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63チームによる国内最大規模の「PUBG」大会「Predator League 2020 Japan Round」、DetonatioN Gaming Whiteが圧勝!

2位には最終日にポイントを荒稼ぎしたRascal Jesterが滑り込む

12月14、15日開催

 日本エイサーは12月14日、15日の両日、「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」のアジア大会「Predator League 2020」の日本代表を決める「Predator League 2020 Japan Round Final」を実施し、DetonatioN Gaming WhiteおよびRascal Jesterの2チームが日本代表に選出された。両チームは2月20日よりフィリピンマニラで開催される「Predator League 2020」に出場する。

【【PUBG】Predator League 2020 Japan Week3 Final Day2 Match6 - Match10】

 昨年のバンコク大会に続いて2年連続の開催となる「Predator League」だが、今年は日本代表の枠が2つとなり、出場チームも昨年の32チームから、63チームに倍増し、よりパワーアップして開催された。大会自体はすべてオンライン、基本ルールは「PUBG」の国内リーグ「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS JAPAN SERIES(PJS)」に準拠しつつ、Miramar(ミラマー)2マッチ、Erangel(エランゲル)3マッチ、Sanhok(サノック)はナシなどのやや変則的なルールで行なわれた。

【ドレッド隊長】
Predator Leagueの最大の特徴はドレッド隊長の存在だ。歴とした日本エイサーのマーケティング責任者だが、この時期は人格が変わる
MCを務める堀内華央理さんの「ヤダ、何これ」という、圧倒的な放送事故感。これはスポンサーの傘の紹介をしようとしている
出演を待つドレッド隊長。実はやや緊張している
最終チェックに余念がないドレッド隊長。昨年はアフロだったが、ドレッドヘアにイメチェンを果たしている
実際の出演中の様子。この空間支配力がたまらない

 日本予選自体は2週間前の11月30日から毎週末開かれており、出場チームは予選ラウンド Week1、Week2で各10ラウンドずつ戦い、各予選ラウンドを勝ち抜いた16チームが今回の「Japan Round Final」にコマを進めた。Week2からはトップリーグ「PJS」の上位8チームが加わり、トップチームとしての意地を見せたいトップチームと、下剋上を果たしたいアマチュアチームの間で激しい予選が繰り広げられた。その激しさは、名実共に日本を代表するトップチームであるSunSisterが予選ラウンドWeek2で脱落するほどで、日本の層の厚さを実感させてくれた。

 「Japan Round Final」初日14日の5ラウンドが終わった時点で、トップはSengoku Gaming。2位以下はCrazyCatzCosmo、DetonatioN Gaming White、CrestGaming Xanadu、BLUE BEES、THE SHABLESと続き、7位の3R gaming Lotusを挟んで、Rascal Jester、Zoo Gaming/Penguinが並ぶなど、PJS常連チームが上位に名を連ねている。Week2で脱落したPJS Season4 1位のSunSisterと足並みを揃えるように同2位のRascal Jesterも8位に低迷しており、どこが勝ち抜くのかまだわからない状況だ。

 15日の最終日に躍動したのは、DetonatioN Gaming White、Rascal Jester、BLUE BEES、といったPJSで活躍する名門チームたちだ。自らの手で本戦行きの切符を勝ち取るために、スコアを稼ぐべく積極的に戦闘を仕掛け、その代償として数人欠けたりすることもあるものの、そうした数的不利をものともせず、ドン勝をもぎ取っていく。この積極性、土壇場での決定力、最終日を魅せるプロ意識はさすがPJS Grade1のチームといった感じだ。さらにGokuri(DetonatioN Gaming White)、SSeeS(DetonatioN Gaming White)、Wesker(Rascal Jester)、XhanZ(Sengoku Gaming)といったエース達の一騎当千の活躍もあり、どの局面でも目が離せない非常に見応えのある最終戦となった。

【MATCH6】
Rascal Jesterは施設に車で乗り付け、一気にBLUE BEESを覆滅していく。その判断力、寄せの力
中盤に2人まで削られたRascal Jesterだが、じっと雌伏の時を待ち、10キルを荒稼ぎしつつ、キッチリドン勝。「これはRascal Jester逆転優勝もあるな」と思わせてくれた

【MATCH7】
ほぼ岩場のみの南東に寄ったMiramar2戦目。最終安地予測勝負といっていい
先に仕掛けたのはRascal Jester。かなり早いタイミングで海沿いを占拠したが、予測に当てたのはBLUE BEESとDetonatioN Gaming White。高所からすべてのチームをなぎ倒した。これで1位予測が難しくなってきた

【MATCH8】
Rascal Jesterの特殊部隊のような水際だった動きで家屋にこもるLAG Gamingを攻略するシーン。相変わらず魅せてくれる
最終局面はブッシュ戦に。全員が匍匐前進でドン勝をもぎ取ったのはDetonatioN Gaming White。彼らが頭ひとつ飛び出てきた。Rascal Jesterも8位からついに2位まで上昇。PJS組が本気を出してきた

【MATCH9】
14日を終えた時点でトップを走っていたSengoku Gamingを、同8位だったRascal Jesterが直接対決で破る。この大事なマッチで16位0キルとなったSengoku Gamingは脱落がほぼ確定した
乱戦となったMATCH9を勝ち抜いたのはBLUE BEES。これでBLUE BEESは本日2回目のドン勝。2位争いが熾烈になってきた

【MATCH10】
最終マッチは、サークルがミリタリーベースの東端に遷移。珍しい水上戦が起こる
ロングレンジでも安定して当てるCiNVe選手と、3位以下はほぼ確定だが、最終戦で意地を見せるXhanZ選手
どうしても2位に残りたいRascal JesterとBLUE BEESのギリギリの生き残り合戦。それらを全部覆滅したのは日本のエースSSeeS選手。DetonatioN Gaming Whiteが13キルドン勝を決め、ぶっちぎりで優勝を決めた

 最終日にドン勝を取ったのはRascal Jesterを皮切りに、BLUE BEES(2ドン)、DetonatioN Gaming White(2ドン)の3チーム。まさにPJS Grade1を牽引するトップチームが格の違いを見せつけた。MOST KILLはGokuri選手の16キル、次点はWesker選手の15キルと、チームのエースが活躍して出場権を引き寄せるというプロチームとして理想的な試合展開となった。

【MOST KILL賞】
MOST KILL賞は16キルのGokuri選手

 最終的に日本代表に選出されたのは奇しくも7月に開催されたアジア大会「MET Asia Series: PUBG Classic」と同じDetonatioN Gaming WhiteとRascal Jesterの2チーム。同じアジア大会として前回以上の結果を残すことができるのか注目されるところだ。

【最終結果】
注目の2位争いは、キル力の差でRascal Jesterに軍配が挙がった。CiNVe選手は、前回のSunSisterでの出場に続いて2年連続でのPredator League本戦出場となる