【特別企画】

米ディズニーランド「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」濃密体験レポート

ミレニアム・ファルコンからカンティーナ内部まで、たっぷり写真で紹介

【スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ】

2019年5月 オープン

 「スター・ウォーズ」シリーズで初となるオープンワールド型を採用したアクションアドベンチャー「スター・ウォーズ 無法者たち」の発売が8月30日(アーリーアクセスは8月27日から)に迫っている。

 今回、アメリカのアナハイムにて本作を先行体験することができたのだが、合わせて訪れることができたのが、ディズニーランド・パークにある「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ(Star Wars: Galaxy's Edge)」だ。

ディズニーランド・パークを訪れることができた
ディズニーランド・パークの日本語版パンフレットより。「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」は北西側にある

 「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」は、「スター・ウォーズ」の世界をひとつのエリアとして表現したテーマランド。ゲストは、惑星バトゥーにある街「ブラック・スパイア・アウトポスト」を訪れることができる。

 そこで本稿では、「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」を中心に、ディズニーランドで満喫できる「スター・ウォーズ」の世界を紹介していきたい。

 なお目玉のアトラクションのひとつ「スター・ウォーズ:ライズ・オブ・ザ・レジスタンス」や、「スター・ウォーズ 無法者たち」の体験レポートについては別稿にて紹介している。あわせてご覧いただきたい。

「スター・ウォーズ」世界のなかを歩ける感動!

 「スター・ウォーズ 無法者たち」は、主人公のケイ・ヴェスになりきって「スター・ウォーズ」の世界をサバイバルする冒険が見どころのひとつだが、「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」は自分自身が実際に歩き、その中に入り込んでいける楽しさが何よりの魅力だろう。

 エリアを訪れてまず見ておきたいのは、作品の象徴的な宇宙船「ミレニアム・ファルコン」だ。「ミレニアム・ファルコン」は1/1スケールのリアルサイズで再現されており、ドックに堂々と鎮座している。

ミレニアム・ファルコン

 時折、本当に飛び立つのかと思うくらいの轟音でエンジン音が鳴り響くので、眺めているだけでも迫力抜群。近くまで行って、細かい造形をじっくり見て楽しむこともできる。

 また近くに入口があるアトラクション「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」に参加すれば、「ミレニアム・ファルコン」の内部とコックピットに乗り込むことができる。アトラクションは、パイロット、ガンナー、エンジニアのいずれかとして「ミレニアム・ファルコン」を操縦できる、という内容だ。

ミレニアム・ファルコンには、下に潜り込むくらいまで近づくことができる
「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」より。ホンドー・オナカーが、チューバッカからミレニアム・ファルコンを(強引に)借りて、怪しい移送仕事をゲストに任せる、というストーリー仕立てで進んでいく

 「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」は、とにかくその街並みがいい。ごちゃっとしたマーケット、調整中と思われるスピーダー、乱雑に放置された謎の荷物、銃撃の跡が残る小汚い壁など、「スター・ウォーズ」としか言いようのない世界がまさに表現されている。特にマーケットは映画などのイメージそのままなので、歩いているだけで気分が上がるだろう。

「ギャラクシーズ・エッジ」の街並み。銃撃の跡まで含めて、隅々まで見どころ
こちらはマーケットのなか。ジェダイのローブなどが実際に買える
調整中と思われるスピーダー
こちらはコカ・コーラのドリンクカート。世界観に合わせて、ボトルの形やロゴが絶妙にアレンジされている

内部に入ってもっと驚く。極めつけは「カンティーナ」

 そしてもっと驚くのは、建物の内部だ。お土産屋や飲食店に入っても、「スター・ウォーズ」らしさはずっと続いていく。グッズショップ「ドク=オンダーのデン・オブ・アンティーク」では、壁一面にびっしりと貴重(と思われる)アイテムが飾られている。もちろん非売品も多いのだが、様々なライトセーバーやダース・ベイダーのヘルメット(崩れた方)が実際に買える。

グッズショップ「ドク=オンダーのデン・オブ・アンティーク」
レストラン「ドッキング・ベイ7・フード&カーゴ」

 また個人的に「ずっと見ていられる!」と思ったのは、「ドロイド・デポ」。ここでは、モデルとパーツを自由に選び、自分オリジナルのドロイドをワークショップ形式で作ることができる。店内はドロイドのパーツが常に巡回していて、かわいくも賑やかだ。

 モデルはBBシリーズ、Cシリーズ、Rシリーズから選ぶことができ、価格は99.99ドル。専用のバックパックなどが付属した豪華セット版も174.99ドルで販売されている。

 必要なパーツを揃えて自分で組み立てたあとは、スタッフが機械にドロイドをセットし、徐々に起動していく様子を見ることができる。完成したドロイドは、コントローラーで遠隔操作できるラジコンとして遊ぶことができる。強烈な思い出に残りそうな、とてもいいワークショップだ。

並んだドロイドが目印の「ドロイド・デポ」
ドロイドの組み立てを自らできるショップ。まず細かな装飾に見入ってしまう
ベルトコンベアで流れてくるパーツを選んで取るスタイル
完成品の例。BBシリーズ、Cシリーズ、Rシリーズの3つのモデルがある
併設されているグッズショップのレジ。映画のワンシーンを見ているような光景だ

 そしてエリアの極めつけと感じたのが、「オーガのカンティーナ」だ。

 ここは、「スター・ウォーズ」にいかにも登場しそうな、カンティーナ(酒場)が表現されているバー。実際にアルコールドリンクが提供されており、オリジナルのカクテルなどを楽しめる。

 一風変わった宇宙人こそいないものの、店の作りが“らしさ”満点なので、お酒をクイッとあおりながら、じっと店内を眺めているだけでどこまでも楽しめてしまいそうな、心地よい喧騒と異世界感がある。「ついにカンティーナに来たか」と思わせるような説得力があり、こちらも必見スポットだ。

オーガのカンティーナ
プチ情報だが、こちらは「DJ R-3X」。リニューアル前の「スター・ツアーズ」でキャプテン・レックス(RX-24)としてパイロットを務めていたドロイド。しっかりセカンド・キャリアを楽しんでいるようだ

 このほかにも、エリアを歩いていると巡回中のストームトルーパーやカイロ・レンに遭遇したり、今回はR2-D2やボバ・フェットなどにも出会うことができたり、散歩するだけでも楽しめる。

 また「ギャラクシーズ・エッジ」を出て、ファンタジーランドまで足を伸ばせば「スター・ツアーズ」に乗ることもできる。こちらは東京ディズニーランドでも乗ることができるので、馴染みのある方も多いだろう。ただ、近くのカードワゴンではジャバ・ザ・ハットのポップコーンケースが販売されているなど、やはり本場は違うなと思わせるところも多数あった。

 筆者としては「ギャラクシーズ・エッジ」への訪問は、衝撃を覚えるレベルで楽しかった。ぜひ再訪したいなと思うが、現状では渡航費や円安など、コスト面でどうしてもハードルが高いところがある。世界に没入できるという点では「スター・ウォーズ 無法者たち」も共通するところ。この夢心地の続きを、まずはゲームで体験したい次第だ。

ファースト・オーダーの拠点も街の一角にある
街を徘徊するカイロ・レンとストームトルーパー。これは「お前、レジスタンスじゃないか?」とゲストを疑っているところ
R2-D2にも遭遇。ひたすらかわいかった
ボバ・フェットもいた。あまりに地味なところにいるので、周りにほぼ気づかれていなかった。さすがの佇まいです
街を少し外れて森の道を進むと、レジスタンスの基地がある。XウィングやAウィングを見ることができる
こちらはファンタジーランドの「スター・ツアーズ」
「スター・ウォーズ:アコライト」のフォトスポットがあった
個人的に衝撃だったのが、こちらのジャバ・ザ・ハット型ポップコーンケース。本場は本場ならではの魅力が溢れていると思わされた