【特別企画】

「ブレイドアンドソウル2」、最序盤から知っておきたい「育成」の豆知識【短期連載第1回】

多種多様な強化手段。知っているだけで育成はより効率的に

【ブレイドアンドソウル2】

8月23日0時~ 正式サービス開始

価格:基本無料(アイテム課金制)

 NCSOFTが8月23日より正式サービスを開始したMMORPG「ブレイドアンドソウル2」。アクション性の高い戦闘に加えて、スマホとPCの両プラットフォームに対応しているということで、遊び方に幅があるのが特徴だ。ついに正式サービスが開始されて、筆者自身はひさしぶりの「ブレイドアンドソウル」の世界にワクワクしながらプレイしているところである。

 本連載では、そんな「ブレイドアンドソウル2」の世界をよりプレイしやすくするため、特に冒険のコツを重要な点に絞ってお伝えしていきたい。筆者がプレイを通して感じた本作の魅力は、大きく3つ。それはキャラクターを強化していく「育成」、戦闘など本作の要となる「アクション」、そして冒険の幅が広がっている「マップ探索」である。毎回それぞれにフィーチャーし、全3回で本作をプレイする際のコツや楽しみ方をお届けしたい。

 まず第1回は、本作の「育成」に注目したい。というのも、本作ではキャラクタースペックの強化がプレイを進める上ではとても重要になるし、その知識があるかどうかで最序盤から大きく差が出てしまうところだからだ。本稿が、これから「ブレイドアンドソウル2」の世界に飛び込もうという方への、最初の指南書になれば幸いだ。

「ソウル」と「守護霊」でキャラクターのステータスを底上げ

 本作の特徴としてまず挙げたいのが「ブレイド&ソウル」と「守護霊」というシステムだ。まずブレイド&ソウルから紹介していく。

 本作にはソウルというシステムがある。これは武器に装着することで、武器の性能を上げることができるシステムだ。キャラクターの能力値にソウルの能力値が直接プラスされるほか、希少級以上のソウルは「ブレイド効果」というパッシブスキルのようなものも発動する。

 ソウルは基本的に召喚(ガチャ)で入手できる。キャラクターを一気に強化したいという目的であればお金をかけてガチャを回すのも一つの手だが、ゲーム内でキャンペーンなどが開催されていれば、レアリティの高いソウルが高い確率で入手できるガチャなどをゲーム内資産だけで回すチャンスもある。

 筆者も9月1日から6日まで開催されていた「成長の奇縁商団」にて召喚チケットを獲得し、何十連とガチャを回して高レアのソウルから低レアのソウルまで幅広く入手できた。基本はここで入手したものを使えば一定の強さまでは到達できる印象だ。

「ソウル」は基本的にはガチャで入手できる。記事執筆時点はサービス開始直後もあって大盤振る舞いとなっていた。キャンペーン次第では、かなりの数のガチャを回すことができる。もちろん課金して一気に回すのも選択肢の一つだ

 武器には最大で3体のソウルが装着できるので、自分の武器に合わせて最適な効果が付与されるように装着するのがコツだ。いろいろなソウルを組み合わせて、試行錯誤するのも面白い要素だと思う。

 例えば筆者は「剣」を使っているので、外功攻撃力や防御力が上昇する「力」のパラメーターが最も伸びるように装着しているが、「これが正解」とは言い切れないように思う。プレーヤーによって、正解が一つではなさそうなところに奥深さを感じた。

 加えて、能力値だけでなく「ブレイド効果」もソウルの組み合わせを考える上で重要となる要素だ。ブレイド効果は、ソウル発動時に自分や敵にバフ/デバフを付与したり、追加ダメージを与えたりする効果で、ソウルごとに独自のブレイド効果を持っている。同じブレイド効果を持つソウルを武器に装着すると、ブレイド効果のレベルが合算され、より強力な効果を発動できる。

 同じブレイド効果を持つソウルを装着して効果を増幅させるのか、または様々なブレイド効果を組み合わせるのか。ブレイド効果をどのように組み合わせるかで、よりカスタマイズの幅が広がるだろう。

 また、各階の手強いモンスターを倒していくコンテンツ「無援の塔」や特定のイベントダンジョンでは、指定された等級と属性のソウルを装着することで追加バフがもらえることもある。状況に合わせてソウルを付け替えられるよう、様々な種類のソウルを集めておくとお得である。

 なおソウルにもレアリティという概念があり、基本的にはレアリティが高いソウルほど能力値が高くなっている。であれば、レアリティが高く能力値が高いソウルを3体装着すれば良さそうなものだが、そこまで簡単ではない。それぞれのソウルには霊力と呼ばれるコストが設定されており、合計コストが収まるようにしなければならないのだ。ここの試行錯誤も、ポイントになる部分だろう。

筆者の現在の「ブレイド&ソウル」の構成だ。力のステータスが最も上がるように試行錯誤して今の構成になっているが、もっと効率の良い組み合わせがあるような気もしている。もう少し構成を詰めたいところだ

 ブレイド&ソウルシステムのやりこみ要素として、ソウル自体の成長が挙げられる。すでに所持しているソウルを入手したり、アイテム「ソウルの破片」を使うと、ソウルを成長させられる。成長段階に応じて能力値が追加されるなどの効果が適用される。レアリティが少し低めのソウルでも十分に成長させることができれば一線級のソウルになるだろう。

 また「ソウルコレクション」というシステムもあり、あらかじめ決まった組み合わせのソウルを入手すると永続的にキャラクターにバフがかかる。ソウルを入手していけば自然にコレクションが集まり強くなっていくので、一粒で二度美味しいシステムだと感じた。“コレクションを集めるために必要な特定のソウル”を狙って入手するのは難しいが、逆に深く考えずに1体でも多くのソウルを集めようとすれば自然に強くなっていく。どうしてもシステムが複雑になりがちなので、この割り切り方は個人的にはかなりアリな印象だ。

「ソウルコレクション」というシステムでは、ソウルを集めるだけで自然に様々なパラメーターが上昇するようになっている

 また被ったソウルを4体組み合わせると「ソウル合成」が可能で、運が良いとレアリティが一ランク上のソウルが入手できたりする。序盤でも低レアリティのソウルは多く入手でき、かなり被ることが多いと思うので、ガンガン合成していきたい。上手く行かなくても新しいソウルが入手でき、「ソウルコレクション」の完成が目指せるので、損になることはない。

同じレアリティでダブったソウルを4体組み合わせると合成が可能だ。運が良いと上級レアリティのソウルが手に入る

 「守護霊」システムもブレイド&ソウルに似たシステムだ。ガチャで入手できる守護霊を装備することができ、守護霊はキャラクターに経験値獲得量増加などのバフ効果を付与してくれる。守護霊は1体のみ装備でき、装備した守護霊はプレーヤーの周りを浮かぶように付き添ってくれる。ミニチュアサイズのかわいいキャラクターだ。

 守護霊にも成長という概念があり、合成することもできる。またコレクションの概念もあるので、どんなに低レアリティな守護霊でも集めて行くと、最終的にはキャラクターの強化に繋がるというわけだ。

 守護霊については、探検に出すことで自動で守護霊の強化用アイテムや製作材料が手に入る「守護霊探検隊」というコンテンツもある。いわゆる「放置系」のコンテンツで、その点でも長い付き合いになるかと思う。

 ソウルと守護霊を集めて成長させていくという要素は、一足飛びに高レアリティのものを手に入れるのはなかなか難しい。ただし、1体入手するごとに一歩ずつ着実にキャラクターを強化できるという点で奥深く、また見逃せない成長要素になっている。コツコツと楽しんでいくといいだろう。

筆者が現在使っている守護霊。命中のパラメーターが強化されるのがお気に入りだ

強化要素はモリモリ、装備はもちろん武功もレベルアップ可能!

 まだまだ本作の成長要素はある。ここでは「装備」の強化と、「武功」の強化を取り上げたい。

 本作には大きくわけると、武器・防具・装身具という3種類の装備が登場する。それぞれに専用の強化の巻物を使うと、装備自体を強化することができるのだ。強化すると装備毎のパラメーターが強化されるほか、追加の効果が付与されることもある。

 装備の強化には「安全強化区間」があり、基本的に武器は6段階、防具は4段階まではノーリスクで強化できる(装身具は区間の設定なし)ので、メインで使用する装備は強化していきたい。

普段使う装備は安全圏の範囲で強化しておこう。無強化のものと比べるとかなりパラメーターは上昇する

 なお、安全強化区間以上に装備を強化するとどうなるか。一定確率で失敗し、装備が消失してしまうことがあるのだ。もちろん成功するとさらに装備は強化できる。筆者にとってはこのリスクとリターンが面白い。予備の装備を持って強化するのがリスクを比較的下げることができるのでオススメだが、ギャンブル的に安全区間を越えて装備を強化してみるのもまた面白さの1つだ。安全圏を越えた強化の時は専用のエフェクトが表示されるので、なかなかにドキドキさせてくれる。

 また似たようなシステムとして武功自体の成長もある。武功は本作におけるスキル的なシステムなのだが、これも専用のアイテムを使うことで武功の性能を上昇させることができる。なお、武功の成長には「強化」と「進化」があり、それぞれ習得できる効果や必要なアイテムが異なる。

 成長に使うアイテムは主にダンジョンなどで入手できるが、潤沢に入手できるわけではない。装備と異なり強化や進化に失敗することはないものの、使いどころが肝心だと感じた。

 特定の武功に集中して成長させるか、満遍なく成長させていくか。そこはプレイスタイルにもよるだろうし、遊び方の幅が出る部分だろう。ちなみに筆者は満遍なく伸ばしたほうが良いのでは、と考えている。筆者が設定している自動戦闘では、多くのスキルを組み合わせて戦うので、特定のスキルに集中することがないからだ。このあたりももっと効率の良い方法もあると思うので、そういったものを試行錯誤するのも楽しみ方の一つだと感じている。

本作におけるスキル的存在の「武功」の強化や進化も可能だ。これもきっちりこなしていくことで、最終的な戦闘力に差が生まれるだろう

 今回の記事ではキャラクターの強化にフィーチャーして内容をまとめてみた。これらの強化手段が育成のメインだが、それぞれの強化に使うアイテムは商店で購入できる物もあればクエストで入手する物、デイリーで遊べるコンテンツの「試練ダンジョン」や「パーティダンジョン」でしか入手できない物など多岐に渡る。

 様々なコンテンツで遊ぶことがキャラクターの強化に繋がる、というポイントを先に挙げたが、これは本作全体に見られる仕組みだ。ぜひ狩りやクエストだけでなく、序盤から多岐に渡る本作のコンテンツを遊び、キャラクターの強化に努めて欲しい。

 こうして効率よく強化したキャラクターを使って、次の連載第2回では、本作のウリである「アクション要素の高い戦闘」についてお届けできればと思う。キャラクターを強化すればもちろん戦闘で強くなれるのだが、アクション性が求められる手動戦闘などのシーンでは、ステータス以上にプレーヤーの腕が求められるからだ。PC版「ブレイドアンドソウル」の魂を引きつぐアクション性の高さは本作を語る上で外せない要素である。ぜひ楽しみにしていて欲しい。