【特別企画】

新たなブキの性能とは!? 「スプラトゥーン3」、新シーズンで追加される3種の新ブキを試してみた

これまでにない「R-PEN/5H」や、癖になる「ワイドローラー」に注目!

【スプラトゥーン3:2022冬 Chill Season】

12月1日 開始

 12月1日より遂に開幕となった「スプラトゥーン3」の新シーズン。新ブキや新ステージ、バンカラマッチの“S+”に辿り着いたものが参加できる「Xマッチ」、サーモンランの大幅アップデートなど、「スプラ3」初の大型アップデートということもあり、注目点が目白押しだ。

 その中でも、新シーズンの発表と同時に話題に挙がったのが、3つの新ブキ「R-PEN/5H」、「ワイドローラー」、「スペースシューター」だ。過去作に登場していない“完全新規”のブキということもあり、性能や使い方など未知数の部分がある。そこで本稿では、新シーズンにて追加される3つの新ブキに注目し、性能面や他のブキとの比較、特徴といった部分を紹介していく。

チャージャーだけど塗り効率が抜群! 5回連続発射が魅力の「R-PEN/5H」

 まずは、インクをチャージして“狙撃”するチャージャー系の新ブキ「R-PEN/5H」。通常のチャージャーは、1回のチャージで1発が基本だが、このブキは1回のチャージで5発のインクを発射できるこれまでにないブキだ。サブウェポンはスプリンクラー、スペシャルウェポンはエナジースタンドとなっている。

 1回のチャージ時間は遅いが、1回チャージしてしまうと、5発連続でインクを発射できる。1発の威力は60ダメージで、チャージャーならではの“一撃必殺”とまではいかないが、2回あてると相手を倒すことができる。5発の猶予があるため、1発外してしまっても、次の1発で仕留めることができるのは安心だ。

こちらが新ブキの「R-PEN/5H」。サブはスプリンクラー、スペシャルはエナジースタンド
フルチャージした後の1発あたりのダメージは60。このインクの弾を5回連続で撃つことができる
なお、1/3ほどチャージした状態で撃つと、40ダメージほど。追い打ちをかける際には、ZRボタン連打も役に立つ

 チャージャー系ブキの代表「スプラチャージャー」と比較すると、射程は「R-PEN/5H」方に軍配があがるものの、ダメージ量では「スプラチャージャー」に勝てない。また「スプラチャージャー」では、インクが一直線上に貫通するため、縦方向に敵が揃っていれば2人同時に倒すことができるが、「R-PEN/5H」では、最初の敵の場所でインクが止まってしまう。さらに「R-PEN/5H」は、インクに潜った後もチャージ状態がキープされる「チャージキープ」に対応していない。

 だが、このブキの魅力はダメージ量ではなく“塗り性能”。1回チャージし、横に移動しながら、まっすぐ打ち込むと、1本の太い線ができる。その幅はローラー系のブキに匹敵するため、ナワバリバトルでの活躍が期待できる。さらに、サブウェポンはインクを一定時間の間、自動発射するスプリンクラー。塗りに特化できて、いい意味でチャージャーらしくない、それが「R-PEN/5H」の特徴だ。

スプラチャージャー(左)とR-PEN/5H(右)の比較。幅はスプラチャージャーの方が広い
射程はR-PEN/5Hのほうが、1目盛ぶん長い
スプラチャージャーは1発160ダメージで、相手を一撃必殺できる
R-PEN/5Hは1発60ダメージなので、2回あてると相手を倒すことができる
「R-PEN/5H」は、横にずれながら5回打つと、ローラー顔負けのインクロードができる
サブのスプリンクラーもあるため、ナワバリバトルで活躍できるチャージャーだ

射程と扱いやすさを両立! 「スペースシューター」は後方支援に向いたシューター系ブキ

 続いて、インクの弾を撃ち続けるシューター系ブキから「スペースシューター」が新登場。射程の長いシューターと言えば「プライムシューター」などが有名だが、「スペースシューター」は射程の長いブキの中で、扱いやすさを両立している。サブウェポンはポイントセンサー、スペシャルウェポンはメガホンレーザー5.1chだ。

 このブキは、1発の威力は24ダメージと控えめ。連射速度も並程度と、特に秀でた特徴が無いように思える。だが、「スペースシューター」の特徴は、長射程シューターと扱いやすさを両立していることだ。シューターといえば弾が左右にブレるものもあり、狙いが定まり辛い印象があるが、「スペースシューター」の弾は直進性があり、その射程もあいまって、中遠距離の相手に弾をあてやすくなっている。

こちらがスペースシューター。サブはポイントセンサー、スペシャルはメガホンレーザー5.1ch
1発のダメージは24と控えめ
5発あてて120ダメージとなるため、連射速度も鑑みると、近距離戦は控えた方がよさそうだ
スペースシューターは、その射程の長さと、左右ブレの少なさが特徴。中遠距離にいる相手に弾をあてていきたい

 シューターの中で人気の高い「スプラシューター」と比較すると、1発のダメージでは「スプラシューター」が勝るが、射程や弾の安定性では「スペースシューター」が有利に立つ。また、サブの「ポイントセンサー」によって敵の位置を把握し、遠方から敵をあぶり出すこともできそうだ。「スペースシューター」は、味方の後方支援にピッタリな武器に仕上がっている。

スプラシューターは、1発が36ダメージと結構な火力を持つ
スプラシューターでは、弾の左右のブレもある。射程も考えると「スペースシューター」は、弾の安定性が高いといえる
スペースシューター(左)とスプラシューター(右)の射程の比較。1目盛分、スペースシューターの方が射程が長い
サブはポイントセンサー。相手の位置を把握しつつ、後方から見方を支援していくのがオススメだ

歩き塗りが気持ちいい! ローラーの中で最もワイドな「ワイドローラー」

 最後は、ローラー系の新ブキ「ワイドローラー」。ローラーといえば、広範囲を塗りながら移動できる武器だが、「ワイドローラー」では“幅の広さ”に磨きがかかっている。サブウェポンはスプラッシュシールド、スペシャルウェポンはキューインキだ。

 ブキを持った状態の待機モーションでは縮んでいるが、床に接地し塗り進めようとすると、幅が拡大。広範囲を一気に塗り進んでいくことができる。その幅の広さゆえか、相手を轢いた際は一撃必殺ができず、横振り攻撃の威力も落ちている。だが、縦振り攻撃では、驚異的な射程を見せ、近くの敵は一撃で倒すことができる。

画面に収まりきっていない「ワイドローラー」。サブはスプラッシュシールド、スペシャルはキューインキ
とても幅広なローラー部分
ローラーとは思えない驚異的な射程を誇る“縦振り攻撃”。近くの敵は倒すことができる
一方、横振り攻撃の威力は大体50ダメージと、他のローラーに比べると少し落ちている
相手を轢いてしまった場合も70ダメージと、一撃必殺はできない。

 ローラーの代表格「スプラローラー」と比較すると、「ワイドローラー」の幅の広さが際立つ。塗りが重要になってくる「ナワバリバトル」や「ガチエリア」などでは、「ワイドローラー」が猛威を振るいそうだ。一方で、ダメージ勝負になると、相手を轢くことで倒せる「スプラローラー」に軍配が上がるだろう。

 「ワイドローラー」は、そのワイドなコロコロを活かし、ナワバリバトルでは一発逆転も期待できる。塗りが重要になるバトルで、相手チームに「ワイドローラー」が居る場合は、要注意プレーヤーになるだろう。

ワイドローラー(手前)とスプラローラー(奥側)の比較。少しずれてしまったが、それでも幅の広さに目が行く
スプラローラーは、相手を轢くと一撃必殺となるため、ダメージ勝負ではスプラローラーに軍配が上がるだろう
今回紹介したブキを含め、新シーズンでは様々なコラボブキが追加。ブキチによる解説は想像以上のものだが、ためになる情報もあるため、ぜひ耳を傾けてほしい