インタビュー

好奇心くすぐる冒険が待つ「スター・ウォーズ 無法者たち」開発者インタビュー

誰もが楽しめる“ケイ・ヴェスの物語”を作る

【スター・ウォーズ 無法者たち】

8月27日 アーリーアクセス開始予定

8月30日 発売予定

価格:
スタンダードエディション:9,790円
ゴールドエディション:15,400円
アルティメットエディション:18,150円

 6月11日に新たなデモプレイ映像が公開された「スター・ウォーズ 無法者たち」。発表イベント「Ubisoft Forward」に合わせて、今回ユービーアイソフトの開発スタッフにインタビューすることができた。

 インタビューに応えてくれたのは、「スター・ウォーズ 無法者たち」ゲームディレクターのMathias Karlson氏と、ナラティブディレクターのNavid Khavari氏。今回のデモの狙いと、作品の目指すところなどについて伺った。

 なお本作は8月30日発売予定(8月27日 アーリーアクセス開始)。対応プラットフォームはプレイステーション 5/Xbox Series X|S/PCとなっている。

左から、「スター・ウォーズ 無法者たち」ゲームディレクターのMathias Karlson氏と、ナラティブディレクターのNavid Khavari氏

主人公ケイは典型的で古典的な悪党。だが“覚悟”がある

――今回、「Ubisoft Forward」に合わせて公開されたデモでは、3つのクエストが体験できました。これらのデモで見せたかった部分を教えてください。

Karlson氏:この体験を通して、本作に登場する環境や状況の幅を見せたいと思いました。プレーヤーはゲームの中で、ケイ・ヴェスという悪党の泥棒の物語を体験することになります。

 付け加えておきたいのは、本作のクエストはオープンワールドのなかで起こるということです。スピーダー(地上を走る乗り物)を運転したり、歩いたりして自分自身でやるべきことを決めることができます。


主人公のケイ・ヴェス。デモでは、様々な状況に直面する様子が見られた

――本作はアクションアドベンチャーであることと、「スター・ウォーズ」世界であることの2つの側面があります。どのように注力し、どのようなバランスで制作されているのでしょうか。

Karlson氏:最初は、「スター・ウォーズ」のオープンワールドゲームを作るというところからスタートしました。そこから、はっきりとしたファンタジーとして、銀河などあらゆることに関して無知な悪党、盗賊の物語を考えました。

 旅や冒険が進むに連れ、ケイ・ヴェスは物事を新たに学んだり、知っていくことになります。このストーリーの流れと、ゲームプレイの体験をマッチさせることはとても意識しています。

Khavari氏:私たちにとって重要なことのひとつは、本作が「スター・ウォーズ」の世界だということです。象徴的なジャバ・ザ・ハットのほかにも、様々なキャラクターが登場します。

 しかしそれ以上に重要に考えているのは、たとえ「スター・ウォーズ」のことを何も知らなかったとしても、ケイ・ヴェスの物語を楽しめることです。ケイの物語を追っていけば、新たなキャラクターとしてジャバに出会うでしょう。こうしたプレーヤーのことは、常に意識しています。


ジャバ・ザ・ハット。ケイ・ヴェスとどう関わっていくのか、かなり気になる

――ケイというキャラクターについて、個人的に興味深く思っています。クエストが終わったと思ったら、その終わり方がまた新たなトラブルのはじまりになって、どんどんトラブルに巻き込まれていくようなテイストが今回のデモでも感じられました。ケイの描き方について、もう少し教えていただけますか。

Khavari氏:今回ケイは「スター・ウォーズ」における、古典的で典型的な悪党として描くことをあえて意識しています。その上で気に入っているのは、ケイは知識も経験も不足していますが、“賭け”に出る覚悟を持っていることです。

 私たちはケイについて、「機知に富んだ弱者(the resourceful underdog)」というフレーズをよく使います。彼女にはニックスという相棒がいて冒険を助けてくれますし、モジュールを切り替えられるブラスター(銃)も持っています。

 そして、たとえ物事が上手くいかないように見えても……そこは「スター・ウォーズ」ですから(笑)。予想外のことが起きて、咄嗟の判断で物事を解決していくことになります。


「女王」に対して不敵な笑みを浮かべるケイ。この度胸がいい

――今回のデモのクエストに関しては、それぞれに練られたドラマ性を感じました。クエストのシナリオ制作の際に、意識していることはありますか?

Khavari氏:シナリオについては、好奇心を満たすことを何より重要に考えています。今回紹介したデモは、まったく異なる3つの体験になっていますが、どれもメインとなる話の一部です。

 実際のゲームプレイでは、合間にスピーダーに乗って荒野を冒険したり、アーティファクトを発見したり、あるいは契約をかわそうとする賞金稼ぎに出会うかもしれません。軸となるメインストーリーも大切ですが、それと同じくらい、オープンワールドでの旅も大切にしています。

 どのクエストも、オープンワールドへプレーヤーを突き動かすためのエンジンになるよう考えています。好奇心をくすぐり、好奇心を満たすようなクエストやオープンワールドの世界を作るよう、心がけています。

Karlson氏:今作ではケイ・ヴェスの物語が語られますが、それと同じくらい、プレーヤーが自分で考え、行動することで作り出す物語も重要になっています。


どのようなオープンワールドになっているかは、まだ明らかにされていない。今後に期待だ

――今回プレイアブルで展示されていたデモは、アスペクト比が21:9になっていました。アスペクト比は16:9にも変えられるのでしょうか。また、今回21:9で展示した意図は何でしょうか?

Karlson氏:今回のデモは、ウルトラワイドの21:9で展示しましたが、16:9にも切替可能です。

 あえて21:9で展示したのは、「スター・ウォーズ」映画の見た目や雰囲気を忠実に守りたいと考えたからです。「スター・ウォーズ 無法者たち」は「ジェダイの帰還」の直後、「帝国の逆襲」の直前の時代を描いています。その当時の映画を見ていた感覚を、プレーヤーのオプションとして再現したいと考えました。これは、カメラレンズの光のシミュレーションでも実現しています。

――ちなみにKarlsonさんオススメの設定はどちらでしょう?

Karlson氏:個人的には、21:9は大好きです。でも、プレーヤーの好みでいいと思います。正解や不正解はありませんから。

――素晴らしいお話でした。ありがとうございました。

「ジェダイの帰還」、「帝国の逆襲」の映画の雰囲気がビジュアルづくりに活かされているという