【特別企画】

【レトロゲームの歩き方】あの「魔界村」のスピンオフ作品「レッドアリーマー MAKAIMURA GAIDEN」でエンディングを目指そう!

【レッドアリーマー MAKAIMURA GAIDEN(ゲームボーイ版)】

1990年5月2日 発売

価格:3,300円

※Nintendo Switch Onlineで配信中

 Nintendo Switchをはじめ、プレイステーション 5/プレイステーション 4/PC/スマートフォンなど現行のハードで遊べるレトロゲームの面白さをお伝えする企画「レトロゲームの歩き方」。

 今回はゲームボーイ用ソフトで、1990年にカプコンが発売した、同社のゲームボーイ参入第1弾でもある「レッドアリーマー MAKAIMURA GAIDEN」をご紹介しよう。

 本作は、1985年に第1弾が登場し、高難度アクションゲームとして今なお有名な「魔界村」シリーズのスピンオフタイトルにあたるアクションアドベンチャーゲーム。プレーヤーが操作するのは悪魔の戦士レッドアリーマー、すなわち「魔界村」シリーズの主人公である騎士アーサーのライバルが本作の主人公で、謎の大軍団に襲われて壊滅状態となった魔界を救うためにレッドアリーマーが立ち上がった、というストーリーになっている。

【レッドアリーマー MAKAIMURA GAIDEN】

 Nintendo Switch Online版の配信が今年2月に始まったばかりではあるが、今から33年も前に発売された本作を、このタイミングで取り上げるのはいったいなぜか? その理由は単純明快。難しいけどついつい夢中になってしまう、元祖「魔界村」シリーズならではの面白さが本作でも存分に堪能できるからだ。ステージクリアを目指す「アクションエリア」に加え、村の住人……もとい悪魔たちに会って情報を収集したり、ちょっとした謎解きの要素も存在したりするなど、フィールドマップの移動パート「マップシーン」が楽しめるのも本作ならではの特徴だ。

 白黒(モノクロ4階調)でありながら「魔界村」シリーズ独特の不気味な世界観を見事に表現したグラフィックスの美しさと、恐怖感とノリの良さを兼備したBGMの素晴らしさも、本作を推す大きな理由だ。ソフトを起動した直後に流れる、オープニングデモと曲を聴いただけでも「おっ、何だか面白そうだ!」と、本作の世界に引き込まれてしまうほどのインパクトがある。

 本作のゲームボーイ版は、以前よりプレミア価格が付いていたが、Nintendo Switch Onlineで配信されたことにより、気軽に遊べるようになったのはまさに朗報であり、この絶好の機会を逃さない手はないだろう。ありがたいことにNintendo Switch Online版では、いつでもプレイデータをセーブできる「どこでもセーブ」機能や、途中で失敗したときに直前の場面から再開できる「巻き戻し」などの便利機能が搭載されている。なので、発売当時は途中で諦めてしまったプレーヤーも、エンディング到達を目指せる絶好のチャンスが訪れたことも、本稿を執筆する大きな動機となった。

 以下、本作の攻略ポイントを、プレイ動画を交えて一挙にご紹介しよう。今まで本作の存在を知らなかったプレーヤー、および最近になって実況動画をきっかけにして「魔界村」シリーズに興味を持った皆さんにも、ぜひ本作の存在とその面白さを、本稿を通じて知っていただけたら幸いだ。

【「レッドアリーマー MAKAIMURA GAIDEN」ゲーム画面】

基本操作&地獄門ステージ攻略ガイド:まずは「ホバリング」をマスターしよう

 レッドアリーマーは、左スティックまたは十字ボタンで左右に移動、Aボタンでジャンプ、Bボタンを押すと口から攻撃魔法のファイヤー(飛び道具)を放つ。ジャンプ中に再度Aボタンを押すと、レッドアリーマーが空中で高度を維持する「ホバリング」ができる。ホバリング中も左右に移動することが可能で、W(ウイング)ゲージがなくなると浮力を失い落下してしまうが、着地するとゲージが回復する。

 ホバリング中に再度Aボタンを押すとホバリング状態を任意のタイミングで解除することも可能で、Wゲージが残っている間は何度でも空中でホバリング状態に復帰できる。ジャンプ、またはホバリング中にレッドアリーマーが左右の木や壁に触れると、その場にしがみついて「ヘルクライム」状態となりWゲージが回復する。ヘルクライム状態から同じ壁に向かって連続でジャンプを繰り返すことで、通常のジャンプでは届かない高い所に登ることもできるが、しがみついたまま上下に移動することはできない。

【必須テクニック「ホバリング」と「ヘルクライム」】
ジャンプ中、または空中で再度Aボタンを押し、ホバリングしながら前進すれば……、
大きな谷間も余裕で飛び越えることができる
空中から木や壁の側面に触れるとヘルクライム状態に。ジャンプとヘルクライムを繰り返せば高い所も楽々登れる
ヘルクライム中に魔法を放つことも可能。Wゲージを回復させたいときにも大いに役立つ

 レッドアリーマーが敵や障害物に触れるとライフ(体力ゲージ)が減り、ライフがゼロになるとミスになる。レッドアリーマーのストックがなくなるとゲームオーバーとなり、コンティニューすると直前の場面から再開される。プレイデータをセーブする方法は、村にいる特定の悪魔に話し掛けると教えてくれるパスワード、その名も「呪いの言葉」をメモするのが本来のやり方だ。だが前述したように、Nintendo switch Online版には「どこでもセーブ」機能があるので、特にこだわりがなければ本機能を利用して、手間を省きながらプレイすることをおすすめする。

 マップの移動中にランダムで敵とエンカウントし、強制的に「対決場面(バトル)」に移行することがある。敵を全滅させてバトルに勝利すると「魂(たましい)」を入手できる。魂を集めておくと、村にいる特定の悪魔に話し掛けて一定数の魂を差し出すことで、レッドアリーマーのストックが増える「闇の力」と交換できるメリットが得られる。闇の力は、先のマップに進むほどより多くの魂が必要となる、つまり値段が高くなるので早めに交換しておくことをおすすめする。闇の力は、最高9体分までストックが可能で、魂はアクションエリアとマップ上のあちこちに配置された「ダークロードの壺」からも入手できる。

【魂を集めて「闇の力」を増やそう】
マップを移動中に敵とエンカウントするとバトルに移行。敵を全滅させると勝利となり、報酬として魂が手に入る
村で特定の悪魔に話し掛けると、魂と引き換えに闇の力がもらえる

 最初のステージである地獄門は、以下の動画1を参考にしつつ、本作の必須テクニックであるホバリングとヘルクライムの操作をマスターすることからまずは始めよう。動画では壺と、取るとライフが1個回復するアイテム「闇のエキス(ハート)」をすべて取る最下段のルートを進んでいるが、もし難しいと思ったら最下段を通らずに直進しても構わない。空中で待機している鳥のような敵、テトラスは少し接近して誘い出してから倒すのがコツだ。

 最終地点に出現するボス、ズンドドルファーは無理に追い掛けようとせず、地中から浮き上がるのを待ち伏せして、出現したら体当たりされないように逃げながらファイヤーを撃ち込むといい。ズンドドルファーは一定の距離を進むと再び地中に消えるので、消えたら再び待ち伏せして少しずつダメージを与えていこう。

 地獄門をクリアして魔界のマップに進んだら、ここでプレイデータをセーブしておくことをおすすめする。最初の村へ到達するまでの間に、初見で勝つのは難しいバトルが発生することがあるからだ(※主なバトルの攻略パターンは、下記の動画2を参照)。

【動画1:地獄門ステージ】