レビュー
「スカル アンド ボーンズ」OBTレビュー
手に汗握る海戦が激アツ。17世紀、黄金時代の海賊となってインド洋に悪名をとどろかせろ!
2024年2月13日 13:47
- 【スカル アンド ボーンズ】
- 2024年2月16日 発売予定
- 価格:
- PS5:9,240円(パッケージ版、デジタル版)
- Xbox Series X|S:9,250円(デジタル版)
- PC:7,920円(デジタル版)
海賊が好き。もしくは暴力や裏切り、幾多の罠が待ち構える世界で、自分の才覚だけを頼りにスリリングな人生を送ることにロマンを感じている。または、永遠に海を彷徨う呪われた難破船や、深海に潜む太古のモンスターに会ってみたいと思っている人たち。おめでとう。そんな人をすべて満足させることができるゲームが、いよいよ発売されようとしている。
ユービーアイソフトは、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/PC用海賊アクションADV「スカル アンド ボーンズ」の2月16日発売に先駆けて、だれでも参加可能なオープンβテスト(OBT)を、2月8日11:00から2月12日8:00まで開催した。
「スカル アンド ボーンズ」は、17世紀のいわゆる海賊の黄金時代を舞台に、海賊となって船を強化しつつ冒険や略奪を行なうワイルドなオンラインゲーム。クロスプラットフォームに対応しており、機種をまたいで最大3人の友達とグループでプレイすることができる。
今回は、OBTに参加してがっつりプレイしてみたので、本作の魅力やプレイのインプレッションをお届けしたい。
17世紀のインド洋を舞台にした海賊ファンタジー
本作の舞台となるのは17世紀。ヨーロッパとインド・アジア、新大陸を結んだ航路を、多くの商戦や軍艦が行き交っていた時代だ。OBTではゲームのスタート地点である西インド洋周辺のマップをプレイすることができた。
インド、アフリカ、イギリス、フランスと実在する国の名前が多数出てくるが、マップの地域や文化は架空のものが使われている。現実の歴史に近いファンタジー世界といったところだ。
ゲームは、3カ月ごとのシーズン制で進行する。プレイヤーは「悪名」を高めることで海賊としてのランクを上げいき、「大海賊」の称号を目指す。シーズンの最後にはボスが用意されており、このボスとの戦闘がシーズンの山場となる。シーズンが終了するとランキングはリセットされ、新シーズンには新たな装備や船、報酬が追加されて新たなランキング競争が始まる。といってもシーズンごとに最初からやり直すというわけではなく、リセットされるのは称号のみで、例えばメインストーリーなどゲームの進行度は維持される。
作成できるキャラクターは白人、黒人、ラテン系、東洋系など。男女の見た目があるが、女性でもひげをつけることができたりと、ジェンダーの区切りはあいまいになっている。キャラクターの名前にはデフォルトではUbisoft ConnectアカウントのID名がそのまま使われるが、自分や周囲の名前を匿名にする配信者モードが用意されている。言語は日本語対応で、セリフもすべて日本語で吹き替えされている。航海中などには手下の船員がかなり音声のセリフで重要な情報をくれるので、これは大変ありがたい。
海賊の街サント・アンに流れ着いたプレイヤーは、ここで海賊として成長していく
プレイヤーはとある海賊船の船員だったが、この船の船長はどうも頼りにならず、結局船はフランス艦隊に敗れて沈没してしまう。板切れにしがみついてなんとか生還したプレイヤーは、他の生き残りの船員とともに、インド洋に浮かぶ赤の島にある海賊の拠点、サント・アンにたどり着く。
海賊の街、サント・アンは、多くの店や生産施設のある拠点都市。システムからのメール受け取りやクエストの受注などすべてがここに集約されている。波止場にたむろっている海賊たちは、みすぼらしい船でたどり着いたプレイヤーを港に流れ着いたゴミ扱いしてくる。ひどい。
だが、商店主のお願いを聞いたりしているうちに、次第に悪名が知られるようになっていく。本作では、「悪名」がプレイヤーのレベルに相当しており、一段階上がるごとに新たな称号が付与される。この称号はクエストの受注や、商品の売買、生産などあらゆる要素に関係しているので、悪名を高めていくことが重要だ。
名前が知られてくると、街の人たちの態度も変わってくる。波止場に降りると拍手と歓声で迎えてくれるようになり、素っ気なかった商店主たちも、「あんたの噂で持ち切りだよ」とか「子供が歌う歌にあんたの名前が入っていたよ」などと、プレイヤーに称賛を贈ってくれるようになる。
こういった、引っ越先が次第に第2の故郷になっていくような演出はとても好感が持てる。長くプレイするオンラインゲームにおいて、拠点への愛着はプレイを続けるうえで重要なポイントの1つだからだ。そしてついにはこの町を支配する大物海賊スカーロックから呼び出され、彼の仕事を任されることになる。
スカーロックは大物ではあるが、ニューヨークにいるチューリングという人物から仕事を請け負っており、チューリングの意向には逆らえない。さらにフランス艦隊のカラデックという強力なライバルと抗争の最中で、いつ会っても中間管理職の悲哀を感じさせる。
プレイヤーに対しては「相棒」と親しげに接してくるが、周囲からは抜け目のない危険な男だと思われており、正体が見えないところがある。序盤はこのスカーロックをめぐる物語として展開していき、OBTではこの物語に一応の区切りがつくところまでプレイすることができた。
船を作って自分らしさで装飾していく
船や装備などは、悪名ランクによって作れるものが制限される。より高いランクになるほど、強いものが作れるし選択肢が増えていく。ただ、悪名ランクは直接的な強さには関係しない。船の強さであるティアは、その船の種類と武器や装備の合計値で決まる。同じ船でも、積んでいる武器の強さによって、ティアに差が出る。
船を作るには、まずはその船を作ることができる悪名ランクになることから始める。悪名を満たせば、次は設計図を手に入れる。ストーリー報酬で手に入るものもあるが、どこかの誰かが売っている場合もある。その情報を船大工で確認してから、現地に買いに行く。設計図は結構お高いので、お金はたっぷり持っていこう。
かなり遠い場所でもファストトラベルを使えばあっという間に瞬間移動できる。だが、ファストトラベルにはお金がかかり、序盤の経済力ではかなり痛い出費だ。まだ行ったことがない場所なら、当然航海してたどり着く必要がある。行っていない場所のマップはマスクされているので、お目当ての場所を目指して地図のない冒険を繰り広げることになる。マップを開放する瞬間のワクワクは、初プレイの時にしか味わえない。
材料を探している時に気づいたのだが、船を作るための材料は、設計図を売っている場所の近くで取れる。だから、途中の岸辺で伐採したり、草を刈ったりしながら行くと二度手間が省ける。材木など山盛り満載すると船が遅くなるので、そんな時には近場の停泊地にある隠し場所に突っ込めば、本拠地の倉庫から取り出すことができる。
何度もあちこちを往復してすべての材料を揃え、さらに船を作るためのシルバーを稼ぎ終われば、ついに船大工で船を作ることができる。バージはアタッカーに特化した船で、小型だが機動性が高く、武器も4カ所に装備できる。
波止場では船の武装や装甲を設定できる。また帆の色やデザイン、ペットの種類や船員の服装などが販売しており、細かいカスタマイズで自分の船を飾ることができる。船の名前もここで決定や変更が可能だ。
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