レビュー

「GRANBLUE FANTASY: Relink」レビュー

キャラゲーの秀逸作! どんどんハマる、プレイ設計が光るアクションRPGに

【GRANBLUE FANTASY: Relink】

2月1日 発売予定

価格:
8,778円(通常版)
14,300円(デラックスエディション)
27,500円(コレクターズエディション)

 ついに2月1日に発売されたCygamesのプレイステーション 5/4/PC(Steam)用アクションRPG「GRANBLUE FANTASY: Relink(グランブルーファンタジー リリンク)」(以下、リリンク)。本作は、スマートフォンとWEBブラウザ向けにサービスが提供されているファンタジーRPG「グランブルーファンタジー」の世界観を受け継ぎつつも、独自のストーリーとゲームシステムで展開するタイトルとなっている。

 「グランブルーファンタジー」シリーズ自体はまもなく10周年を迎える長く続く作品だが、本作ではシリーズのファンでも、今回新たに手にする人でも誰でも楽しめるところがポイント。むしろこの作品をきっかけに、「グランブルーファンタジー」の世界自体にも興味を持つことになるような作りになっている。

 1月12日には体験版が配信されたが、今回はメインストーリーをひと通りプレイすることができたので、そこからわかったゲーム特徴や魅力についてご紹介していきたいと思う。

【GRANBLUE FANTASY: Relink - ファイナルトレーラー】

メインストーリーからグラデーションするプレイ設計

 本作のメインストーリーは、「リリンク」オリジナルの場所「ゼーガ・グランデ空域」が舞台となっている。騎空艇「グランサイファー」に乗り、順調に空を進んでいるかに思えた主人公たちだったが、そこで仲間の「ルリア」が召喚した星晶獣「バハムート」がまるで何かに操られるかのように暴走し、グランサイファーは不時着を余儀なくされてしまう。

 バハムートに一体何が起こったのか。「ゼーガ・グランデ空域」では何が起きているのか。他に様々な事件が連続的に起き続け、ゲームの世界観の中に引きずり込まれるような展開が待ち受けている。

登場するキャラクターたちはいずれも個性豊かだ
なぜかバハムートが暴走! これをきっかけに物語が動き出す

 ストーリーだけでも100時間以上遊べるゲームというのはいろいろとあるが、この「リリンク」はそうしたタイトルとはひと味違ったゲーム構成が採用されている。開発者によると、プレイヤーが最初に遊ぶことになる「メインストーリー」の想定プレイ時間は20時間ほどのボリュームという。実際にクリアまでプレイしてみると、細かいクエストをいくつか挑戦しても概ね12時間ほどでクリアできた。

 それはちょっと少なすぎるんじゃない? と思われるかもしれないが、これがなかなか絶妙なバランスとなっている。というのも、ストーリーには続きがあるから。比較的短い時間で一区切りが付きつつ、いくつか残る気になる内容は「追加ストーリー&クエスト」で体験していくことができる。

 この「追加ストーリー&クエスト」は、「クエスト」を受注するという形で進められるもので、ストーリーの続きでありながら、その先の、さらに強い敵と戦ってゲームをやり込んでいく戦闘クエストの前段階にもなっている。ストーリー体験から段々と、奥深いキャラクター育成にグラデーションしていくような構成、と言える。

 ちなみに、「追加ストーリー&クエスト」の想定プレイ時間は20時間ほど。この「追加ストーリー&クエスト」をすべてクリアすると、物語は一件落着となる。しかしながら、そこに至るまでに育ててきたキャラクターたちをさらに育てて使い込む、という楽しみは残る。その後は強敵たちが待つクエストを繰り返し、どんどん高みに登っていくという新たなステージに突入していくのである。

 こうしたクエストは本作において「エンドコンテンツ」と呼ばれている。本編よりもさらに多様で強力なモンスターが登場し、もっと極まれば連携必須、役割分担必須の戦闘が待ち受けている。そういう意味でも、キャラクターをどう成長させるかの楽しみはむしろストーリー終了後に広がっていく。

 そして、これらすべてのコンテンツをとことん楽しもうとすると、ゆうに100時間は超えてしまう作りだ。メインストーリーはメインストーリーならではの演出やギミックが満載で楽しめるし、そこで得た知識やプレイ経験でゲームがさらに広がっていく。時間のゆるす限り、思わずどんどんと進めてしまうだろう。

仲間のルリアをさらい、プレイヤーの前に立ちはだかる強敵。はたして彼らの狙いは!?

魅力あるキャラクターが大勢いるという悩ましさ

 そして、本作最大の魅力と言えるのがバラエティに富んだキャラクターたちだ。最初は主人公のほか、騎士のカタリナ、グランサイファーを操縦するラカム、魔導士のイオ、傭兵のオイゲン、謎の美女のロゼッタを使用できるが、プレイを進めると徐々に仲間を増やすことが可能だ。

 仲間を増やすことができるのが、プレイを進めるとときおり手に入る「キャラクター解放チケット」というアイテム。こちらをよろず屋のシェロカルテに渡すことで、新たなキャラクターを解放できる。

「キャラクター解放チケット」をもらったら、よろず屋シェロのところに行ってみよう

 ただし最初の1枚は、12人の中から1人を選ぶことになるので、かなり迷うことになるだろう。戦力重視か、あるいは見た目重視か、どの基準でキャラクターを追加していくかはプレイヤーの判断次第である。

 たとえば筆者の場合は女性キャラクターの見た目にも惹かれたのだが、最初に追加キャラクターとして選んだのはヴェインだった。メインで使用していた主人公キャラクターの立ち回りは、どちらかというと後ろに構えながら戦闘するスタイルでプレイしていたため、パーティの盾役となるキャラクターが欲しいと考えたからだ。

 このヴェインは、敵の攻撃に合わせてタイミングよく攻撃することで、ガードしながら攻撃することができるというサポートアビリティを持っている。また、自分のまわりに無敵効果のエリアを出現させるランパートと呼ばれるアビリティを使うことができ、攻守共に優れているところが特徴だ。

いわゆるタンク的な役割を果たしてくれそうなヴェインを選んだ

 しかし、それだけでは少し華がないということで、その後フェリとカリオストロも追加している。フェリは戦闘中にペットを呼び出して戦うスタイルなのだが、激しく動き回るような敵にも有効だと考えたからだ。フェリが呼び出すペットは共に戦うだけではなく、その数に合わせて攻撃のダメージも上昇していくという特徴も持っている。

 また、カリオストロは空の世界の錬金術の開祖というユニークな設定だが、こちらはコンボ攻撃に合わせて様々な武器を錬成して攻撃することができる。手数も多く、育てていくことでダメージディラーとして活躍してくれそうなイメージであったため選んでいる。

フェリはペットを数匹呼び出して攻撃することができる
カリオストロはコンボ攻撃によって異なる武器を錬成して戦っていくことができる

 「キャラクター解放チケット」を入手するまでは新たなキャラクターは手に入らないが、最初からいるキャラクターたちもなかなか個性豊かだ。騎士であるカタリナは、剣技と魔法剣を使いこなすことから、前線を張って戦えるキャラクターである。自分で敵をどんどん敵をなぎ倒していきたい人など、アクションに自身があるならばオススメだ。

 一方、どうちらかというと遠方からの援護が得意なのはイオとオイゲン、ラカムの3名だ。イオは魔法で攻撃を与えることができるほか、回復魔法で味方を癒やしてくれる。オイゲンとラカムはふたりとも剣ではなく銃で戦うタイプであるため、遠方からの攻撃や上空にいる敵と対峙するときもかなり活躍してくれそうだ。

 そうした中で、すこしだけ毛色が異なるタイプがロゼッタである。彼女は星晶獣ローズクイーンの化身ということもあり、周囲に薔薇を咲かせてダメージを与えるなど、フィールドを活かしたテクニカルなバトルを展開していくことができるのが特徴だ。

薔薇を地面に配置して戦うという、ユニークな戦闘方法が特徴のロゼッタ

 改めてになるが、「リリンク」に登場するキャラクターはいずれも魅力的な人物が多い。3Dで作られていながら、2Dの絵で描かれたような繊細さがとても目を惹く。戦闘とは直接関係ないことだが、そうしたキャラクターたちをもっとじっくりと眺めるためのモードも本作には用意されている。

 メニューの「ルリアノート」から図鑑を選び、その中のキャラクターで各キャラクターのイラストを見ることが可能だ。こちらは2Dの全身イラストだけではなく、自由に角度を変えてみることができる3Dモデル表示も用意されている。いつでも好きな時に、好きなだけお好みのキャラクターを眺めていることができるため、ちょっとしたデジタルフィギュアを手に入れたようなお得感がある。

こちらは2Dの全身イラスト表示。絵の切り替えや、サイズも自由に変更できる
3Dモデルも自由自在に角度やサイズを変えることが可能だ

息を合わせることを意識させる戦闘システム

 本作はアクションRPGということで、こうしたキャラクターたちをシンプルながら幅広く楽しめる戦闘システムもポイントだろう。

 今回はPS5版でプレイしているのだが、そちらを例にあげると、基本的に攻撃に使うボタンは□ボタンと△ボタンである。通常の攻撃は□ボタンで行い、その派生攻撃などを△ボタンで行うというシンプルなものだ。そのため、あまり難しいことは考えずにこのふたつのボタンを押しているだけでもある程度敵にダメージを与えていくことができるようになっている。

基本的には□ボタンと△ボタンで敵を攻撃していく

 また通常攻撃とは別に、それぞれのキャラクターごとに異なるアビリティを使用することができる。アビリティは後ほど紹介するキャラクターの育成要素で、新たなものを入手して入れ替えていくことが可能だ。○×△□の各ボタンに最大4つまでセットしておくことができるので、戦闘中に随時使っていきたい技である。

主人公のアビリティのひとつである「レギンレイブII」を放ったところ

 バトルにはメンバーを最大4人まで編成することができる。「メインストーリー」のゲーム序盤は主人公キャラクターがプレイアブルキャラクターに固定されているが、途中からは自由に変更可能。プレイアブルなキャラクター以外はAIが自動で操作してくれるといった仕組みだ。サポートしてくれる仲間はかなり賢く、たとえばボス戦などでプレイヤーが倒れてしまったときなども、わざわざ遠くから駆けつけて起こしに来てくれる。旅のお供としては、これ以上にない心強さである。

 このパーティ編成だが、それぞれが持っているアビリティや攻撃方法はいずれもユニークなものばかりであるため、どんなメンバーを選べば強力な敵に勝つことができるのか考えながら選んでいくところも、本作の魅力といえるだろう。なかなか勝てないときや、もっと効率よく敵を倒していきたいと思ったときなどに、一度パーティの編成を見直してみることをオススメする。

パーティ編成で一番左端に設定したキャラクターがプレイアブルになる。メインストーリー序盤では主人公に固定されている

 どうしてもわちゃわちゃとした戦闘になってしまいがちなためついつい見落としてしまいがちになるのが、「リンクアタック」の表示だ。これが表示されている間にボタンを押すことで、仲間と連携攻撃ができる「リンクアタック」が行える。

リンクアタックができるときは、このように画面上にもわかりやすく表示される

 もうひとつ、仲間と協力してダメージを与えることができるのが「チェインバースト」だ。それぞれのキャラクターは必殺技のような奥義を持っており、各自のHPバーの下に奥義ゲージが表示されている。こちらはバトル中に貯まっていくのだが、100パーセントになったときに奥義を発動することができる。

名前の下の緑のゲージがHPで、その下が奥義ゲージだ。グラン(主人公)が100パーセントで発動可能な状態になっている
奥義が発動可能になると、画面下にボタンが表示される。PS5では、L3とR3を押し込むことで発動ができる

 この奥義をほかのパーティメンバーと合わせて発動していくことで、強力なダメージを敵に与えることができる「チェインバースト」が発生する。「チェインバースト」は最低はふたりでも発動するが、可能なら4人のタイミングを合わせてフルチェーンを狙いたいところだ。

 ちなみに、AIが操る仲間たちが奥義を発動するタイミングは、オートと温存のどちらかに切り替えることができる。だが、実際にプレイした感覚では、少なくとも「メインストーリー」に関してはオートに設定しておいても、プレイヤーが発動するタイミングに合わせてくれることがほとんどだった。

4人同時に奥義を発動すると、最も大きなダメージを与えることができるフルチェーンになる

ロケーション、ボス戦、戦闘体験はバラエティに富む

 ストーリーのみならず、戦闘の舞台となるロケーションも章ごとに全く異なる世界が体験できるようになっており、プレイヤーの冒険心を煽ってくれる。最初に登場するのは、RPGとしてはオーソドックスな森の中だったが、氷の世界や砂漠など全く異なる世界観もフィールドとして登場する。たとえば氷の世界では宝箱も氷の中に閉じ込められていたり、あるいは砂漠ならば砂丘を滑り落ちるように移動できるといった感じで、それぞれのロケーションごとに異なる要素やアクション、あるいはギミックなどが用意されているのである。

なんとも寒そうな氷の世界を探索!
一転して灼熱の砂漠では、砂丘を滑り降りるように移動することができる

 「グランブルーファンタジー」らしさというわけではないが、個人的に楽しめたポイントは、途中から仲間に加わることになったローランが、勝手にグランサイファーに取り付けたエーテル砲を使っての艦隊戦だ。船同士が攻撃し合うというのは、ある種のロマンを感じさせる。ほかにもいろいろとメカニカルな仕掛けなども登場するのだが、どんなものが待ち受けているのかに関しては実際にゲームをプレイして体験してみてほしい。

グランサイファーに取り付けられたエーテル砲を使って、攻撃をすることができる。通常砲はガトリングのように攻撃ができるが、連続で使い過ぎるとオーバーヒートしてしまう

 また、要所要所にはプレイヤーの前に立ちはだかるボスキャラが登場する。基本的にボスとの戦いでは、それまで倒してきたモンスターたちとは大きく異なり、攻撃力も体力も大きい。また、それぞれ特有の攻撃も仕掛けてくる。たとえば「星晶獣マナガルム」との戦いでは、敵の攻撃でできた氷の上を踏んでしまうと凍結して動けなくなってしまうといった感じだ。

氷の世界に登場するボスらしく、油断をすると凍らされてしまう星晶獣マナガルム

 それ以外にも、そもそもどうやって倒せばいいのか頭を悩ませるような敵も登場するなど、その種類も多種多様だ。そうした中で、特に驚かされたのが星晶獣エクスカリオンである。こちらはもはや星晶獣というよりも、見上げるような巨大ロボットとの戦いといっていいほど、スケール感で登場するのである。

 それを、フィールドに配置された砲台で攻撃していく。その後、エクスカリオンの後足元まで近づいていくのだが、あまりにもサイズが違いすぎてなかなかたどり着くことができない。それほど敵と主人公たちとの大きさの違いを感じさせられる戦いとなった。

あまりにもデカすぎて近づくのにも時間がかかる、星晶獣エクスカリオン。砲台でダメージを与えていこう

誰の何を優先するのか。再度楽しく悩める成長要素

 プレイを進めると強力なボスキャラが続々と登場するのだが、中にはなかなか勝てない相手が出てくる場合もある。そんなときは、いったん戦闘に参加しているキャラクターたちの能力や装備を見直すことが大切。それぞれのキャラクターの攻撃力やHP、耐性といったパラメーターは、キャラクター強化のスキルツリーを開放していくことで上げることができる。

 スキルツリーの解放に必要なポイントは、メインストーリーやクエストなどをこなしていくことで自然と貯まっていく。これらを使って、どんどん主人公や仲間たちをパワーアップしていくことができる。スキルツリーを解放していくと、新たなアビリティも手に入ることがある。

キャラクターの強化は、スキルツリーを解放していくシステムだ
キャラクターの強化で新たなアビリティを入手したら、随時既存のものと入れ替えていこう

 アビリティとは別にキャラクターを強化する要素として用意されているのが、装備品である武器だ。こちらは街にある鍛冶屋で、強化でレベルを上げたり上限の解放ができたりする。強化にはお金が掛かるが、足りないときはそれまでフィールドなどから手に入れてきたアイテムを鍛冶屋で売ることもできる。

 ただし、リソースはもちろん有限。なので、誰のどの部分から解放していくが本当に悩ましい。いずれにしてもキャラクターや武器の強化に共通して言えるのは、お気に入りのキャラクターだけではなくパーティのメンバーも一緒に強化していくことが、最終的な総合力に繋がるということ。その順番を考えるのも楽しみのひとつとなっている。

武器も忘れずに強化をしていこう

プレイが深まっていく「クエスト」「フェイトエピソード」

 そして、成長のための経験値や素材、アイテムを獲得できるのが「クエスト」。街にある「クエストカウンター」に行くことで、様々なタイプのクエストを受注することが可能だ。こちらはメインストーリーとは関係なく、好きなものを選んで挑戦することができる。

 一般的なクエストは「クエスト受注」から受けるのだが、「ボス討伐」、「エリア制覇」、「防衛バトル」、「連続バトル」、「サバイバル」といったカテゴリー別のほか、島や難易度といった区分けでも選べるようになっている。

クエストに挑戦したいときは「クエストカウンター」に足を運んでみよう
クエストは、目的別に好みのものを選ぶことができる
クエストが完了すると、最後にリザルトが表示される

 もうひとつユニークなクエストとして用意されているのが、「フェイトエピソード」だ。「フェイトエピソード」は1枚絵とテキストの読み上げで、各キャラクターの過去や隠された思いに触れていく内容となる。一部戦闘を含んだりもする。こちらも「クエストカウンター」で選べるものだ。

フェイトコンテンツも、次々新しいものが解放されていく

 「フェイトエピソード」で語られるストーリーは、それぞれのキャラクターを深掘りしていくような、興味深いものが多い。また、テキスト読み上げ自体も声優陣によるフルボイスとなっているため、ちょっとした朗読劇のような雰囲気を楽しむことができる。それに加えて、各エピソードを完了させることでキャラクター自体のステータスも上げることができるため、かなりお得なコンテンツとなっている。

読み物コンテンツとしても秀逸な出来映えだ

マルチプレイの楽しさ、そしてさらに待つエンドコンテンツ

 メインストーリーをクリアした後、編集部スタッフと一緒に本作のマルチプレイにも挑戦してみることにした。今回はPS5同士で行っている。ちなみに、マルチプレイにはPlayStation Plusに加入している必要がある。Steam版とのクロスプレイには対応していない。

 実際にマルチプレイをするときは、街の「クエストカウンター」に行って「オンラインでプレイ」を選択する。続いて、ルームの設定でマッチングの条件を設定していく。

 マルチプレイでのマッチングは招待から参加したメンバーに限定する「ローカル」と、自動的に他のプレーヤーとマッチングできる「ランダム」が設定可能。今回は発売前ということもあり、「ローカル」で進めていった。

ルーム設定をしたあとで「OK」を押すと、オンラインモードに切り替わる
オンラインモードに切り替わると、クエストカウンターのメニューも少し項目が増える
クローズドなパーティであるため、マッチング方式は「ローカル」を選択

 クエストが始まれば、あとは普段通りにプレイしていく。知り合い同士でボイスチャットなどをすれば、マルチプレイらしい連携なども可能だ。

 ちなみに今回はプレイヤーふたりでおこなったのだが、残りのキャラクターはホスト側のパーティで選んおいたキャラクターが自動で選択され、AIが操作してくれた。ちなみに、特に報酬に変化はないものの、あえてAIを含まない編成で挑戦することも可能だ。

 ただ、やはりボイスチャットでわいわい言いながらプレイすると、ひとりで遊ぶよりも楽しく感じる。クエストによっては短い時間でサクッと終わるものもあるので、報酬を得ながらどんどん遊んでいけるのも魅力となっていた。最終的には、マルチプレイでさらに強力な敵に挑んでいくようなプレイが想定されているかと思う。

テキストやスタンプでのコミュニケーションも可能
マルチプレイでのクエストは1ゲームあたりのプレイ時間も短いので、サクサクさ遊べるところも魅力だ

 一通りゲームの特徴についてご紹介してきたが、このさきにも「エンドコンテンツ」をはじめとした大量のやりこみ要素がプレイヤーを待っている。

 とりあえずメインクエストを終えた時点での感想としては、キャラクターの育成などまだまだ遊び尽くした感はなく、もっとプレイしたいというのが正直なところである。可能ならばすべてのキャラクターを極めていきたいところだが、そうした欲求を満たしてくれるのが「追加ストーリー&クエスト」や「エンドコンテンツ」ということなのであろう。

 Cygamesらしいビジュアルとキャラクター造形の作り込みをたっぷり感じられる作品となっているので、そろそろ新しいアクションRPGに挑戦してみたいなと思っている人や、「グランブルーファンタジー」という作品自体に興味があるという人は、ぜひとも本作にも触れてみてほしい。