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「Predetor League 2019 Japan Round」、“頭2つ分抜けた強さ”でSunSister Suicider'sが優勝

日本代表として2月タイ本戦「Predetor League 2019」への出場権を獲得!

12月8日開催

 「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」のアジアパシフィック地域最強の座を賭けて戦う「Predetor League 2019」の日本代表を決める大会「Predetor League 2019 Japan Round Final」が12月8日、オンラインで開催され、4マッチで2勝32キル1,920ポイントという圧倒的なスコアで、SunSister Suicider'sが優勝が優勝した。SunSister Suicider'sは2019年2月にタイバンコクで開催される「Predetor League 2019」に日本代表として出場権を獲得し、副賞としてAcer製のゲーミングモニター、ゲーミングバックパック、日本代表ユニフォームが贈られた。

【Predator League 2019 Japan Round 決勝ラウンド】

 「Predetor League 2019 Japan Round Final」は、Acerのゲーミングブランド「Predetor」の名を冠したAcer主催のeスポーツ大会。「PUBG Japan League(PJS)」Phase2 Grade1終了後の11月24日より、3週連続で実施され、11月24日および12月1日は、決勝戦となる「Japan Round Final」への出場チームを決める予選が行なわれ、PJS Grade2と在野の
「PUBG」チーム32チームが出場し、上位4チームずつが出場権を獲得。LeXy Blanc(PJS S1 G2 2位)やStylish(PJS S1 G2 10位)といったPJS参加チームが上位に食い込む一方で、残り6チームはすべて在野のチームが勝ち上がり、日本の選手層がさらに厚くなっていることを実感させた。

実況解説はシンイチロォ氏(左)と、元Crest Gaming WindfallのMrYoppy氏(右)

 12月8日に行なわれた「Japan Round Final」では、予選を勝ち上がった8チームに加え、PJS Season1 Phase 2 Grade1から上位8チーム、計16チームが出場。参加条件として優勝した場合、本戦への出場が義務づけられていることもあり、1位のV3 FOXや4位のPENTAGRAM Revive、7位のDetonatioN Gaming Whiteが出場を辞退したものの、SunSister Suicider's(2位)をはじめ、AEGIS-HESTIA(3位)、Crest Gaming Xanadu(4位)など、日本の「PUBG」シーンを牽引してきたトップチームが参戦。予選から勝ち上がってきた在野チームが優勝し、シンデレラストーリーを実現するのか、トッププロが横綱相撲で貫禄を見せるのかに注目が集まった。

 12月8日17時よりスタートした「Japan Round Final」ラウンド1では、いきなりRNG5が4人全員生存でドン勝を取り、衝撃を与えた。RNG5は「PUBG」スクリム(練習試合)のPunirimやEGGNISscrimでもたびたび優勝している実力派のチームで、緒戦でいきなり結果を出した。2位、3位にも予選組のWMT(世界名作劇場)とJuggernautと予選勝ち上がり組が付け、PJS組は4位のSunSister Suicider'sが最上位だった。

 もっとも、「PUBG」は運不運に左右される要素が大きいため、一発勝負ではなく、複数ラウンドの総合得点で競われる。このため単なる個人技、チーム力のみならず、数千人が固唾を呑んで見守る極限状態の中、長時間にわたってコンスタントに実力を発揮し続ける気力、体力も必要になる。マラソン競技のようなスキルが求められるのが「PUBG」のおもしろさだ。

【RNG5がいきなりドン勝】
水際だったムーブで最後の1人を追い詰めているRNG5の選手達
決勝ラウンド緒戦をものにしたのはRNG5だった
ラウンド1の結果。予選勝ち上がり組が上位に食い込んでいる

 予選組に上位をとられ、PJS組が黙っているはずはない。やはり本大会の主役となったのは常勝軍団のSunSister Suicider'sだった。解説者に“頭2つ分飛び抜けた強さ”と言わしめる盤石のムーブでラウンド2、3を立て続けにドン勝を獲得。なおかつ各ラウンド10キルペースでキルを量産し、2位以下に大きな差を付けた。3ラウンドを終えた時点で1位のSunSister Suicider'sが1730ポイントに対して、2位のWMTは1400ポイント、3位のRNG5は1335ポイント。この両チームは、10キルドン勝をして、SunSister Suicider'sが早期敗退すればワンチャンある、そういう情勢だ。

【ラウンド2と3はSunSisterが圧倒】
CrazySam選手を怒らせるとこうなるということがよくわかるラウンド2
ラウンド3では教科書に載るような完璧な布陣で余裕のドン勝。
ラウンド3を終えての結果

 注目された4戦目は、意外な結末を迎えた。優勝の可能性を残したRNG5とWMTがわずか1キルで14位、15位で早々に敗退。気持ちが空回りしてしまったのか、あえてバクチを打ってそれが外れてしまったのかはわからないが、この時点でSunSister Suicider'sの優勝が確定。

 そのSunSister Suicider'sは、開始直後5分で救援物資を獲得。Sabrac選手がAWMとギリースーツを獲得し、3連ドンかと思われたが、サークル遷移に嫌われた。敵が集中する地点への移動を迫られ、CiNVe選手、Sabrac選手を相次いで失い、単独でのゲリラ戦に移行。有終の美を飾れず3キル8位でフィニッシュした。

 トップ陣が立て続けに敗退する中、気を吐いたのはDetonatioN Gaming Blackだった。DetonatioN Gaming Blackのエースssee選手が次から次におもしろいようにキルを重ね、チーム全体で12キルのスコアでドン勝を獲得。3ラウンド目まで14位に低迷していたが、最終的に8位に食い込みPJS組として、名門チームとして意地を見せた。

【奮戦するDetonatioN Gaming Black】
小屋に隠れる敵にグレネードを投げ込み爆殺するssee選手。グレネードの使い方が芸術的にうまい
リスクを取って踏み込み、岩陰に隠れる相手を正確に撃ち抜いていくmimote選手
mimote選手が倒され、ssee選手はスモークを切らして身動きが取れない中、orzMaka-jp選手が、4人生存の思考行結 Disasterに対して1対4の状況下で孤軍奮闘し、3連続ダウンを決める。こういうシーンが観られるから「PUBG」はおもしろい
トドメはssee選手のグレネード。思考行結 Disaster全員ダウンで全滅が確定し、DetonatioN Gaming Blackのドン勝つとなった

 最終スコアは、SunSister Suicider'sが2勝、32キル、1,920ポイントに対して、2位のWMTは0勝、20キル、1,445ポイント、3位のRNG5は1勝、17キル、1,390ポイントという結果となった。上位3チームだけ見るとPJS勢の圧勝という印象だが、実際には2位から5位はすべて予選組が占めており、SunSister Suicider'sを別格とすれば、決勝戦を盛り上げたのは予選組といえる。今後の入れ替え戦、入れ替え戦後のPJSを楽しみにさせてくれる結果で、PJSの更なる盛り上がりが期待できそうだ。

【最終結果】

 本戦となる「Predetor League 2019」は、タイバンコクにて2月15日から17日までの日程で開催が予定されている。アジアパシフィック地域から16チームが参加し、15ラウンドで優勝を競う。賞金総額は40万ドル(約4,500万円)。「PUBG」部門と「Dota2」部門の2部門制で日本からは「PUBG」にSunSister Suicider'sが日本代表として参戦する。GAME Watchでもレポートをお届けする予定なのでお楽しみに。

【Predetor League本戦は2019年2月!】

【存在感を示した日本エイサーアフロ軍団】
ラウンドの間には、主催である日本エイサーの担当者によるキャンペーンの説明が行なわれた。なぜか2人ともアフロヘアで登場し、棒読みのセリフと囁きを組み合わせたコント仕立てになっており、あまりのおもしろさにキャンペーンの内容が全然頭に入ってこない視聴者が続出していた。キャンペーンは12月9日いっぱいまで受け付けているので、日本エイサー公式Twitterからさっそく応募しておこう