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【WF2019夏】磨き抜いた技法を、作品への想いを見て欲しい! こだわりの一般ディーラー達
2019年7月29日 14:59
ワンフェスの主役は自分の作品を発表・販売する一般ディーラー達だ。商業作品とは違う、自分だけの想いを実現し、来場者に問いたい。ホビー業界はこだわりの強い人が集まるが、一般ディーラーはさらに濃く、独特の世界を追い求めている。そしてそのこだわりを来場者が応援するのだ。今回は取材させていただいた3つのディーラーを紹介したい。
ジオラマブレイカーは、石の壁や石柱、タイルなど、まるでダンジョンのようなオブジェクトを製作するディーラー。筆者などは「D&D」のフィールドを再現するのにすごく良いと感じたが、プラモデルのジオラマや、フィギュアの背景などにも活用されているとのこと。「聖闘士星矢」との相性も良さそうだ。
製作者がこだわるのは「石の質感」。表面の処理や触った感触で“石”を求めているという。そのこだわりがあるからこそ自分のフィギュアやゲーム風景に独特の強い味を加えてくれる。ブースは人気だったが、その人気は納得させられた。
Seventh Moonはマクロス系にこだわるディーラー。今回は「オーガス」に登場する可変戦闘機「ブロンコII」と、「マクロスΔ」の「VF-31E」のプラモデルの改造パーツを販売していた。
「VF-31E」は他のVF-31と違い足の間のコンテナがレドームへと変形する。しかし「マクロスΔ」は設定資料などが少なく正確なところがわかりにくい。プラモデルでもVF-31Eは発売されなかった。「DX超合金」で先日発売し、ようやくファンにもそのギミックがわかったものの、今回発売されたのはそれより先に製作されたものだ。
パーツ製作には関連資料の畳んだ状態のコンテナを参考に、どのようにレドームが展開するかを考察してパーツを製作したとのこと。「ブロンコII」もランディングギアは資料がなかった。こちらのキットはファイター/ガウォークは選択式で、独自考察のランディングギアを展開した形でも組むことができる。このように自分の考察を活かし、商品化されていないものを作るのが楽しいと言うことだ。
遼来々が販売するのは“メタリックパウダー”。クリア塗料に混ぜることで金属のような質感を生み出す。樹脂に混ぜて光沢を出すといった使われ方をしているものを、模型テクニックで活かすための提案として販売することにしたという。
元々は自身の模型テクニックだが、クリア塗料に混ぜることでの活用を知って欲しい、またこの素材そのものの活用法を知ってもらい模型テクニックとして活用して欲しい、そういう想いで販売しているとのことだ。こういった模型テクニックの紹介と活用の提案をできるのもワンフェスの面白さだろう。