なので、移動は当然船による航海ということになる。船は種類によって種類によって2~3段階にスピードが調整できる。

 1段階目はメインの帆をたたんだ状態のスロー移動、港や狭い川での移動や、戦闘中の急なターンの時に使う。2段階目は帆をすべて張った通常スピード、3段階目は風に乗ったダッシュ移動だ。3段階目の移動は非常に高速だがスタミナを消費する。

 長距離を移動するときには、スタミナが増える食事や、スタミナの消費効率が上がる食事などを使う。どんな長距離航路でも、今のところ自動移動はないので自分で舵を取りつつの航海だ。

海図を見ながら航海する
航海中に視点を変えると、隣にいるペットの仕草や甲板の様子を間近に見ることができる

 何もすることがなく画面を見ているだけという時間もあるにはあるが、海上に浮かんでいる資源を回収したり、難破船から修理材や銀貨を回収したりと、遭難している船を助けたりと意外と忙しい。視点を船上に変更して、船員たちの働きぶりやペットのかわいい仕草を楽しんでもいい。なにより、リアルに描写された海と海原の風景は飽きることのない美しさだ。

美しい風景とリアルな波の表現はずっと見飽きない

 一応海賊なので、金を稼ぐために行きずりの商船を襲うこともある。望遠鏡を使って海上の船を調べると、何を積んでいるのかが見える。本作ではPvPも可能なので、プレイヤーの船の情報や報酬も見ることができる。ただ、PvPは設定で許可しているプレイヤー同士でしか発生しないので、無差別に襲われるというわけではないので安心して欲しい。

あちこちにある難破船では航海用のアイテムやシルバーが手に入る

 海上ではイルカが船の周りをジャンプしたり、クジラが間近でブリーチングしたりする。陸地が近ければ、水鳥が船の水先案内をしてくれたり、川を行き来するときにはフラミンゴの群れやカバ、ワニにも遭遇する。小型船では、槍を片手にサメやカバと戦うこともできる。時には嵐に巻き込まれることもある。

サメとの闘いは小型船ならではの死闘

 嵐の中では、映画「パーフェクト ストーム」もかくやという船の何倍もあるような高波に襲われる。壁のようにせりあがってくる波を見上げつつ、「しがみつく」を使ってダメージを軽減するのだが、こちらがコントローラーにしがみつきたいほどの大迫力で、しかも9割ほどのHPを削られ、本当に命からがら逃げだしたのだった。

荒波発生。うず高い波に襲われて絶望を感じる
HPが満タンだったのでギリギリ生き残れた

宝の地図、探検、輪陀、交易などサブ要素も多彩

 本作の冒険は大半が海洋で進行するが、陸上での探索もある。マップにはいくつか上陸できる拠点がある。砦や港だけではなく、遺跡や洞窟、地下牢もある。これらの場所はメインストーリーで訪れるのはもちろん、宝の地図を持って宝探しに訪れることもある。宝の地図には宝のある場所と、目印が書いてあるのでそれをヒントに探し出す。

宝の地図
宝物を発見

 デイリークエストでは密輸品を運んで利益を得ることができる。ほかに「舵輪」という密輸組織に関わるコンテンツもある。舵輪では各地にいる連絡員がデイリーで素材を売りに出す。初回はサトウキビで、これを購入して密造ラム酒を作り、注文先に配達する。この配達にはファストトラベルを使うことができないうえに、品物を奪おうと流れ者が襲ってくることがある。応戦するか逃げるかして、商品を無事届けることができれば金を稼ぐことができる。

サント・アンにある舵輪の隠れ家
サント・アンの工場ではラム酒を密造することができる

 もう少しまっとうな交易も可能だ。船の積み荷には、航海に使う砲弾や食料、船を作る材料になる素材のほかに、交易専用のアイテムがある。例えばクローブなどのスパイス、宝石、象牙、エールやピストルなどだ。今回の舞台であるインド洋には、海賊のたちのほかに、フランスのコンパニー・ロワイヤル、海洋民族のファラ氏族と海の民、アフリカのングワナ同盟など複数の勢力が点在している。

あちこちの勢力と取引できる
値段の動向は緑と赤の矢印で表示される

 ある勢力で手に入れたものが、別の勢力では高く売れたり安く売れたりと値段が変わる。今、どこの地域で何の需要が高いのかはマップで確認することができるので、それを参考に稼ぐ。交易や密貿易の契約(クエスト)でも儲けることができる。メインストーリーでいろいろとお使いを頼まれるが、この目標アイテムは敵の船を襲撃して手に入れる以外に、敵の拠点から普通に購入することもできる。