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「Predetor League 2019 Japan Round」、“頭2つ分抜けた強さ”でSunSister Suicider'sが優勝
日本代表として2月タイ本戦「Predetor League 2019」への出場権を獲得!
2018年12月9日 12:14
「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」のアジアパシフィック地域最強の座を賭けて戦う「Predetor League 2019」の日本代表を決める大会「Predetor League 2019 Japan Round Final」が12月8日、オンラインで開催され、4マッチで2勝32キル1,920ポイントという圧倒的なスコアで、SunSister Suicider'sが優勝が優勝した。SunSister Suicider'sは2019年2月にタイバンコクで開催される「Predetor League 2019」に日本代表として出場権を獲得し、副賞としてAcer製のゲーミングモニター、ゲーミングバックパック、日本代表ユニフォームが贈られた。
「Predetor League 2019 Japan Round Final」は、Acerのゲーミングブランド「Predetor」の名を冠したAcer主催のeスポーツ大会。「PUBG Japan League(PJS)」Phase2 Grade1終了後の11月24日より、3週連続で実施され、11月24日および12月1日は、決勝戦となる「Japan Round Final」への出場チームを決める予選が行なわれ、PJS Grade2と在野の
「PUBG」チーム32チームが出場し、上位4チームずつが出場権を獲得。LeXy Blanc(PJS S1 G2 2位)やStylish(PJS S1 G2 10位)といったPJS参加チームが上位に食い込む一方で、残り6チームはすべて在野のチームが勝ち上がり、日本の選手層がさらに厚くなっていることを実感させた。
12月8日に行なわれた「Japan Round Final」では、予選を勝ち上がった8チームに加え、PJS Season1 Phase 2 Grade1から上位8チーム、計16チームが出場。参加条件として優勝した場合、本戦への出場が義務づけられていることもあり、1位のV3 FOXや4位のPENTAGRAM Revive、7位のDetonatioN Gaming Whiteが出場を辞退したものの、SunSister Suicider's(2位)をはじめ、AEGIS-HESTIA(3位)、Crest Gaming Xanadu(4位)など、日本の「PUBG」シーンを牽引してきたトップチームが参戦。予選から勝ち上がってきた在野チームが優勝し、シンデレラストーリーを実現するのか、トッププロが横綱相撲で貫禄を見せるのかに注目が集まった。
12月8日17時よりスタートした「Japan Round Final」ラウンド1では、いきなりRNG5が4人全員生存でドン勝を取り、衝撃を与えた。RNG5は「PUBG」スクリム(練習試合)のPunirimやEGGNISscrimでもたびたび優勝している実力派のチームで、緒戦でいきなり結果を出した。2位、3位にも予選組のWMT(世界名作劇場)とJuggernautと予選勝ち上がり組が付け、PJS組は4位のSunSister Suicider'sが最上位だった。
もっとも、「PUBG」は運不運に左右される要素が大きいため、一発勝負ではなく、複数ラウンドの総合得点で競われる。このため単なる個人技、チーム力のみならず、数千人が固唾を呑んで見守る極限状態の中、長時間にわたってコンスタントに実力を発揮し続ける気力、体力も必要になる。マラソン競技のようなスキルが求められるのが「PUBG」のおもしろさだ。
予選組に上位をとられ、PJS組が黙っているはずはない。やはり本大会の主役となったのは常勝軍団のSunSister Suicider'sだった。解説者に“頭2つ分飛び抜けた強さ”と言わしめる盤石のムーブでラウンド2、3を立て続けにドン勝を獲得。なおかつ各ラウンド10キルペースでキルを量産し、2位以下に大きな差を付けた。3ラウンドを終えた時点で1位のSunSister Suicider'sが1730ポイントに対して、2位のWMTは1400ポイント、3位のRNG5は1335ポイント。この両チームは、10キルドン勝をして、SunSister Suicider'sが早期敗退すればワンチャンある、そういう情勢だ。
注目された4戦目は、意外な結末を迎えた。優勝の可能性を残したRNG5とWMTがわずか1キルで14位、15位で早々に敗退。気持ちが空回りしてしまったのか、あえてバクチを打ってそれが外れてしまったのかはわからないが、この時点でSunSister Suicider'sの優勝が確定。
そのSunSister Suicider'sは、開始直後5分で救援物資を獲得。Sabrac選手がAWMとギリースーツを獲得し、3連ドンかと思われたが、サークル遷移に嫌われた。敵が集中する地点への移動を迫られ、CiNVe選手、Sabrac選手を相次いで失い、単独でのゲリラ戦に移行。有終の美を飾れず3キル8位でフィニッシュした。
トップ陣が立て続けに敗退する中、気を吐いたのはDetonatioN Gaming Blackだった。DetonatioN Gaming Blackのエースssee選手が次から次におもしろいようにキルを重ね、チーム全体で12キルのスコアでドン勝を獲得。3ラウンド目まで14位に低迷していたが、最終的に8位に食い込みPJS組として、名門チームとして意地を見せた。
最終スコアは、SunSister Suicider'sが2勝、32キル、1,920ポイントに対して、2位のWMTは0勝、20キル、1,445ポイント、3位のRNG5は1勝、17キル、1,390ポイントという結果となった。上位3チームだけ見るとPJS勢の圧勝という印象だが、実際には2位から5位はすべて予選組が占めており、SunSister Suicider'sを別格とすれば、決勝戦を盛り上げたのは予選組といえる。今後の入れ替え戦、入れ替え戦後のPJSを楽しみにさせてくれる結果で、PJSの更なる盛り上がりが期待できそうだ。
本戦となる「Predetor League 2019」は、タイバンコクにて2月15日から17日までの日程で開催が予定されている。アジアパシフィック地域から16チームが参加し、15ラウンドで優勝を競う。賞金総額は40万ドル(約4,500万円)。「PUBG」部門と「Dota2」部門の2部門制で日本からは「PUBG」にSunSister Suicider'sが日本代表として参戦する。GAME Watchでもレポートをお届けする予定なのでお楽しみに。