【特別企画】

「ブレイドアンドソウル2」はコツコツ楽しむほどプレーヤーが育つ!【短期連載最終回】

マップ探索にダンジョン挑戦など、遊べるコンテンツが盛りだくさん

【ブレイドアンドソウル2】

8月23日 正式サービス開始

利用料金:基本無料(アイテム課金制)

 NCSOFTが8月23日より正式サービスを開始したMMORPG「ブレイドアンドソウル2」。正式サービスから数週間が経ち、トッププレーヤーはボス狩りや装備強化などでキャラクタースペックを強化していることだと思う。逆にSNSなどで話題になっているのをきっかけに始めたプレーヤーは今まさに「ブレイドアンドソウル」らしい東洋風の世界観にひたりながらゲームを楽しんでいることだろうと思う。

 さて、これまで本連載は「ブレイドアンドソウル2」の大きな2つのポイント「育成」と「アクション」に着目し、攻略方法と楽しみ方を届けてきた。今回は最終回として、これまで取り上げなかった「マップ探索」の要素と、クエストや狩りだけではない本作の遊び要素を紹介する。この記事で改めて本作の遊びの幅をお伝えしたい。

本作ならではのアクション「軽功」を使ったフィールドの探索が楽しい

 本作はMMORPGだが、フィールドの探索が非常に重要となっている。それはなぜか。

 今の主流なMMORPGでは狩場ごとに適性レベルのモンスターが配置されており、その適性レベルのクエストが用意されている。クエストが終わるとそのマップは「終わり」となり、フィールドボスなどの特別な理由ない限りは基本的に戻ってくることはない。言ってしまうと、狩場は使い捨てになることが多いのだ。

 しかし本作の場合は、フィールドをじっくり探索したり、狩りを続けることにメリットを持たせている。

 本作では「軽功」と呼ばれる移動アクションがあるのだが、探索などではこれがキーになる。特にその効果が最も発揮されるのが「滑空」という軽功だ。これは文字通り空を滑空することができる移動アクションで、「滑空」を使わなければいけない場所に「石碑」や「トモ」というオブジェクトが隠されていることが多い。もちろん別の軽功を使う場所や、徒歩だけでいける場所もある。ともあれなんらかの工夫が必要なことが多い。

「滑空」をはじめとする、様々な「軽功」を使ってマップを探索すると見つけられる

 探すコンテンツには「トモ」や「石碑」、「ランドマーク」という種類がある。「石碑」や「トモ」は本作の世界観や物語を、より深く知るための要素と考えてもらいたい。「石碑」は見つければその場ですぐに内容を読める。内容は明恵団という団体のメンバーによる記録や考察だ。

石碑は見つけるとすぐに物語を読める
石碑にはいくつかの系統があり、それぞれの系統の石碑を見つけていくとキャラクターのステータスにプラス補正がかかる

 「トモ」は少し異なり、見つけるとすぐにストーリーが読めるというものではなく「記憶の欠片」というポイントが入手できる。このポイントを溜めていくと「サーガ」という物語がアンロックできるシステムになっている。

「トモ」は見つけると「記憶の欠片」というポイントをくれる
このポイントを消費することで「サーガストーリー」を読める。こちらも世界観をより詳しく知ることができるし、読んでいくとステータスにプラス補正がかかる

 「ランドマーク」はその地点に関する逸話が読める場所だ。このエリアはこうして生まれた、こういった物語を秘めている場所、という背景が説明される。普段のプレイでは何気なく通過してしまうエリアでも、こういったストーリーを読むことで世界への深みが増す。

ランドマークがあるポイントはフィールドにマークが出る
このマークにアクションを起こすと、その場所についての説明が表示されるのだ

 それぞれを見つけていくとキャラクターのステータスにプラス補正がかかる。美しくオリエンタルな雰囲気を持つ「ブレイドアンドソウル2」の世界の探索を楽しみつつ、キャラクタースペック的な意味でメリットがあるのもありがたい。気分転換にコツコツとプレイしてみるのが良い。

 実際にこれらを目当てに探索してみると、場所によって見つけやすさにかなり差がある。マップから自動移動を選べば行けるような簡単な場所から、高低差があってなかなか見つけられないような場所まで様々だ。特になかなか見つからない場合、試行錯誤するのが楽しかったりする。あえて攻略サイトを見ないで自力でじっくりと探してみると、発見したときは思った以上に嬉しい。

 そしてフィールドの探索に関連して、本作にはエリア毎に「冒険者システム」という要素が用意されている。これは石碑やトモを探し、エリア内のコンテンツをやり込むほどポイントが貯まっていく。ポイントを貯める条件は、多くの雑魚モンスターを倒すというものから、そのエリアに登場するフィールドボスを倒すというものまで多岐に渡る。これも一定ポイントの獲得を達成することで、ステータスにプラス補正がかかる要素だ。

お題を達成してポイントを貯めていくとキャラクターのステータスにプラス補正がかかる

 雑魚モンスターを倒すという条件は時間さえかければどうにかなるが、ボスモンスターに関してはなかなか難しいかもしれない。レアアイテムをドロップする美味しいモンスターなので、いわゆる「門派」によって“管理”をされているからだ。

 ボスは出現する時間やリスポ-ンする周期などが決まっており、基本は前回倒した時間から一定時間で出現するといった設定になっている(若干のブレなどはある)。そのためボスの討伐時間を正確に知ることで、次のボスの出現タイミングを知ることができ、次に出現するときもそのボスを倒しやすい、というわけだ。美味しいボスであるほど熟練プレーヤーたちが“管理”している可能性が高いので、その点での討伐(もしかしたら遭遇自体も)難しいかも、という意味だ。

 もちろん相当に運が良ければひょっこりと遭遇できるかもしれないし、出現ポイントで見張り続ければ理論上はいつかは見つけられる。遭遇したからといって攻撃すると、門派によっては敵対行為とみられる可能性もある。フィールドボスと戦うなら、活動が活発な門派に所属するのが良いだろう。

 そしてボス討伐などをこなし「冒険家ポイント」を貯めていくとランクが上がっていき、ランクに応じてキャラクターにバフがかかる。例えば回復薬の回復量が増えたり、PvEでの防御力にプラスの補正がかかるといった効果だ。とにかくプレイを続けていけばキャラクターが強くなるというのは長時間プレイするMMORPGだけにありがたいシステムである。

ちりも積もればなんとやら。少しずつステータスを強化していくのが楽しいし、そのままメリットにも繋がる

毎日挑戦できる「ダンジョン」でもキャラクターが育つ!

 またじっくり楽しめるという点で、毎日こなしたい重要なコンテンツ「ダンジョン」についても紹介したい。

 本作ではフィールドでの狩り、もしくはフィールドで発生するクエストを進めていくのが基本だが、加えて「ダンジョン」というコンテンツがある。ダンジョンには「一般ダンジョン」、「試練ダンジョン」、「パーティダンジョン」、「無援の塔」といった種類がある。

本作には「ダンジョン」というコンテンツも用意されている

 「一般ダンジョン」は雑魚モンスターが沸くエリアで敵を倒していくというコンテンツで、かなりイメージしやすいと思う。毎週プレイ可能時間が決まっていて、このダンジョンでは貴重なアイテムがドロップしたり、効率よく経験値を稼ぐこともできる。そのため足繁く通うことになる場所だ。

一般的な「ダンジョン」という言葉から推測しやすいコンテンツの「一般ダンジョン」。貴重なアイテムも入手できるので毎週の時間を使い切れるのが理想だ

 「試練ダンジョン」は一般ダンジョンと大きく様相が異なる、基本的にはボスを倒すためだけのダンジョンだ。ここに出現するボスは強力で、自動戦闘では倒すのはかなり厳しい。手動によるアクションで戦闘を楽しむことになるだろう。こちらもソウルや守護霊の召喚に必要な「秘玉」や各武功書と交換できる「熟練の証」などの貴重なアイテムが入手できる。プレイスキルが大きく問われるコンテンツなので、手応えを求める場合は注目しておきたい。

基本的にボスが単体で待ち受けており、そのボスと戦うのが「試練ダンジョン」の特徴だ

 さらに応用的なコンテンツなのが「パーティダンジョン」だ。最大4人で挑戦するダンジョンで、一応ソロでもプレイできるが、オートマッチング機能があるため複数人で挑戦してみるのが良いだろう。

パーティで挑戦する「パーティダンジョン」。オートマッチングがあるのでフレンドと時間をあわせたりする必要がない。またソロでもプレイできるので安心

 ほかにも階層ごとに登場するボスを倒して上階を目指していく「無援の塔」や、巨大なモンスターを複数人で協力して倒す「討伐戦」というコンテンツもある。これらのコンテンツもそれぞれでしか入手できないアイテムがあるので、タイミングがあえば参加していきたい。

ボスを倒して上階を目指していく「無援の塔」というコンテンツ。当然階数が上がると敵は強くなるので、歯ごたえがあるコンテンツだ

 本作はクエストを進めていき、進めなくなったら狩りやキャラクターの強化でその先にいけるようにする、という遊び方とはまた異なり、フィールドを探索したり、ダンジョンに挑戦したり、多様な遊びが用意されている。なにか行き詰まったら、様々なコンテンツでキャラクターを強化しつつ遊べるというのが魅力だと思う。

 というわけで3回にわけて「ブレイドアンドソウル2」の魅力とシステムについて紹介してきた。遊びやすいMMORPGのシステムと、アクション性の高い戦闘、そして狩り以外にも用意された多様なコンテンツでたっぷりと遊べる作品になっていることが伝われば幸いだ。サービスが始まった直後だからこそのカオス感が楽しめるのもこの時期の利点だ。ぜひこの世界に飛び込んでほしい。